左沢線(左沢線)

2015年1月25日作成
訪れた日 2013年9月14日
          

奥羽本線をレッドトレインこと50系客車で走破中、山形駅に停車中、反対側のホームに停車中の青い旧型客車から、白熱灯の暖かいオレンジ色の光に旅情を誘われた。サボから、それが左沢線の普通列車だとわかった。今度乗りたいと思っていたが、30年がたってしまった。行き止まりの盲腸線であるが、廃止にも、第三セクターにもならずに残ったのを不思議に思っていた。

山形駅で停車中のディーゼルカーはローカル線では長い4両編成だった。車内はロングシートで、旅情は感じられないが、利用客が多い事を物語っていた。最大では6両編成が運転される事もあるそうだが、客車列車時代は10両編成もあったそうだ。

北山形駅までは奥羽本線を行く。一見、複線であるが、かたや新幹線が走る標準軌であり平行単線である。単独区間に入ると、車窓には刈取り前の田園地帯が広がる。左沢線はフルーツラインと呼ばれ、さくらんぼの産地との事であるが、この季節では特徴の無い風景が続く。出発してから30分弱でローカル線とは思えぬ立派な近代的な寒河江駅に到着。

寒河江駅まではほぼ毎時1本運転であるが、ここで折り返す列車もあり、この列車は3時間ぶりの下り列車である。山が迫ってくる感じになって、列車も高度をあげる。眼下に最上川の蛇行と街が見えてくると終点左沢駅である。総延長24.3q、約40分の旅であった。土産物屋や展示コーナーが併設されている立派な駅で、街の意気込みを感じた。鄙びたローカル線も良いが、活気があるという事は喜ばしい事である。


山形へ乗り入れているが、北山形が起点である。左沢線専用のホームが奥羽本線から独立し、巨大な駅に見える
羽前山辺で団体列車と交換 木製枕木に犬釘という古いレール締結機以外に、F型や新しいパンドロール型(フォスロー式によく似ている)も・・・
最上川橋梁は1868年(明治20年)製の国内最古の現役鉄道橋(左)。左沢では最上川の蛇行が見える(右)。
終点左沢駅。駅舎に併設された大江町交流ステーションが立派だった。

http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


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