●飛島

・2003年10月12日 作成
訪れた日 2003年8月15日
 

「2003年の春、1人の生徒が卒業し、小学校に続いて中学校も休校になった。この15年で島の人口は半分以下になり、子供の姿が消えて久しい。」子供のいない島と題して、マリンプラザ内に展示されていた写真展の説明文である。そこには、子供達の何気ない姿が写っていた。子供がいない・・・。ショックを受けた。観光客で賑わう飛島だったが、過疎問題と少子化問題は深刻だったのだ。近未来、この島はどうなるのだろうか。そして日本はこのままで良いのだろうか・・・。

日本海に浮かぶ飛島。東北地方の日本海側には有人島はこの飛島だけで、地図を見るとケシ粒のようにポツンと浮かんでいるのがわかる。一周約10q、人口316名(2003年)の小さな島である。

憧れていた飛島、天気予報は晴れるとの事だったが残念ながら雨・・・。日本の渚百選の絶景も少々物足りない。飛島灯台も工事中。それでいながら、飛島の印象は悪くない。無料で貸し出してくれる自転車に乗って島を巡る。天候は悪化する一方で、強風と大雨に見舞われる。マリンプラザに退避中に冒頭の写真展を見て複雑な気持ちになる。

船を一本見送って最終便を待っている間に天候が回復してきた。ステージが開くかのように、海に浮かぶ鳥海山が堂々と現れてくる。実際には内陸の山だが、島から見ると北海道の利尻島のように海に浮かぶ孤立峰に見える。山岳信仰の対象として充分な貫禄を感じる事が出来た。


飛島勝浦港集落
日本の渚百選より「荒崎」を眺める
最大の目的地「飛島灯台」は改装工事中
荒崎に降りる
夕方になって姿を現した「鳥海山」
夕焼けの中、飛島を去る

http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


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