●米坂線

作成日:2007年12月1日
訪れた日 2007年3月4日
 

新幹線ホームからローカル線へ・・・・跨線橋を渡る事もなく乗り継ぐ事が出来た。そこで待っていてくれたのは古色蒼然とした旧国鉄型気動車。超高速の新幹線からローカル気動車に乗り換えると、ゆっくりしたローカルムードに馴染むのに時間がかかる。戸惑う気持ちをよそに、3両編成の坂町行きは米沢駅を出発した。

米坂線は山形県と新潟県を結ぶ90qあまりの路線。かつては山形駅を経由して新潟駅と仙台駅を結ぶ急行が何本も走る都市連絡線であったが、途中の奥羽本線がミニ新幹線化され軌道の幅が変わってしまった事もあり直通列車が走れなくなった。この為、米坂線はローカル線に凋落してしまった。重厚な雰囲気の旧型気動車ばかりで運行されている事が、かつての幹線の名残のように思える。

列車は米沢盆地を進む。暖冬の影響で雪が殆ど見えず、寒々とした景色が続く。山形鉄道と離合し、手ノ子駅を過ぎた頃から山岳区間に入る。流石に雪が残っており、雪と渓谷の美しい景色が車窓に展開される。ボックスシートを占領してボーっと景色を眺めてる・・・。この瞬間が汽車旅の醍醐味である。朝日山地を延々と進み、やがて日本海の越後平野に抜ける。

2時間あまりの旅を終えて、終点の坂町駅に到着する。ローカル線の旅は楽しかったが、都市間連絡線の役割を自ら放棄したような米坂線が悲しかった。2007年末現在、米坂線を通して走る列車は5往復、乗車時点では、快速列車が残っていたが、この2週間後に廃止され、現在は各駅停車だけとなっている。


東京から米沢まで山形新幹線
米沢駅の米坂線ホーム
当時は線内快速運転の列車も走っていた
車窓を楽しませてくれる荒川
雪解けも近い
この渓谷の紅葉は有名
終点坂町着

http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


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