エア

2005年10月16日作成
訪れた日 2005年6月22日
 

北アイルランドからスコットランドへ、連絡船が遅れて、ストランラー発グラスゴー行きの列車に接続しなかった。代替バスが出たが、てっきりグラスゴーに行くものだと信じていた。そして降りた場所もグラスゴーだと思ってしまった。多少のトラブルがあっても動じない・・・。これがイギリスの鉄道の旅だと思い、相当油断していた。ある意味図太くなったのかもしれないが・・・。

古い、立派なレンガ造りのステーションホテル。街は決して広くは無いが、伝統、風格を感じる建物に囲まれた通り・・・。ちょっと見ただけで気に入ってしまった。しかし、グラスゴーにしては街が小さすぎる。道を聞いた人に、ここはグラスゴーではない事を告げられ納得。ここはグラスゴーとストランラーの中間にあるエアという街。

エアのランドマークは、繁華街の通りに聳え立つ時計台。1673年製というから300年以上前のものだ。決して、派手で凄いものは無い街だが、どれも風格があって素敵だ。また、街が庶民的で、賑やかで、明るいのも気に入った。ここに留まりたい気持ちにさせる街だが、先を急ぐ者にそのような時間は無い。

駅に行くと、待つ事無くグラスゴー行きの列車に乗ることが出来た。エアとグラスゴー間は、近郊電車が何本か運転されていて、初めてイギリスの電車に乗る事が出来た(ディーゼルカーは乗ったが)。クーラーが無いのは、北国だからなのだろう。あけた窓から涼風が入り込んで気持ちよい。大草原、ノース海峡の青い海、点在する古い街を眺めながら列車は疾走。グラスゴーに向かった。

エアという街。間違えなければ寄る事もなかったであろう場所だったが、ちょっと散歩できた事は決して無駄では無かったと思えた街だった。


近郊電車
エアのステーションホテル
街を眺める
ウォリス・タワー
電車から見た、付近の駅


http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


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