列車はスコットランド最大の街グラスゴー、セントラル駅に到着した。アイルランドの大自然、スコットランドの草原を見てきた体には、久しぶりの大都会に戸惑いを感じる。私は大都会より中小都市が落ち着く。東京都下に育ったせいかもしれない。さて、１９時過ぎでは観光する時間も充分ではない、予定通りなら１７時前には着いている筈だった。２時間遅れならヨシとしよう。

まずは、ホテル確保だが、この街は整然とした大都会で、路地裏の安いB&Bなどありそうな雰囲気では無かった。おまけに、どこも満室。安いといわれているホテルで、今、提供できる最低価格でも１３０ポンド（約2万７千円）と言われて諦める。ようやく、見つけたホテルでも６０ポンドだった。ホテルに1万円以上使うなんて！ と思うが、時間も無いし、探しても見つかりそうでは無かったので、妥協した。

急いで観光。といっても２１時近いのだが、まだ日はある。最低、ここだけは見たかったというグラスゴー大聖堂に向かう。ヨーロッパの街は、何処でも大聖堂は一見の価値があるものだ。１２世紀に建てられ、宗教改革を生き残った古い教会だが、当然、拝観時間は終わっていて、外から眺めるに留める。

大聖堂も立派だが、その横の市議会議事堂も素晴らしい中世の建物である。どこも、荘厳すぎて、立派すぎて少々息が詰まりそう。ヨーロッパの大都会はどうして、こう威圧感を受けるのだろうか。

さて、明日はグラスゴー、クイーン駅を5時３５分発の列車でハイランドを目指そうと思う。念のために、駅に確認に行くと、そのような列車は時刻表に載っていなかった。ちなみに、私は旅行数日前にようやく発売されたトーマスクックの初夏号でプランを立てた。アイルランドは合っていたが、イギリスはトコトン時刻表と合わない。ハイランド観光のスケジュールが・・・・。すぐに諦めて臨機応変に対応するのがイギリスの旅である・・・。誰のせいでもない。そういうものなのだ。

	セントラル駅に到着
	クイーン駅周辺
	市議会議事堂
	街並み
	グラスゴー大聖堂

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