ロンドン⇒ホーリーヘッド

2005年7月29日作成
訪れた日 2005年6月19日
 

今回の旅は準備時間が無くて、2週間前に南回りの飛行機を辛うじて手配したというバタバタだった。鉄道でロンドンからアイルランドまで行きたい。平日なら楽勝で乗り継げる筈だった。しかし、日曜日は列車が半減する。イギリス第二の都市を結ぶ大幹線の特急ですら午前中は全滅というような状態。移動日は日曜日だった・・・。どう考えても目的地にたどり着く列車はない。

一か八か、朝5時すぎ、バスターミナルに向かってみる。6時出発のバーミンガム行きのバスを発見。一縷の希望が見えてきた。鉄道の運休区間を補完できそうだ。と、いう事で英国第二の都市、バーミンガムへ到着。ここから列車の旅となる。

「この列車は○○へ行きますか?」と聞いても、どの駅員もインフォメーションへ行けと言い教えてくれない。インフォメーションは長蛇の列である。サービスも悪い。勿論、定時運転などしていない。買ったばかりのトーマスクックの時刻表と列車ダイヤが微妙に異なるのも気になる。

それでも、鉄道の要所の街、クルーからホーリーヘッド行きの列車に乗り換えると心に余裕が出てきた。まるで北海道のような大農場を横切るように列車は進む。牛以外に山羊がいるのがイギリスらしい。私の大好きな北国の景色が展開された。農場、海、そして車窓から見える古城、コンウィ城など見所は多かった。

しかし、数える程しか走らない鉄道、巨大な駅も多いのだが、まるで廃墟のようになっている所もある。複線なのはかつて栄えた証なのだろう。ヨーロッパの鉄道はまだ元気だと信じていたが、この国の鉄道も、交通機関としての役割を終えてしまってるのであろうか・・・。

終点、ホーリーヘッドはアイルランド行きのフェリーターミナルと接続した港駅であった。かつて日本にあった青函連絡船の函館駅を連想させ懐かしい。余談だが、ホーリーヘッドの手前でディーゼル機関車に牽引された特急電車とすれちがった、本当はあっちに乗りたかった。


バーミンガム⇒クルー
クルーからホーリーヘッド(右)
こういう古い駅が多い
懐かしい腕木式信号
コンウィ城
終点ホーリーヘッド
先頭が船乗り場


http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


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