ミレニアム・スタジアム

2006年1月20日作成
訪れた日 2005年6月24日
 

まだラグビー選手として現役だった高校生の頃、強かったのが新日鉄釜石、思い入れがあった。釜石の本拠地は三陸の小さな街だが、街全体がラグビーで盛り上がっていた時代があった。これほど地域全体がラグビーを愛している場所は、釜石とカーディフだけだと誰かが言った。釜石もカーディフも鉱山と鉄鉱の街、さらに、両チームのジャージも真紅で酷似していた。

ラグビーを国技とするウェールズ。その本拠地のスタジアムはアームズパークと呼ばれていた。日本人ファンには、ジャパンが29対24で惜敗した1983年の試合が有名である。 99年、ラグビーワールドカップ開催の為に、歴史あるこの聖地を取り壊し、開閉式の巨大スタジアムに生まれ変わった。これがミレニアム・スタジアムである。伝統を大切にする文化の中で、思いきった事をしたものだと思う。

駅に降り立つと、いきなり独特のスタジアムが見えた。7万4,500人を収容する開閉式のラグビー専用スタジアム。日本では考えられない・・・本当に羨ましい。グッズショップがあったので入ってみると、毎時、スタジアム見学ツアーがあるのが判った。早速申し込む。少し時間があったので、待合室に流れる名場面集を見ていた。

いよいよ、引率者に引き連れられて見学が始まった。まずはロッカールーム。等身大の選手のパネルがある。色々見て廻ってからいよいよグランドに出る。あれ? 芝生が無い。芝生は脱着式なのだ。開閉式とはいえ、どうやって天然芝を維持しているのか不思議だったが、これで疑問が解けた。それにしても、やはり芝が無いと興ざめ・・・・。

ウェールズのラグビーの魅力のひとつとして、試合中に自然発生する、7万人の合唱「ランド・オブ・マイ・ファーザーズ」をスタジアムで聞く事である。やはり、試合を見ないと駄目だなぁ・・・。それと、聖地に降り立ったのは感動したけれど、ラグビーも屋外のスタジアムの方が好きだ・・・。


巨大スタジアム入口
狭い所に強引に建っている
ラグビーグッズショップ
博物館内部
芝は無いがグランドを見下ろす
グランドから見上げる


http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


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