社内におけるコミュニケーション手段

会社でcc:Mailを導入して7年近く。 そこからNotesに移行して5年ほどたちました。 メールは当たり前になりましたが、電子掲示板はあまり活用しているとは言い切れません。

そのほかにも、ある部署を中心として、電子ノートシステムを作成しています。 日報、週報、月報などや、自分のアイディアをメモしたり、また、フリーボードのような欄もあったりしてます。 これはWebベース。 これもあまり使われていません。

また、社内Webの何ヶ所かにはBBSがありますけど、これもあまり使われていません。

では、なぜ使われないのでしょうか? 私が思うのは、みんな自分の意見を出すのが苦手ということです。

日本の会社の多くは、議論する際に入念な準備を進めてからでないといけないという習慣があるとよく言われていますが、うちの会社も割とそういう部分は強いと思っています。 何かあれば課長クラスに相談し、課長クラスでよければ金額によっては次に部長クラスに、そしてさらに上...みたいな構図ですね。 結局のところ、管理職に与えられている権限が少ないからと言われています。 私もそう思います。 そのため、話し合うときはまずその根拠となる部分をまとめてからでないと始まらない、そんな習慣が身についている人には、思い付きが当たり前の電子掲示板のようなものは馴染めないのだと思います。

確かに思いつきで話をされると「こいつわかっているのか?」と思うことも多いですけど、それができるのはアルコールも適度に回ってからじゃないといけない「飲みニュケーション」だけじゃあ、いつまでたっても社内コミュニケーションなんて難しいですよね。 飲んだ上ででないと本音の話ができないのであれば、相手を信用するのも難しい。 しらふでは結局のところ何かを隠しているわけなんですから。 信用できない相手に対して、本当に共同して何かを成し遂げるというのは非常に困難を極めると思いますが、いかがでしょうか?

さすがに全部の部署がそういうわけではないと思います。 少なくとも、自分の同僚なんかに対しては割と本音を言える人は多いのではないでしょうか? しかし、他部署との場合、相手との関係を考えて、オブラートで何重にもくるんだ状態で接する、ということをしているケースは多いと思います。 でも、自分の部署だったら相手が何を思っているのかは割りと予想がつきますけど、他部署の場合こそ何を考えているのかわからないことがほとんどだと思います。 本音で話していてさえ、お互いに自分たちのことを伝え切れているかわからないのに、もって回った言い方なんかをしていてはいけないと思います。

そういう本音で、あるいは、ぶっちゃた話ができるような訓練をする上でもBBSなんかは割とよい場所であると思うのですが、そういう使われ方はできていないようです。 残念。


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