一年半くらい前から、仕事の半分はナノテクがらみです。 TDKのCMで、ジャンボジェットを地上1mmで飛ばす、というたとえをしているあれとはだいぶ違うといえば違いますが、そんなようなものです。
10のマイナス9乗を表すのが「ナノ」で、ナノメートル(10のマイナス9乗メートル)程度の大きさのものを取り扱う技術がいわゆる「ナノテク」なんですが、素材の世界で現在注目されている物質というと、カーボンナノチューブとフラーレンが代表的です。 どんなものかというのは産総研のWebあたりをごらんいただくとわかりやすいかと思いますが、このうち、私が関係しているのはフラーレンの方です。 あ、ちなみに産総研でこんなページあったんですね。 結構楽しい。
まだ、カーボンナノチューブもフラーレンも割と新しい素材のため、量産化を検討している段階であり、まだまだ高額な素材ということから、応用分野は非常に幅広いといわれるものの実際の商品化が進んでいませんでした。 私はこの仕事を始めたときに、物質の特性からボウリングボールやゴルフボールなんかのカバー部分に使えるだろうなとは言っていたのですが、別に根拠があったわけでなく、ボウリングボールではチタンやカーバイドなどの素材を配合しているのを知っていたから適当に言っていただけだったのです。 でも、本当にそんなことをしてしまったんです。 びっくり。 って、昨年12月には聞いていたんですけど。
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