今回の出張はドイツはフランクフルトです。

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出発前

今回の出張は、いつも秋口に行っていた会議が半年延期になったものである。

今回はうちの会社でよくつかっている旅行代理店にて飛行機の切符を手配することになった。 というのは、会議は4月末なので飛行機を確保するには3月くらいから動かないとディスカウントチケットが手に入らないためである。 うちの会社は3月決算なので、出張伺いを処理するには3月だと面倒なのだ。 旅行代理店に頼んでおけば、4月出発のものを3月に手配してもらっても面倒が無い。 個人手配だと、3月中に購入しておかないといけないため、手続きがややこしくなってしまう。

手配そのものは3月上旬に行い、いつもの通りの非常口座席も確保できた。 と思ったのだが、出発前に料金を聞くと30万くらいという。 JAL悟空だと、10万ちょっとのはずなのだが。 理由を聞くと、Webセーバーというクラスのもので手配していたらしい。 これは予約から購入までの期間が長いため、日程の変更に対応しやすいらしいのだが、私の出張は会議がほぼ確実にあるので、そんな心配はない。 少しでも安くするためにJAL悟空で手配したかったので3月頭には動き始めていたのだが。 30万だと、予算オーバーになってしまうので、交渉の末、20万ちょうどくらいまで下げてもらうこととなった。

今回は出発前から波乱含みである。

4月22日(日)

空港の駐車場に着いて、歩きながら携帯でWebチェックインを試すものの、なぜか「できません」と出る。 最近はeチケットとして、旅程表のようなものだけが印刷されていて、個別の国内線、国際線ともにチケットが印刷されていない仕組みになってきているので、Webチェックインを行おうとしたのだが、よく考えると、今回は前述の切符手配のトラブルの関係で、通常なら国際線チケットと国内線チケットをまとめてeチケットとして取るはずなのを、国際線だけをeチケット、国内線をJAL特便割引1に変えていたため、切符が手元にあったのだ。 切符があるのだから、チケットレスのチェックインができるわけもない。 こんなところで、またトラブルの残り火があったのかと思う。

一緒に行く人と合流して、飛行機に乗る。 前回と同様に、気が付くと千葉県上空にいた。 また、成田にそのまま降りてくれたよと思いつつ羽田に着く。 いつもは房総半島の方にはいかないのに、こういうときだけ行くのだろうか?

リムジンバスにて成田空港へ移動する。 今回は寝ていない。 空港前での検問を受けるときに、一緒に行った人に「前にもありましたね?」と聞いたら覚えてないらしい。 私も記憶があいまいなのだが、成田にバスで入るのは岡山に来てからだから、前回のはずだけどなという話をする。

成田でチェックイン後、11時頃ということもあって寿司を食べに行く。 どうせ、機内食はおいしくないし、ドイツでは日本食のおいしいものが食べれるわけでもないのだ。 その後、手荷物検査をされ、出国手続きをして出発ロビーに向かう。 途中、免税店があるので覗いてみると、COACHの店に新作のバッグがある。 一緒に行った人は、おくさんの誕生日が近いのでバッグを買っていた。 その後、JALのラウンジで時間をつぶす。

今回も事前に非常口座席が取れた。 しかも、JALのフランクフルト行きはボーイング777で、非常口のところにある出っ張りとシートまでの距離が747に比べると長いので、窓際の人が足を伸ばしても大丈夫である。 そのため、窓側3席の真ん中席でも足を窓側の人に邪魔されずに伸ばすことができて良いなと思った。 また、777はMAGICという映画や音楽、ゲームをコントロールするものが747よりもだいぶ新しいため便利である。 音楽は複数のチャンネルにある曲の中から、「お気に入り」の組み合わせを指定することも可能だった。 ただ、私にはあまり好きな曲が無くて、お気に入りが7曲しかなかったのだが。

行きの飛行機では、乗客が思ったよりも飲み食いをしていた模様だ。 非常口そばにある、ギャレーと呼ばれる部分には、キャビンアテンダントが休憩している間に飲み物や食べ物を自由に取れるようにしているのだが、そこにはつねに人がたむろしているし、キャビンアテンダントと他の乗客の話を聞いていると、ウィスキーをがぶのみする客が居たらしく、リザーブのボトルが空になったそうだ。 今までにそんなことは経験がないという話をしていた。 私が頼んだトマトジュースも、軽食の時間にはすでに品切れとなっていたらしい。 ジャンボと違って777は積載する飲食物の量が少ないのか、単に、食いしん坊が多かっただけなのか、どちらなのだろう?

現地時間で18:30頃にフランクフルト空港に到着し、入国審査を通る。 いつもは質問をいくつかされるのだが、今回は単に挨拶をしただけ。 乗換えでパリに行ったときも無言だったが、EUはアメリカと違って根掘り葉掘り聞かないのだろうか? その後、手荷物を受け取るが、今回はすぐに見つけることができた。

空港からホテルまではタクシーで行く。 ガイドにあったが、タクシーはみなベンツである。 後ろに乗り込むと、レザーシートで高級感一杯だ。 ホテル名を告げると、今の時間は渋滞しているから高速を通っていいか聞かれる。 良いというと、アウトバーンに乗り込んだ。 すぐに一番内側の車線に入り、180km/hくらいで走る。 さすがベンツ、180km/hくらいでは全然なんともない。 日本車でここまで安心してスピードを出せる車はどれくらいあるだろうか? 以前、アメリカに行ったときにも高速で100mile/h(約160km/h)で走られたが、そのときはアメ車特有のふにゃふにゃしたサスのおかげで気分が悪くなったのとは大違いである。

ホテルに着いたのが19:30頃。 それでもまだかなり明るい。 夕食を取る場所を探しに外に出る。 うろつくのだが、あまり、営業しているレストランが無い。 さらに普通のお店などは全部閉店している。 これは法律で決められているらしい。 元々、日曜日は安息日だからかろうか? 営業しているレストランはあっても、メニューがドイツ語で何が食べれるのかわからない。 結局、うろうろしていたところ、旧市街地のレーマー広場というところのファストフードみたいなところでソーセージとビールを買って食べる。 21時頃になってようやく暗くなる。

食べ終わって、ホテルまで戻る途中、アンダーパスになっている部分を歩いていると、通り過ぎる車の人に見られたり、クラクションを鳴らされたり、口笛を鳴らされたりする。 多分、人は歩いてはいけない場所なのだろう。 でも、ちゃんと歩道っぽい部分があるので、そこを歩いていただけなのだが。 無事にアンダーパスを通過し、ホテルの近くに出る。

ここまで多分、6,7kmは歩いただろうか? どこにもコンビニは無い。 ホテルの部屋にはミニバーがあるが、普通は高いからどこかで買って行きたかったのだが。 しょうがなく、そのまま部屋に戻る。 部屋のミニバーの値段を見ると、ペットボトルの水が4ユーロ(約640円)。 かなわない。 ホテル設備の案内を見ても、どこにも自動販売機の説明は無い。 実際にあったのは、タバコの自動販売機だけ。 みな、ミニバーから高い飲み物を飲むのだろうか? それとも、インターコンチネンタルに泊まる客は、それくらい払って当たり前なのだろうか? まー、ドイツの水は硬度が高いだけで飲めるらしいので、それを飲めばいいかと思う。

部屋に戻ってから、12時くらいまで起きている。 あまり早くに寝ると、変な時間に起きてしまうのと、12時になると日本時間の朝7時だから、会社に来ている人に電話して無事に着いたことを知らせられるからだ。 連絡をして寝る。

4月23日(月)

朝は7時過ぎに目が覚める。 わりと目覚めが良い。 シャワーを浴び、一緒に行った人に電話して朝食を取る。 ホテルの朝食は、結構、充実していた。

普通の出張だと、そのまま会議なのだが、今回は本日は予定が無い。 会議は24,25日の二日間だ。 今までのパターンを当てはめると、23日に日本を出発しその日の夜にフランクフルトに到着して、24, 25と二日間会議に参加して、26の朝に帰るというのが今回の予定になりそうだが、ヨーロッパ発の飛行機は、到着時刻の関係から出発がだいたい夕方から夜にかけてである。 フランクフルト発は21:00なので、25日に会議が終わった後、そのまま帰れば良いように思うのだが、ディスカウントチケットは最低現地滞在日数があり、JAL悟空は出発日の翌日から数えて3日以上という規定がある。 そのために、日本を23日に出発して25日に帰ろうとすると出発の翌日から数えると2日間しかないためにダメとなってしまうのだ。 結局、会議の前日か翌日に一日空き時間を作らないと、ディスカウントチケットを使えなくて、エコノミー普通運賃となり、そうなると、ヨーロッパ便は60万円くらいになってしまう。 うちの会社の海外出張の日当が$48、ホテル代が169ユーロなので、1日多く出張した方が、結果としてずっと安くなるのだ。 他の会社からの参加者のうち、フランクフルト以外に行かない人は皆、私たちの1日に遅れ、すなわち、23日日本発の26日フランクフルト着ということで1日余裕がある状態だった。 私たちの場合は、日曜出発なのでその代休という感じで容赦していただくということに。

ドイツで一日時間がある、何をしようかというと、みなさんは何をするのだろうか? ドイツは日本とほぼ同じ面積を持つ国。 いろんなところにいけそうだが、距離もそれなりにある。 フランクフルトはドイツの真ん中よりちょっと南側。 日本でたとえると大阪あたりだろうか? ロマンチック街道にある古城を見たいとか、ホッケンハイムのサーキットを見たいとかあったのだが、現実的に移動して帰ってきてということを考えると、移動に1〜2時間程度の場所に限られる。 職場の後輩から借りたガイドをざっと見て決めたのが、シュツットガルトにあるポルシェ博物館。 小さいところらしいが、ポルシェがいろいろとあるらしい。 私の年代は、小学校の頃にスーパーカー時代があって、それこそサーキットの狼という有名なマンガもあった。 ポルシェはそのなかでも憧れの存在である。 ガイドを良く見るとメルセデスの博物館もあるらしいのだが、残念ながら月曜は休館ということ。 ただ、メルセデスクラッシックカーセンターというのは月曜はやっているらしいので、そちらにも足を運ぶことにした。

まずはシュツットガルトまでの足である。 ドイツ鉄道(DB)で行くのが一番よさそうなのだが、シュツットガルトからさらに乗換えがあるらしいので、駅の窓口でたずねた。 丁寧に教えてくれたのだが、料金を見てびっくり。 ICEという日本で言う新幹線相当の列車の片道運賃が104ユーロ。 往復だと3万5千円くらいになる。 よく効くと、ジャーマンレールパスというのがあるらしく、パスポートを示せばそれが買えて、一人140ユーロになるという。 それでもまだ2万円以上するのだが、ばらばらで買うよりも7割くらいの値段で済むし、また、DBだけじゃなく、主要都市にあるSバーンという地下鉄にもそれで乗れるらしいので、それを買う。 日本でも新幹線に外国人は格安で乗れる仕組みがあるらしいが、ジャーマンレールパスは有効期限が1ヶ月で、その1ヶ月の中の好きな5日間を指定して使えるそうだ。 なので、5日くらいドイツに滞在する人には、かなりお得な切符なのだろう。 新幹線に5日間乗り放題だから、いろんなところにいけるはずだ。 ドイツだけじゃなくて、他のEU諸国を回る人にはユーロレールパスというのもあるらしい。 EUは鉄道が便利らしいので、そちらも良いかもしれない。

ICEに乗る。 とりあえず、座席クラスが1と2とあって、いわゆる1等列車と2等列車のようなものだ。 私たちが買ったのは当然ながらクラスが2の切符なので、2と書かれた車両に乗り込む。 あと、指定席は取っていない。フランクフルト駅は地図を見ると始発駅になるようだから、多分、座れるだろうという読みである。 だが、乗り込むとすでに人はいる。 ここは折り返す形で電車が入ってくるらしい。 なんとか空席を見つけて座るのだが、よく見ると窓にReservationと書かれている。 ここは指定席らしいので、あわてて他の席を探すのだが、隣の列車に行こうとしてもデッキに人がたくさんいて行く事ができない。 次の駅まで立って行く。 次の駅はフランクフルト空港なので、結構、乗客は降りるようだ。 案の定、たくさん降りたので空いている自由席に座る。

空港までに行くときにも思ったのだが、列車のスピードが遅い。 せいぜい快速列車程度である。 最初はフランクフルト駅を出たばかりで、郊外に出るまではスピードが出ないのかと思っていたが、だいぶ外まで出たはずなので遅いまま。 新幹線といってもたいしたことないなと思っていたら、ようやくスピードが出始める。 トイレを探しにいくと、デッキ近くには山手線の列車についているような液晶画面があって、現在の速度は248km/hとか出ていた。 トイレも非常にきれいで、新幹線よりも良いかもとか思う。

シュツットガルトには定刻より5分遅れで着いた。 ちなみにこの列車はハンブルグ発で、出発時間は5時過ぎ。 シュツットガルトには10:40頃到着予定だったので、6時間くらいで5分遅れということだから、割合正確である。 ただ、ここでの乗り換えは15分。 フランクフルトで印刷してもらった乗り換え案内には、乗り換え約9分とあったので、それから考えるとぎりぎりだ。 しかし、ホームにおりても、乗り換え電車のホームが見当たらない。 しょうがないので駅員に尋ねてみると、かなり遠い。 ぎりぎり間に合って乗り込むと、そこからは4つ目の駅が目的地であった。

列車を降りて、ポルシェ博物館がどこにあるかを探す。 ガイドには駅からの道は示されていない。 駅を降りるとすぐにポルシェのショールームがある。さらに道路を渡ると工場の入り口があるし、道路の交差点の真ん中にはポルシェの看板があって、博物館も写真が出ているのだが、場所は書かれていない。 そこで工場の門でどこにあるかを聞くと、この交差点を左に行って、さらに先を左に行って、さらに先を左だよと言われる。 確かにそこにはポルシェ博物館はあちら、みたいな看板が道路にはあるのだが、そこはまた工場の門にしか見えない。 また、そこまで行って聞こうかと門に近づいていくと、ポルシェ博物館はこちらという看板があって中に入る。 するとそこはただの受付。 受付の横の通路を通るとあまり広くない部屋に、ごちゃっといろんなポルシェが並んでいる(写真はこの中)。 写真にあるようにどちらかというと市販されていないレース用などが多めに展示されている。 うちの部署には車好きが数人おり、ここでおみやげを買うのが一番と思って、おみやげコーナーを見ると、やはり、結構高い。 結局、ピンバッジと、なぜか大安売りだったBOXTERの書籍を買った。

一度、シュツットガルトの駅まで戻り、観光案内所でメルセデスクラッシックカーセンターの場所を尋ねる。 しかし、聞いたことがないらしい。 とりあえず、住所を言って電車での行き方を尋ねると、交通担当の方に聞けといわれる。 交通担当に聞きにいくと、知らないのであっちに聞けと元の人を示される。 結局、わからないようなので、地図にあった駅そばにあるメルセデスのショールームに向かうこととした。 しかしそれも見つからない。 ガイドにはあるはずのショールームだが、それらしいものはまったくなかった。 ガイドは2006年1月発行だから、おそらく2年位前の時点の情報だと思うが、それでもそう古くは無いはずなのだけど。 結局、わからないままシュツットガルト駅近くの宮殿などを見て帰った。

フランクフルトに戻り、今度はおみやげを探しに行く。 まずは、一緒に行った人が子供のおみやげということで現地のおもちゃ屋に行くこととなり、DBからSバーンに乗り換えて目的の店に行くのだが、これもまた見当たらない。 地図を見てもあきらかにそこだし、ガイドの写真に写っているお店の形をしているものはあるのだが、どうみても化粧品の類を売っている店にしか見えない。 創業から100年以上の老舗とガイドには書いてあったのだが、残念ながらこれも移転していたようだ。 結局、デパートを2軒回って、おみやげを買う。 チョコレートのようなものは、空港にも売っているが免税とかいいながら、市中の2〜3倍は値段がするので、スーパーマーケットなどに行って買うのが一番良いと思う。 フランクフルトの街にはあまりスーパーマーケットらしい店が無かったので、デパ地下のお店で購入した。 ついでにホテルで飲む用に飲み物も買って帰る。

ホテルに戻るとちょうどロビーに日本からの参加者と主催者の日本法人の方が集まっていた。 これから食事に行くらしい。 荷物を置き、すぐに合流する。 目的地は昨日行ったレーマー広場の大聖堂の裏側にあるお店らしい。 広場の裏側ということで、観光客だとなかなか行かなさそうなお店だ。 お店では、せっかくドイツに来たんだからとみんなで1リットルのジョッキを頼んだ。 11人分を頼むとウェートレスが目を見開いて11?と聞き返す。 昨日から思っていたのだが、意外とビールをがぶがぶ飲むような人がフランクフルトにはいない。 テレビではドイツというとすぐに、ビアホールで巨大な陶器のジョッキをぶつけて乾杯をし、なんかみんなで歌っている、そんなイメージを持っていたのだが、それはガイドをよく見るとミュンヘンあたりのことのようだ。 私はドイツっぽそうなソーセージやハムなどの盛り合わせを頼む。 つまみだけだが、十分すぎる量が出ておなかが一杯になる。

レストランからホテルに戻ると22時頃。 私は昨日からいるが、他の日本からの人たちはさっきついたばかりなので、かなりお疲れの様子。 すぐに部屋に戻って寝ていたようだ。 私はまだ寝るには早いので、ロビーにパソコンを持ってきて無線LANに接続する。 なぜ部屋でしないのかというと、部屋からする場合は、1日あたり18ユーロもするのだ。 日本円で3000円弱。 プロバイダの一か月分近い。 アメリカだとせいぜい10ドルくらいなのだが、ヨーロッパは意外と高いのか。 そのため、ロビーにある無料の無線スポットを使いに来た。 他のお客さんも同様にロビーでパソコンを使っているため、席が空いていない。 ロビーにはバーが隣接しているので、そこの椅子に座りパソコンを使う。 さすがに何も注文しないわけにはいかないので、メニューをもらうと、カクテルとかが10ユーロくらい。 ちょっと高いのでビールを見ると4ユーロもしない。 ホテルのバーで600円くらいのビールなら十分安いのでそれを頼む。 つまみとしてなんかが出てきたが、食べていいものなのか悩んで手をつけなかった。 23時半頃に部屋に戻って寝る。

4月24日(火)

朝、6時過ぎには目が覚めて、シャワーを浴びた後に朝食を食べに行く。 他の日本人二人が同じ時間帯に来ていた。 その後はいつもの会議。 今回は昨日、一日日光を浴びたせいか、時差ぼけによる眠気がほとんどない。 ごはんを食べた後に眠いのは日本でも変わらないから、時差ぼけはほぼ解消されたようだ。 会議はプロジェクターを使ってプレゼンするために部屋が暗いので、時差ぼけがあると内容が頭に入らなくなる。 そういう点、一日余裕を持って出発すると、会議の内容をきちんと理解できるメリットがありそうだ。

夜は会議の参加者が集まってディナーパーティなのだが、私たちはテラスでのんびりとしていた。 パーティーが終わって、まだ21時過ぎ。 寝るには早いし、部屋に戻ってもすることが無いしで、ガイドにあったライブハウスに行こうと思った。 ただ、昨日の件があるので、ライブハウスがきちんとあるかどうかをホテルの人に確認すると、店はあることにはあるのだが、ディスコに変わっているそうだ。 結局、まだロビー横のバーに数人で行く。

ところで、夕方、部屋からホテルの明細を確認すると、レストラン・バーの利用が予定より13ユーロほど多く出ていた。 もしかして、バーで出たつまみの分かチャージがかかったのだろうか? これなら部屋でネットワークにつないだ方が安上がりだったかもとか考えていた。 まー、済んでしまったものはしょうがないので、明日、チェックアウトのときに聞くこととしよう。

4月25日(水)

今朝も6時に目が覚めてごはんを食べる。 今日はチェックアウトの日だが、チェックアウトは12時までにすればいいらしいので、とりあえずは会議に参加する。 休憩のときにチェックアウトを済ませる。 前日に気になっていたバーの料金だが、部屋にあるミニバーは重量センサーがついていて、物を持ち上げた時間がある時間を越えると料金としてカウントするらしい。 実際には何も使っていないので、バーだけの料金として3.89ユーロを請求される。 ビール一杯でその値段につまみがついていたのだから、かなりお得だったようだ。 つまみも食べておけばよかったと思う。

夕方、予定通りの時間に二日目のセッションも終わり、日本からの人たちと別れてホテルを出る。 フランクフルト中央駅からはICEにて空港へ向かう。 これは月曜に買ったレールパスで乗れるのだ。 二人分でもまだタクシー代より安いようだし、この区間分は会社に請求しよう。

空港で降りてから、JALのカウンターまでが非常に遠い。 ルフトハンザは駅からすぐの第1ターミナルにあるが、それ以外の航空会社は第2ターミナルにあり、エスカレータを何回も乗り降りしてようやく着く。 ラウンジ利用券をもらって、セキュリティチェックに行くと、アメリカでは見慣れたチェックだった。 ベルトは最低でもバックルをはずし、靴は脱がずに済んだので、まー、日本よりも厳しいくらいだろうか。 通過すると、目の前にはDUTY FREEの店があって、客引きをしている。 パンフレットと一緒に飴を配っていた。 一応、覗いてみると、葉巻の形をしたチョコレートがたくさん入っている割には、あまり高くもなかったので買う。 高くないというほどではないのだが、ユーロ表示はついついドル感覚で考えてしまって安く感じるのだ。 実際は、現時点で1ユーロが160円くらい、1ドルが120円くらいだから1.3倍以上高いのにもかかわらず勘違いしてしまう。

その他、空港の売店でチョコレートやグミなどを買う。 一緒に行った人が奥さんのお姉さんから頼まれていた「軽くてかっこいいキーホルダー」を探すが、あまりよさそうなものはなかった。 ポルシェ博物館に行ったときに、ポルシェのキーホルダーがあって、割とよさそうだったのだが、女の人にはポルシェってわからないのでは?と却下されたのだ。 実際のところ、どうなんだろう? ポルシェというのは聞いたことがあるだろうが、デザインについては確かにわからないかもしれない。 でも、ドラマとかでも出てきたりするからわかりそうな気もするのだが。 結局、博物館のあとの買い物や、空港でもいいものは無く、何か別なものに替わったらしい。

ラウンジに入ると、JALの○○deスカイシリーズが置いてあったので、つい食べる。 私はそばをたべたかったのだが、一緒にいったひとがラーメンを選んでお湯をそそいだところ、材料にえびが含まれていることがわかり、代わりに食べることとなった。 その人は海老カニ類がだめで、かなりひどいアレルギーだ。 芝海老が少しでも入っているだけでかなり症状がでるらしい。 そのため、私が替わりに食べたのだ。 他にも何か探しに行くと、今度はコンビニおにぎりみたいなのがでていたので、つい、それも食べる。 これだけ食べたら、まずい機内食が出ても我慢できるだろう。

私はエコノミーでもファーストやビジネスクラスと一緒の優先搭乗が受けれるので、少し早めに出発ゲートに向かう。 そこではもう一度、セキュリティチェックが行われたいた。 私が並んだ列の方は、よく見ると機械が1台しかなくて、隣の列の方におもいっきり負けてしまっていた、 最近、日本ではいわゆるフォーク型に並んでというのが多くなってきたが、フランクフルト空港はそういうのは無かった。 確かにアメリカでも日本でもそうだが、入国手続きなんかも、列によっては時間がかかったりする。 もう少し工夫できないのだろうか? 結局、チェックだけで20分くらい時間がかかり、優先搭乗に間に合わなかったか?と思ったが、搭乗案内予定時刻が当初より10分ほど遅れたので、ちょうど良い時間についた。

帰りの座席も非常口座席である。 行きと同じく、通路側から2席。 ガイドブックとかにも、非常口座席はおすすめみたいに書かれていることが多いが、意外と取れているものだ。 みんな、すぐに窓側を取ろうとするが、国内線ならともかく、国際線では辞めた方が良いと思う。 機体によるが、通常のエコノミークラスの大半は、窓側から3-3-3列(777)、3-4-3列(747)のようになっている。 窓側に席を取ると、通路に出るには二人の人に協力してもらわねばならない。 確かに外がすぐ見れるし、片側にしか人がいないのは気兼ねしなくてもいいかもしれないが、トイレに行くときなどは、横の二人が起きていれば良いが、寝てたりするときまずい思いをしながら、隣の人たちを起こさねばならない。 3-3-3、あるいは、3-4-3のまんなかの3列(4列)がけであれば、真ん中部分に座っていても隣の人一人だけに協力してもらえれば良いのだ。 まだ、こちらの方が良いと思う。

飛行機に乗って、少し経つと食事の時間。 案の定、おいしくなかったので、大半を残してしまう。 帰りの便では、私が寝てる間に済んだのか、いつもあるリフレッシュメントと呼ばれている菓子パンっぽいものが出なかった。 今まで出なかったことはないし、メニューにもきちんと書いてあるので、多分、寝ていたのだろう。 最後の食事のあとは、熟睡してしまい、気がつけば着陸態勢だった。

4月26日(木)

成田に無事ついて、一緒に行った人と別れる。 一緒に行った人は、明日は本社にて会議だそうだ。

レンタルで借りた携帯を返し、荷物を一つ会社に向けて発送する。 私が会員になっているJAL GLOBAL CLUBメンバーは、一個だけ荷物を自宅に送ることができるのだ。 会社に送ってもいいとのことなので、おみやげや書類を会社に時間指定で送った。

バスで羽田に移動し、いつものとおり、そばを食べて岡山空港に向かう。 機内ではまたも熟睡してしまったため、家についてからしばらく寝れなかった。 なんとか無事ついて、今回の出張も終了した。