あなたが投稿した記事について、「それは誤りではないか」という指摘があったとします。
たとえばその発言の根拠となるものがあったとして、何かの本に書いてあったというならそれを示せば (その本が正しいか誤りかという問題もありますが) それなりに議論が深まるでしょう。
そうではなく、たとえばどこかで聞いた覚えがある、という程度の情報だとしても、その旨を正直に伝えれば、何らかの収穫はあるかもしれません。 それをとっかかりにしてそのことについて調べれば、本当にそれが誤っているのか、それともその誤りという指摘が誤りなのかがわかるかもしれません。
しかし、もしあなたがその情報についてろくに調べもせずに「私の記事が誤っているわけはない。私に対する誤りという指摘自体が誤りに決まっている」と主張したらどうでしょう?
そのような態度は多くの場合不毛なやりとりを生みます。 相手が辛抱強い場合は、それでもその記事についてどこがおかしいのかを情報提供してくれるかもしれません。 辛抱強くない場合は、それっきり黙殺されるか、相手が怒って、いわゆるフレーム状態になるかのどちらかでしょう。
そんな不毛なことをしよう、とする人は多くの場合いません。 しかし、自分の (多くの場合誤った) 主張を「正しい」ということにしたいあまりに、他の人の反論を無視して、かつ根拠も示さずに「自分が正しい」という主張をし続けたり、相手の主張に対してはまともな反論をせずにその言葉尻をとらえたり、相手の人格についての個人攻撃に走ったりして勝ち誇ってみたりと、江戸の敵を長崎でとるような関係ない議論を行って議論を発散させたりする人はときおり観測されます。 そのような行動を指して「暴れる」と称することがあります。
さて、もしもあなたがそういう「暴れて」いる人をfjで見かけたときはどうすればいいのでしょうか?
そもそも、ある1つの記事をみただけでは、それが普通の記事なのか「暴れている」記事なのかは多くの場合区別できません。 あなたがある投稿者を「暴れて」いると判断する場合は、たとえば特定の投稿者の、特定の話題についての記事を一通り読んだときに判断するものだと思います。
そして、その相手が「暴れている」と判断できるほどの多くのサンプルが集まっているなら、その相手への指摘や反論や説得は、多くの場合その多くのサンプル通りの結果を生むでしょう。 つまり、それらは不毛に終わることが多いということです。 それどころか、かえって火に油を注ぐ結果にもなりかねません。
相手がまともな反論をある程度受け入れている場合ならともかく、もしも相手が、横から見ると支離滅裂な、反論のための反論を行っている、と感じた場合は素直にほおっておきましょう。 相手がいないのに「自分が正しい」という主張を行おうとする人はいないのですから、結果として暴れている人を落ち着かせることになります。
あなた自身が「暴れて」いる、と他の人に判断されないためには、常に冷静になって考え、反応するように心がけるとよいでしょう。 また、「相手も、そして自分も、何か間違っているかもしれない」と考えてみるのも良い手です。 実際にはお互いが間違っていたり、正解のない (もしくは人それぞれの解釈がある、たとえば宗教や文学の解釈などという) 問題を話そうとしていたりすることもあるのですから。
何にせよ、「自分が正しい」という主張を貫き通そうと考えなければ、あなたが「暴れ」と判断されることはほとんどないはずです。 fjはディベートの場ではないのですから、勝ち負けとかいうことを考えないようにしましょう。