インターネット上でやりとりをしているうち、それが口論やけんかとなってしまうことがあります。 それをNetNews上ではflame(フレーム)といいます。
特徴としては以下の三点があると思います。 まず基本的に相手と文字だけでやりとりしているいうこともあってか、元々がささいな食い違いなり誤解なりであってもおきることがあること。 そのflameに参加しているその人の性格にもよりますけど、どちらかがやめない限りかなり長期に渡り延々と続けられる場合があること。 そして片方が反応するのをやめれば、実はそれほど長引くものではないということです。
ついでに、第三者から見るとどうでもいいことで争っているように見える、ということも実は特徴かもしれません。 しかしその当人はflame(日本語で「炎」)というとおり、頭に血がのぼっていて「自分はとても大事なことをやりとりしていて、この相手だけには負けたくないんだ」とか思っているのかもしれません。
しかしまず覚えておいていただきたいのは、NetNewsとは誰かと闘うためのシステムではないということです。 勝ち負けを競いたいのなら、何かディベートなり口げんか王決定戦なり揚げ足とり大会なりひたすら「とは?」とか「はぁ?」とか聞き続けるなり、ルールを決めてよそでやったほうがいいでしょう。 少なくともfjは、相手に返答を強制できるシステムではないし、今でも少なからず配送にタイムラグが生じる場合もあるので、そのような意図で使用するには適していません。
fjに投稿している人々は多種多様です。その意見や感情も多種多様です。 そのため、たとえば技術的に答えが定まっているものならともかく、感情的なものとか、思想的なものとかで、ほとんど埋まらないような意見の食い違いが生じるものもあります。 その差違を認めることができずに、「自分が正しいんだ、お前は間違っている」なんていうのは多くの場合、不毛です。 そんなことに勝ち負けを主張されても、第三者にとってみれば多くの場合どうでもいいことです。 それこそ当事者間どうしでメールのやりとりをしばらくして、最終的に(それが公開にふさわしければ公開先にも注意した上で)サマリとして出されたほうが、無関係なfj利用者にとっては幾分かいいでしょう。
いうに事欠いて根拠も何もない個人攻撃(あいつはきっと○×にちがいない、などのデマを流すなど)を行ったり、自分の意見を曲げないためだけにつぎはぎだらけのいいつくろいを繰り返したりするのは論外でしょう。 そのときはかっかして気づかないかもしれませんが、その行動を他のfj利用者は冷静なまなざしで見ている、ということをお忘れなく。 当然、他の人のやりとりをあおるような行動も避けるべきでしょう。
これはいいかえると、つきあわないのも大事ということです。 基本的にネットニュースのやりとりは強制されているわけではないので、相手が怒っていたからといってこちらも反応しなければいけないというわけではありません。 詳しくは「話のうち切り時」の方に書いてありますが、深呼吸して冷静な目で、もう一度やりとりを見直しみるとまったく違う視点をもつことができるかもしれません。
そもそも冷静であるように心がけていれば、flameの中に巻き込まれることは少ないでしょう。 flameで消費される膨大な資源(時間、気力、世界中の記憶媒体など)を他のことに使うとどんなことができるかを考え、できるだけflameを避けるようにすると、その分有益な情報交換ができると思います。