Received: from nirai.ie.u-ryukyu.ac.jp by orange.ocn.ne.jp (8.9.1a/OCN) id AAA02436; Wed, 28 Apr 1999 00:15:07 +0900 (JST) Received: from localhost (localhost [127.0.0.1]) by nirai.ie.u-ryukyu.ac.jp (8.8.8/3.6W-98061617) with SMTP id AAA12157; Wed, 28 Apr 1999 00:07:26 +0900 (JST) X-Authentication-Warning: -n: localhost [127.0.0.1] didn't use HELO protocol Errors-To: fj-arukikata-admin@ie.u-ryukyu.ac.jp Sender: fj-arukikata@ie.u-ryukyu.ac.jp (fj arukikata Mailing List) References: <199903180456.AA04861@magma.mt.ksi.co.jp> From: sk1@orange.ocn.ne.jp MIME-Version: 1.0 To: fj-arukikata@ie.u-ryukyu.ac.jp X-Priority: 3 References: <199903180456.AA04861@magma.mt.ksi.co.jp> X-Mailer: JsvMail 2.0 (Shuriken 2.0) Posted: Wed, 28 Apr 1999 00:14:52 +0900 Message-ID: Content-Type: text/plain; charset=iso-2022-jp Date: Wed, 28 Apr 99 00:07:25 +0900 Precedence: bulk Subject: [fj-arukikata] [Q&A Style] Alpha Version #6 Reply-To: fj-arukikata@ie.u-ryukyu.ac.jp X-Ml-Server: nml.pl 1.2+(a_kuroe 94/06/16) X-Ml-Name: fj arukikata Mailing List X-Ml-Count: 282 Lines: 186 X-UIDL: 96a4e3ff7cb21bb517d32174365dcd33 きしもとです。 α版の6つめです。 From: KATOH Yasufumi Date: Thu, 18 Mar 99 13:50:40 +0900 Subject: [fj-arukikata] Some Heading ------------------------------------------------------------ > ・標題(見出し,Subject)はわかりやすいものをつけましょう (続き) Q.見出しは英語で書かなければならないと聞いたことがあります が、本当でしょうか? A.かつては、見出しや投稿者名などにかなや漢字を使うことができ ませんでしたが、現在はその問題は、多くの部分で解消されてい ます。 (解説) もともと英語圏で生まれたメディアであるネットニュースには、 かなや漢字を配送する仕組みが整っていませんでした。そのため、 日本語の文字を含んだ記事を配送するための規約を策定し、それに 従って記事を配送するようになったことは、すでに説明したとおり です。 本文部分にはISO-2022-JPという文字コードが用いられています が、この文字コードには「ASCII文字(アルファベットや数字など) の始まり」や「かな・漢字の始まり」を示す特殊なコントロールコ ードが規定されています。このコントロールコードが、見出しや投 稿者名などの情報を持つヘッダ部分には使えないため、ヘッダ部分 はすべてASCII文字で書かなければなりませんでした。 その後、電子メールやネットニュースで、画像や音声などのいろ いろなデータをやりとりするために、MIME(Multipurpose Internet Mail Extensions)という規約が策定されました。MIMEには特殊なコ ントロールコードは含まれませんので、電子メールやネットニュー スの記事のヘッダにもMIMEが利用され、見出しに漢字を用いること が可能になりました。 ただし、MIMEがメールや記事のヘッダに使われるようになったの は、比較的最近のことですので、古いメーラーやニュースリーダが 使われている環境では、MIMEでエンコード(記号化)された日本語の 見出しが全く読めなくなります。また、ニュースリーダの設定によ っては、日本語の見出しをMIMEエンコードしないで送ってしまい、 配送経路の途中で見出しが文字化けしてしまうこともあります。 ------------------------------------------------------------ > ・引用は適切に。全文を引用する必要はありません > (署名引用とか) Q.フォローアップ記事を投稿しようとしたら、 「……」(きしもと注・サーバからのエラーメッセージです) というエラーが出て投稿できません。このエラーはどういう意味 でしょうか? また、回避するにはどうすればよいのでしょうか? A.引用行が記事全体の半分を超えているため、ニュースサーバが記 事の送信を拒否していることを示しています。引用部分の量を減 らすか、地の文の量を増やすかしてください。 (解説) 電子メールでの返信や、ネットニュースでのフォローアップ記事 の投稿のときに、元の記事を引用すきるのは非常に便利ですし、実 際によく使われている手段です。ですが、ネットニュースのそれぞ れの記事には、小説や絵画などと同じように、著作権が存在しま す。そのため、引用の方法に気をつけなければならないこともあり ます。 ネットニュースの世界も一般社会と同じく、法律が適用されま す。この問題に関係の深い法律として、日本国の著作権法から、引 用に関する条文を抜粋します。 第三十二条 公表された著作物は、引用して利用することができ る。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するもので あり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内 で行なわれるものでなければならない。(後略) ここで問題となるのが、「引用の目的上正当な範囲内」がどこま でを指すかということです。裁判所の判断(といっても、ネットニ ュースとは直接の関係はありません)では、引用文と地の文とが明 確に区別できることや、地の文が主、引用文が従の関係にあること を、引用の要件としています。引用文はあくまでも「従」ですか ら、地の文より量的に多くなってしまうことはあまりよいことでは ありません。そのため、引用文が全体の半分を超えるような記事を 送信しようとしても、ニュースサーバがその記事の拒否してしまう ことがあります。 また、引用文の量が全体の半分を超えていなくても、必要のない 部分まで引用してしまうのは、やはり正当とはいえないでしょう。 とくに、記事末尾の、投稿者の名前やメールアドレスを書いた部分 (いわゆる「署名」)を、必要もないのに引用されることを嫌う人は 少なくありません。 必要な部分だけ、引用することによって、記事が読みやすくなり ます。具体的には、引用元の記事のどの部分に対しての意見やコメ ントなのかが明確になり、地の文で主張していることを明確にする ことができます。そして、記事全体の長さを、短くすることがで き、主張を簡潔にまとめることにつながります。 他の人に読んでもらうために、記事を書いているのですから、読 みやすい記事を書くように心がけましょう。適切な引用をすること で、記事の読みやすさはずっと増します。そして、不要な部分を引 用から除くことで、よけいな(以前に読んだのと同じ)部分を読む必 要がなくなり、読者側のストレスも減ることでしょう。 ------------------------------------------------------------ > ・記事を投稿する前に、一度読み直しましょう Q.fjでは喧嘩が多いと聞きましたが、喧嘩に巻き込まれない方法は ないのでしょうか? A.投稿する前に、自分で書いた文章を一度読み返して、気持ちを落 ち着けましょう。落ち着いて対処するのが、建設的な議論や情報 交換をすすめる最良の手段です。 (解説) 気持ちが高ぶったまま、その気持ちをぶつけるような記事を投稿 してしまうと、内容や表現が攻撃的になったり、不適切な点があっ たりしてしまいがちです。そういった状態が続くと、ネットニュー スの本来の目的である、議論や情報交換から離れてしまい、感情の ぶつけ合いになってしまうでしょう。そうなってしまうと、誰にと ってもよい結果をもたらすことはありません。 感情のぶつけ合いを避けるには、攻撃的な感情が表に出ている記 事を投稿しないこと、そして、投稿するときに感情的にならないこ とが求められるでしょう。自分の意見を批判する記事が投稿された からといって、すぐに反発するのではなく、自分の意見のどこが、 なぜ批判されているのかを読みとり、必要があれば筋道立てて反論 するようにすれば、自然に建設的な議論になります。 自分の書いた記事が、感情のぶつけ合いを引き起こしそうな気が するのであれば、その記事を投稿前に読み直して、問題になりそう な部分を書き直したほうがいいでしょう。場合によっては、今まで 書いた文章をすべて捨てて、最初からやり直すほうが、わかりやす く建設的な記事になるかもしれません。ともかく、気持ちが高ぶっ た状態で作成した記事を、そのままの形で投稿しないだけの余裕が ほしいものです。 ネットニュースは、その仕組み上、自分の意見が伝わるのに時間 がかかります。言い換えれば、もともと時間がかかるのを承知の上 で利用されているのですから、他人の記事を読んでからフォローア ップするまでに、時間がかかってもかまわないわけです。時間をか けることで、よりよい記事が書けるようになるということを、強調 しておきたいと思います。 ------------------------------------------------------------ Q.回答をもらいやすい質問の書き方は、どういったものでしょう か? A.その記事の文章を読んだときに、質問者が置かれている状況や質 問の内容が具体的にわかるように書けば、回答しやすくなりま す。 (解説) 「何を当たり前のことを」と感じる人もいるかもしれませんが、 当たり前のようで結構難しいことですし、実際、内容が不明確な質 問の記事も散見されます。とくに、自分が使っているコンピュータ (ハードウェア・ソフトウェアとも)の挙動について質問するとき に、質問者が使っているコンピュータの環境、つまり、マシンや OS、使っているソフトウェアなどの情報が全く抜け落ちていること が、しばしばあります。 質問の内容が具体的で明確かどうかを、まず自分で確認してみて ください。すべての先入観を捨てて、記事に書かれている情報だけ から、この記事で何をいいたいのか、読みとれるでしょうか。もし 読みとれないようなら、その書き方では不十分だということなの で、たとえ冗長になっても、必要な情報を含めるようにしましょ う。必要があって長くなった記事は、必要な部分がない短い記事よ り、優れています。 購読者は、記事に書かれていないことを情報として読みとること はできません。推測してフォローアップしてくれる、親切な人もい るかもしれませんが、常にそれに頼るわけにはいかないでしょう。 投稿前に、その記事を読者の立場で受け取り、どう読みとれるか判 断して、読者の自分が理解できる記事を投稿するようにしましょ う。 ------------------------------------------------------------ -- 岸本慎介 mailto:sk1@orange.ocn.ne.jp KISHI-fj Homepage: http://www3.justnet.ne.jp/~s_kishimoto/WELCOME.HTM