インターネットを使って色々な情報を検索する事が出来、自分が疑問に思った事や調べたいことを様々な手段で得ることができるようになりました。 情報を得るための手段が増え、便利になったと言えると思います。 インターネットを使って、情報を得るにも色々な方法がありますが、NetNews もまだまだ有効な手段であると思います。
どんな方法を使うにしても、自分が欲しい情報を得るには、有効な方法やより速く自分が欲しい情報に到達する方法などがあると思います。 ここでは、NetNews を使って、有効に情報を得る方法について書いてみたいと思います。
NetNews に限らず、人に質問をするには、回答を得やすい (回答する人が回答しやすい) 質問の仕方があると思います。 以下に書くことは、完璧な質問をするためのマニュアルというわけではありませんが、NetNews で必要な情報を得るための助けになれば幸いです。
これは直接は質問の仕方とは関係ないかも知れませんが、適切なニュースグループに投稿しないと、回答出来る人がいる確率も少なくなるでしょうし、関係ない記事と言うことで無視されるかも知れませんね。 適切なニュースグループは fj.1st-readme などに投稿されたりニュースグループ管理委員会のページにある fj のニュースグループの一覧が書かれた文書などを参考にすると良いでしょう。
質問の記事中に回答に必要な情報がないと回答のしようがありません。 例えばあるソフトウェアの使い方の質問をするのに、ソフト名やヴァージョンが書かれていないと回答のしようがありませんね。 回答するのに情報が必要だからと言って、添付ファイルとして画像ファイルを添付するのはあまりよくありません。 多くの場合、同じ内容を画像ではなく、手間はかかりますが画面に出てるとおりのメッセージを文字で写した方が、より少ないデータ量で、正確に、何が起きているか表すことができるでしょう。 どうしても画像で説明したい場合は、たとえば自分で管理するWeb コンテンツ上に置き、NetNews ではURI を示すという方法もあります。
ある情報を得るのにはそれぞれ適当な方法があるでしょう。 NetNews よりもっと適切なメディアがあるかもしれません。 投稿する前にもう一度考えてみましょう。 もちろん NetNews 以外に適当なメディアがあるからと言って、NetNews にその質問を投稿してはいけないということではありません。 例えば、ある製品に関する情報だったら、その製品を作ったメーカーのページに詳しいかもしれませんし、もしかしたら電話で聞いた方が確かな情報が得られるかもしれません。
質問をする前に、関係するニュースグループに目を通してみましょう。 もしかしたら同じ質問をしている人がいるかもしれません。 その質問に対して回答がある場合は、質問せずに自分の欲しい情報が手にはいることになり、とても楽ですよね。 それに、読んでいる人が何度も同じ質問とそれに対する回答を読まされることもありません。 同じ質問と回答を何度も読まされるのは無駄だと思う人の方が多いと思うでしょう? 良くある質問なら、もしかしたら世の中に FAQ 集としてまとまったものがどこかにあるかも知れません。
NetNews はサポートセンターではありませんので、特定の個人や会社を指名して質問をすることは出来ません。 もちろん、運良く期待した人や会社の人が答えてくれるかも知れません。 でも、それは善意で回答してくれたり、会社としてではなく、一個人として回答してくれているのです。 あなたの質問に対して答える義務がある人はいないということを忘れないで下さい。
質問するときは、上に書いたようなことに注意して、回答をしてくれた人への反応も良く考えるようにしたいものです。 よく、回答の仕方が気に食わないと言って文句を言っている人をみかけたりしますが、誰も回答をする義務はないのだ、と言うことを忘れずにいれば、それが例えどんな回答だったにせよ、その人はわざわざ自分の質問に反応してくれているのだ、と気づくことが出来ると思います。 そういう事に気づけば、わざわざ自分の質問に反応してくれた人に対して文句を言うなんてことは、とんでもないことなんだ、ということが分かるでしょう。 なぜ自分が期待しなかった回答や、自分が気に食わない回答が返ってきたのかを考えることによって、自分の質問の仕方の問題点がわかったりして、次からは役に立つ回答が得られるようになるかもしれません。
また NetNews はたくさんの人が読んでいますが、たまに誰にも答えられない質問だったり、たまたま自分が出した質問を回答できるような人が読んでいなかったりすることもあるでしょう。 そういう時はあきらめて別の方法を探すようにしましょう。
NetNews に回答を書いた記事を投稿するということは、何も質問した人だけに対して回答するのではないと言うことは、覚えておいても良いのではないかと思います。 NetNews はたくさんの人が読んでいますから、同じ問題で悩んでいる人がいるなど、質問した人以外の人の役に立つことも十分にあるのです。
質問記事によっては、“この記事じゃあ回答なんてしようがないじゃないか? ”と思うような、回答に必要な情報が書かれていない記事があるかも知れません。 でも、もしかしたらどういう事を書いたら、その問題が解決するのかすら分からない質問者なのかも知れません。 そういう時は、やさしくどういう情報が必要なのかを教えてあげても良いでしょう。 そうする義務はありませんので、放っておいてもよいでしょうけど。
回答するとき、メールで直接返事した方が良いか、ニュースグループでフォローしたほうが良いのか迷ったりすることがあるかもしれませんね。 これは上に書いたように、“回答は質問した人にだけに対して回答するのではない”と言う事を頭に置いて考えれば良いと思います。 そう考えると、一般的にはニュースグループでフォローする、という場合が多いのでしょうが、ニュースグループの購読者みんなに回答する必要のないような内容であれば、直接メールで返事する、という場合も出てくるかも知れませんね。
自分がした質問に回答が返ってきて、必要な情報が得られたり、自分が直面していた問題が解決されたりすると、嬉しくなってしまって、感謝の気持ちを表したくなるものです。 でもちょっと待って下さい。
回答に対して感謝の気持ちを表すのも良いでしょう。 でも“ありがとう”だけの記事がニュースグループにたくさんあるのも読む人にとっては無駄でしょう。 そういう“ありがとう”だけの記事は不要だと思う人もいることを覚えておいて下さい。
それに、ニュースグループはたくさんの人が読んでいるので、自分と同じ情報が欲しい人や、自分と同じ問題に直面している人がいるかも知れません。 そういう人のために役立つ記事を出しつつ感謝の意を表するというのは、無意味なお礼記事がたくさんあるということにもならずに良いことかもしれませんね。 これは昔からよく NetNews の世界で言われていたことです。
ある質問に対して、複数の回答が返ってきた場合、それをまとめるというのは、同じ情報を得たい人にとって非常に有用な記事になると思います。 同じ質問が何度もニュースグループに出るのを防ぐ効果もあるかもしれません。 それとともに、自分がニュースグループで得た情報で、どのように問題を解決したか? も同時に書いておくと、読む人にとっては非常にためになる記事になるでしょう。 このような記事を“サマリ (Summary) ”と言います。
これこそ相互扶助の精神にのっとっていて、NetNews らしい対応だと言えるかも知れません。 もちろん、これも義務ではありませんので、質問をして回答があったら、絶対にまとめ記事を書く必要があるということではありません。 まとめ記事を書くのも義務ではありませんから、出来ないのであれば仕方のないことです。 もちろん、まとめ記事を出すほどでもないという判断もあるでしょうしね。