fj.*に記事を出した場合、何らかの反応が返ってくることがよくあります。 というより、何かのアナウンス記事でもない限り多くの場合は反応のある方がうれしいものでしょう。
その反応だって通りいっぺんのものとは限りません。 相手、グループによりたくさんのバリエーションがあります。
たとえばぼけやつっこみ台無しフォロー、「あんたは、えらい」というメール[*1]、リプライとフォローが同文のねた(?)や妙なところとのクロスポストフォロー[*2]など、というものばかりかもしれません。
たとえばあなたがした質問に関する回答や解決に役立ちそうな情報などもあるかもしれませんし、何かの募集記事に対しての質問や注意のメールなり記事なりだったりするかもしれないというわけです。
さらに、相手が本文を読んでどうこうというものですらないときもあります。 何じゃそりゃ、と思うかもしれませんが、ありがちなものではspamがそうです。 多くの場合、Newsgroupsに含まれる英単語から網をはって、記事を投稿した人に対して記事の内容に関係なく送ってくるようです。 たとえばfj.life.healthに投稿したら、しばらくあとに薬の宣伝がきたりとか。
つけ加えるなら、ネットニューズ上以外でも答えが返ってくることもあります。 たとえばあなたが Web 上で掲示板を運営していたら、そちらに反応があるかもしれませんし、たとえば(物理的に)誰かに会ったときに、返答がもらえることだってあります。
ただ、覚えていてほしいのは、あなたの望まない答がかえってくることもある、ということです。
ここで、(話がふくらみすぎると収拾がつかなくなるので、とりあえずはネットニューズ上で)かえってくる反応の手段というか方法は大きく分けて 2つあります。
1つはその記事に対しての NetNews 上での返事。これを Followup といいます。 ちなみに、"Follow Up"じゃなくて "Followup". それ自体が一つの英単語です。 カタカナではよく「フォローアップ」又は「フォロー」とよばれたりします。
もう1つは、その記事に対してのメールでの返事。これを Reply といいます。 カタカナでは「リプライ」とよばれたりします。
ただし、使用しているソフトによっては、それらを別の言葉で表しているかもしれません。 たとえば、私が使っている Netscape Communicator 4.08 では、"Reply to Sender"、"Reply to Group"だったりします。 その他、ニュースリーダによっては「返信」とかいう言葉等を使っていたりするかもしれません。
さて、それではこういったリプライやフォローなどの反応に対して、いったいどう対応するべきでしょうか?
一言でいえば「臨機応変」です。 通りいっぺんの答えが返ってこないわけですから、一般化なんてできるわけがない、とまあそういうことになります。
とはいえ、ある程度の時間ニューズグループをながめていると、きまりきったやりとりというのはあります。 わざわざ他の方が例を出してくれているんですから、ちょっと気をつければありがちで不要なやりとり、というものは減らすことができるのではないでしょうか。
さらにいえば、あなたがたとえば何かつっこみを受けた場合、ありがちな答で返すのは芸がありません。 そこで面白い答えで返せると株が上がるでしょう。 そこでなぜ「芸」のある答えをしなきゃいけないか、てなことを考えちゃだめです。 面白くて、そのニューズグループにあった内容ならおほめの言葉だってもらえます。 特に、一触即発な感じの張りつめた雰囲気をなごませられたら、もうあなたも一流です。 (何について一流かは存じませんが。)
それはさておくにしても、ありふれた不毛なやりとりより、あたらしい珍奇なやりとりの方が好まれるわけでして、それが有用な情報であればなお喜ばれることでしょう。
でも、場合や人によっては、好ましくない反応を返してしまってあまり楽しい答えをもらえなかったり、とってもつかれることになったりするようです。
ここでケーススタディ。
たとえば、時々見るのが「自分の記事に対するフォローには、必ず返事を書かなきゃいけない」と思っている方。 人によっては、答えてくれる人が増えると「みんなして同じこと聞くな」とかいって感情的な受け答えをしたり、ぐちったり、ニューズグループに関係ない記事をたれ流したりするようになる人も見受けられます。
でも、実際には返事を返し続ける必要なんてあるわけないです。 そんな決まりがあった日にはもし誰かが記事を出してしまったが最後、全員が力尽き果てるまでやりとりを続けなきゃいけないことになります。 でも、そんなことはないですよね? 別に返事を書けなければ負け、というようなものでもないですし、特にかっかしてるときとか、眠いときとか疲れてるときとかには、一息入れて間をおいてみると別の視点が見えたり、他の人とのやりとりが始まったりと、いろいろといいことがあるかも知れません。 特に、一通りのやりとりのあといいかげん書くねたがなくなってきた場合には、無理に返事を考えるよりもちょっと休んだ方がいいでしょう。
それに、同じような答えをくれた人全員の記事にそれぞれ返事を書くよりも、どれか代表的な(と肩ひじ張ることもなく、同じような意見をくれた記事の中で、自分が一番参考になった記事でもいいでしょう)一つの記事に対して返答を書き、必要に応じてわかりやすく他の記事も引用しつつ、まとめて書いた方が多くの場合喜ばれます。 こうすれば、読み手はある一つの記事を読むだけで、複数記事分の意見の答えを見られるわけですから。 特にそれが、たとえばあなたのした質問に対する返答だった場合、「この質問に対して、これとこれは今回の答えとは違ったけど、こうしたら解決した」というような形でまとめると、同じことに悩んでいる人の参考になるかもしれません。 それを「サマリ」 (summary) といい、こういうのをまとめていくと喜ばれます。
それに、あなたに対して返事を書いてくれる人は、多少待ってでも書いてくれます。 がまん大会とか意地のはりあいとかじゃないんで、相手の記事が届いてから**分以内に返さなきゃいけない、なんてこともありません。 とはいえ、大昔は「3秒ルール」というのがfjの一部であった[*3]そうですけど。
あなたが、たとえばfj.news.listsに流れる"News posters in these days"の集計[*4]で、どうしても1位を取ってみたいという野望をもっていないのなら、まずは落ち着いて、内容をしぼった記事を書いてみるといいでしょう。
あと、「ちったぁ考えろよ」とか「馬鹿」とか「おまぬけですね:)」とかの、あなたにとってきつく感じる言葉をいってくる人への対応。
ついうっかりこれらの人に「馬鹿っていう人が馬鹿なんだ」とか返しちゃうのはありがちなんで面白くないです。 最低でも、「馬鹿っていう人がいやんばかんちょっとだけよ」ぐらいの返事をしつつ、「どうしてそういわれたんだろう」と考えてみるのが吉でしょう。 わからなければ(あなたがどこかの掲示板で覚えた言葉ではない)普通の言葉で聞いてみれば、多くの場合でちゃんと直接の答えとか、そこへのヒントとなる情報(「ポインタ」とよばれます)をもらえると思います。
ちなみに、そういった人たちがきつい言葉をいう場合の多くは、同じニューズグループで近日中に同じ話題が出ていたりとか、簡単に辞書やインターネット上での検索などで調べられたりすることを質問していたりする場合が多いです。 ほんの少しの手間を惜しんで、「いいから教えろ」という態度をとると、非常に嫌われます。 特に、ただ読んでいるだけならともかく投稿することとなると、自分の記事がたとえば世界中に流れるわけですから。
質問するにしたとしても、少なくとも辞書や参考書の類はさらっと調べてて、WWW上の検索エンジンでも調べてて、質問する話題に関係ありそうなニューズグループの過去の記事を大体調べて、それでもなかったから教えてほしい、というのと、何も調べないで聞く、というのでは、同じような質問でも返ってくる反応や、その返答の意味の理解ぐあいがかわってくると思います。
最悪なのが、「私は初心者なんだからもっとやさしく教えてください」とか、「古参の人が意地悪なことをいうからfjは閉鎖的なんだ」とかいって、初心者ということで自分の失敗をすべて許してもらおうというような人。
はっきりいってfj上でそういうことをいうと、多くの場合さらにきつい返答がかえってきます。 これはなぜかというと、多くの場合、fjに参加をするというのは自分の意志でするものですから、初心者だろうがプロだろうが関係なく、基本的なきまりは何らかの方法でしっているはずだ、という大前提があるからです。
ちなみに、こういったきつい言葉に感情的に反応してしまうと、多くの場合でありがちな不毛な争いをよぶ結果になります。 このことを「フレーム」といいますが、ここらへんの説明は、フレーム対策の大家の人に任せましょう。
なお、上記のようなきつい言葉で指摘する人が同様のことをいわれた場合、その内容がまっとうな場合は、素直に謝っているか黙っているかのどちらかの対応をとるようです。 誰でも、完全に正しいことを常にいえるとは限らないのです。
あと、たとえばあなたの記事に根本的に違法だったり公開するとまずい情報が入っていたり誰かを怒らせたり笑わせたりずっこけさせたりする内容があって、それに対する反応はどうしよう、とかいうのは各自考えてください。
多くの場合、日常生活でするような(合法的な)反応を返していれば、大ごとになることはそうそうないはずです。 ただしfjに限れば、ニューズグループは文字のみのコミュニケーションで成り立っています。 そして、多くの場合その文字のみを読むことでいいたいことを伝えきっていることが望まれています。 逆に小説などのように、「行間を読んで理解してもらう」という行為が必要になるようなあいまいな文章は嫌われ、一意に意味が定まる文章の方が好まれるわけです。
そのため、たとえばあなたが何か冗談のつもりで書いた違法記事も、ニューズグループと相手にとってはまじめに取られてしまう、といったようなことが、常にあり得ると思っていてください。 それにはフェイスマークや(笑)、「#」などをつければ許される、といったことにはなりません。 多くの場合フェイスマークと解される ":-)" ですら、時と場合によっては、ただの":"と"-"と")"という記号と取られることだってあります。
さて、ここまでの例は、あなたがいわば誰かにつっこみを受ける場合ですが、今度は、誰かのぼけにつっこむ場合です。ちゃんとうまいことつっこむことができていればいいのですが、つっこんだつもりがぼけにぼけを重ねてぼけぼけなことをいってしまう場合もありますので注意が必要でしょう。 特にこの文を書いている人はそういうことが多く、ときどきディスプレイに向かって深々とおじぎしていることもあります。
たとえば、つっこむことについての記憶が不確かなときは、多くの場合つっこまない方がいいです。 間違っていた場合自分自身に多くのつっこみが返ってくる結果となってしまいますし、さらにそれを信じた人がいた場合、最悪うそつきよばわりされるかもしれません。
あと、"Make Money Fast"とよばれるねずみ講記事とか、「誰々はこんなひどい人だからみんなで攻撃して」といってその人の個人情報をニューズグループ上に流すといったような、迷惑だったり違法だったりする記事にフォローする場合は注意が必要です。
というのも、その際に迷惑だったり違法だったりする情報を含む部分(個人情報入りのサブジェクトとか違法な勧誘の部分とか)を、不用意にそのまま引用してしまっている人を見かけます。 しかしその場合には、元の記事が何らかの方法でキャンセルされても引用した記事の方にその情報が残ってしまうわけでして、結果的には迷惑(違法)行為のお手伝いをしてしまう、といったことになってしまうためです。
それとは別の問題として、あなたが感情的なメールを相手に送ってしまった場合、それが個人宛のメールだったにしても相手に公開されることは十分あります。 そこで著作権の問題をからませたりして、相手に公開するなと主張する人も見受けますが、はっきりいってひとときの感情からさめたあとに恥ずかしい思いをしそうなことをするのは、日頃から避けた方がいいでしょう。
とまあ、ざっと説明してきましたが、基本的には「日常社会で問題にならない範囲で(=わざわざネット上だからといって違法なこととかをしないで)、返ってくる言葉がきつかったり罵倒に思えるようなものだったりしてもあまり気にはしないで、普通にやる」とそうそういやな思いとかはしないですみます。
なぜなら、fj.*も実在する社会のほんの一部なのですから。
[*1]
以前、fj.jokesに表賞者にとって面白い記事を流すと、ときどき感想つきで「あんたは、えらい」という表賞 (表彰ではないです) のメールが届くことがありました。
現在は表賞者の多忙につき、行われていないようです。
[*2]
深くは説明いたしませんが、過去の記事を検索できるサイトなどで<35F29F78.4463F8CE@cocoa.ocn.ne.jp>を検索してみるとおおむねわかるでしょう。
あるバージョンのあるメール・ニュースリーダの初期設定が記事へフォローすると「リプライとフォローを同時に行う」という動作をするものでした。
そのため、設定を直していなかった、とあるユーザがわりと長い間そのまま使っていたために (相手にとっては不要な) フォローと同文のリプライが毎度送られてくるということがあったのです。
[*3]
fj.jokesで賞をもらった方がいらっしゃいました。 :-)
[*4]
fj.*に流れる記事についての集計は、fj.news.listsに定期的に流れています。
その中にはSubject: News posters in these days という、投稿者が最近どれだけfjに投稿したかの集計もあります。