同様に脅迫やたちの悪いメールがきたときの扱い

杉山 善昭(zzz@z.email.ne.jp)

 怪しげな人達にねらわれるのは、ネットニュース上だけとは限りません。 突然、脅迫めいたメールが自分に届くことがあるかも知れません。 ネットニュース上ならば、第3者による批評も入るわけで、客観的な対処が期待できますが、人目に付かないメールで来てしまうとそうもいきません。 どのようにすれば良いのでしょうか。

 基本的な対応は、ネットニュース上と変わりません。反論する気があるなら、メールで返しても良いですし、餌を蒔く気がなければまるっきり無視してしまうのも手です。 ところが、得てして脅迫めいたメールの中身は、まともに議論する気がなく、ネットニュース上では絶対に投稿できないような内容であることが多いです。 無視することもできず、メールで対応してもしょうがないなら、これもfj.news.usageなどに投稿して対応するしかないかも知れません。

 その際には、相手にメールではなくネットニュース上で、どこのニューズグループで話し合うということだけは伝えておいた方がよいでしょう。 そうでなければ、意味もなく相手のメールを公開しただけになってしまいます。 相手からのメールを、こちらの判断で公開するのですから、それなりの理由が必要と言えます。 また、投稿する際には、ただメールを公開するのではなく、それまでの経緯をできるだけ書いた方が、他の人にとっても客観的な判断がしやすくなります。

 ただし、衆人環境の中でなければ解決できない問題で、かつネットニュース上の問題を発端としていなければ、このような手段をとらない方が良いでしょう。 むやみにこのような手段を取ることは、自分自身が他人からのメールをすぐに公開し、個人同士の対話が出来ない人間と捉えられてしまう可能性があります。 そういう意味で考えれば、この手段は諸刃の剣的な側面があるといえるでしょう。 そのあたりは、その時々の場合で判断する必要があります。

 ところで、ネットニュースには次のような考え方があります。 「個人的なやりとりはメールで」と。 人によっては「なんでネットニュース上でのやりとりを、メールでしようとするのだ」と考える人もいますが、自分と相手と、その2者以外になんのメリットも情報も無いようなものは、すでにネットニュース上で行う議論ではなく、メールで行うべきであると言えます。

 このような場合に、相手から突然メールが届くかも知れません。 さらに、ネットニュース上のこじれた議論からメールが届く場合もあります。 内容がこじれているからと言って、そのようなメールを一概に脅迫まがいと認識してはいけません。 相手がネットニュース上で議論するメリットがないと判断して、メール上に移したのかも知れません。 そのようなときにネットニュース上に再度持ち込めば、相手よりも自分の方が問題人物にみられてしまう可能性があります。 その時々の判断が難しいですが、どうすればよいわからない場合は、「どうしたらよいのか」ということを、ネットニュース上で質問してみると良いかも知れません。

 ただし、昨今の物騒な世の中、話し合いの領域にまだ踏みとどまっているメールは良いですが、自分の住所などの個人情報を含めた、完全な脅迫メールなどであれば、真剣にその対処を考えた方が良いかも知れません。 実際に、メールから事件に発展した例もありますので、自分が恐怖を感じているなら警察は相談に乗ってくれるでしょう。 その脅迫メール全文を証拠に提出してみると良いかも知れません。 ただ、ネットニュース上で、特にfj.*上でそこまで事件性の高い事態は発生しないで欲しい、と祈るばかりです。


fjの歩き方メーリングリストトップに戻る