− 第18回中国大会(簡易版) −


 午前7時20分頃、広島駅に到着。近くのコンビニで朝食を買い、周囲を歩き回った後広島電鉄の路面電車に乗る。だがこの電車、駅の数がメチャクチャ多く、終点の広電宮島駅に着くのに1時間かかった。時刻はもう9時半を過ぎている。周囲の様子から宮島でやる事が確認出来たので9時45分発の連絡船に急いで乗り込む。宮島口につくとすぐ目の前に受付ゲートがある。どうやら間に合ったようだ。それにしても2年前、もうここへ来る事は無いと思っていたが、まさかこんな形で来る事になろうとは。だがそのゲートの両サイドにはYESとNOに受付が分かれている。そこへ原くんが現れて、この受付について話す。どうやら今回は関東同様受付で第1問を発表するようだ。10時になって現れたのは広島テレビの藤村アナ(新婚4ヶ月)。相変わらずの寒いトークの後、第1問が発表された。

「世界遺産の厳島神社。一度登録された世界遺産は、天災などで壊れても、登録を取り消される事は無い。」

 2人がこの問題文をメモっている所をテレビカメラを向けてきた。参加者でないのにこれをオンエアで使われたらどうしようとドキドキしてしまった(その後、この中国大会の番組を見たらばっちりオンエアされた。ビデオを持っている人はチェックだ(笑))。更にこれは原くんが某掲示板に書いた予想問題でもあり(実際には少し違うが言い回しが違うだけで事実上ビンゴ)、私もユネスコのホームページなどで調べていた。そして答えは2人とも迷わずNOで一致した。受付では参加証にYESまたはNOのスタンプを押している。もうここでやる事はないからとメイン会場の厳島神社に向かう事にするが、このあたりから雨が降り出してくる。その途中YESとNOに順路を別れさせる看板がある。一般の観光客もいるので2人は構わずNOサイドの道に進んでみる。すると「私の答え」と称して広島東洋カープの三村監督の顔写真ボードがあり「藤村以外触るべからず」と書かれているシールもある。何だろうと思いその場に留まると藤村アナが何チームかの高校生を集めていろいろ叫ばせている。そして藤村アナがシールをはがすと「YES」と書かれていた…というしょうもない企画。更に反対側のYESの道に寄ってみると同様にサンフレッチェ広島のトムソン監督の「ワタシノコタエ」があってそちらには「NO」と書かれていた。もう少し歩くと2つの道が1つに合流した(笑)。神社に着くと見事に潮が引いていて、大鳥居へも直接行ける。それより会場を見て驚いたのは、YESのエリアにいるチームが圧倒的に多い。ステージを見てみると東北で見た巨大モニター「サバキーニ’98」が無かった。かわりにその横には久しぶりに見る「おさばきボックス’98」があった。

 しばらくするとメインよりも前方にある「出会いのステージ」に藤村アナが現れ、やっぱり寒くて盛り上がらないトークの後、一度決めた答えを変えてもいいと言い出す。その結果何チームかがステージに上り、答えを変えた(押されたスタンプの上に福澤アナのハンコを押す事でそれを示す)。前説も終わり広島テレビ常務による開会宣言の後、11時40分に福澤アナが登場した。そこでのトークではYES−NOクイズは各県4チームになるまでやると発表(つまり2回戦が無い)。更に中国大会だけの特別ルールとして、抽選で選んだどこか1チームのリーダーの家に電話し、その家族が福澤アナの出す問題に答えられたらYES−NOクイズを1問だけ免除する権利が与えられる。この権利をゲットしたのは広島県国立広島大学付属高校の女子チームで、目印として広島県の幟が手渡される。このチームは1問目ではこの権利を行使せずにYESのエリアへ。参加者数は915チーム。前回よりは幾分か持ち直したが、4000チーム以上が参加していた昔とは比べるべくもない。正解発表はカラーシューターで、その結果正解はNO。広大付属はフリーパスの権利を使う事無く敗れた。そしてこの1問で鳥取から2チーム、島根から3チームが勝ち抜けを決めた。もし最初から5問限定が宣言されてこの場所でこの問題が出されたら…。これは余りにも正解が少なかったので急遽企画を変えたものと思われる。「国旗10択ワールドカップクイズ」で使う国旗が会場にあったし。その後のYES−NOクイズは山口が3問目で1チーム、4問目で3チームが勝ち抜け、島根も6問目で最後の1チームが勝ち抜ける。広島も7・8問目で2チームずつ勝ち抜けて、9問目で鳥取の残り2チームが勝ち抜けて終わった。勝ち抜けチームをチェックしていると、鳥取は「三大名門」の一つ、米子東が1チーム残っている(1問勝ち抜け組の一つ)。だがメンバー三人がかぶっていた麦わら帽子、どこかで見たような気が…。スタッフが勝者を集めて準決勝のルール説明をしている。良く聞き取れなかったが、あのヒゲのTプロデューサーに「ルール少し変わったから」と声をかけられる。どう変わったのかは分からないが、変わったのはYES−NOさえもだろ…と思った。それにしてもあの人に声をかけられると今後がヤバイな…。先週の東北に続いて雨が降ったり止んだりのぐずついた天気で嫌になってくる。

 準決勝「おみくじバラマキ三択クイズ」は、まず全チームが鳥居のセットにぶら下げられている絵馬を取り、中を開くと番号が書かれているのでその順番に並び、おみくじを引く。「大吉」を引くと無条件で通過クイズの列に並べ、「吉」を引くと一問一答の問題が出され、正解すれば通過クイズの列へ。「大凶」だと無条件でこのラウンドは脱落。これを全チーム終えたところでおみくじをクリアしたチームが順に1チームずつ通過クイズに挑戦する。問題は三択で、それぞれの選択肢の書かれた個室に1人ずつ入り、正解の番号を担当する1人だけが個室から飛び降りれば勝ち抜けという、一昨年の北海道の準決勝でやったものである。米子東はいきなり(このラウンドでは1つだけだった)大吉を引き当てるという幸先の良いスタート。1Rでは6チームが三択に挑戦し、うち2チームが勝ち抜けた。米子東は通過ならず。この三択問題はかなり簡単なのだが、基本的に三人とも答えを知っていなければならないのでなかなか勝ち抜けが出ない。ラウンドが進むにつれて早く終わらせる為に大吉が連発し、結局4Rで2時半頃に1時間くらいかかって終わった。先週の準決勝とは大違いである。だが米子東が4回とも三択に進むも正解出来ず、ここで敗退するという番狂わせが起こった。後ろを見るといつの間にか大鳥居をバックに決勝のセットが組まれていた。しかし、もう潮が大鳥居の所まで満ち始めていた。それと共に空も明るくなり始めてきた。

 決勝「日本一への船出 早漕ぎクイズ」は、船の形をしたセットに各チームが乗り込み、答えが分かったら各人が両側にあるカウンターのついた櫂で漕ぎ、一定回数漕げば解答権。正解すれば船の前に矢が置かれ、それを3本獲得すれば全国大会である。船は4隻あるので2県ずつで行われる。だがその間にも潮はどんどん迫ってくる。クイズが始まる前にスタッフが船をどんどん前のほうへ避難させていく。クイズが始まり、1組目(鳥取・島根)は潮が満ちる前に終わったのだが、2組目(広島・山口)の対戦ではもう船が潮に浸かっていて、櫂を漕ぐたびに水飛沫が飛び散り、見ている高校生も足が水に浸かり出し、私と原くんも徐々に後方へと避難しながら見ていた。絵的にはよかったろうが、スタッフも挑戦者もパニック状態でさぞ大変だったろう。

 もう会場が殆ど水没してしまったので表彰式の前に運大王決定戦・名前ビンゴが行われる。抽選をしながら福澤アナは終始新婚4ヶ月である事を強調していた藤村アナに奥さんとのなれそめについて聞いてくる。それによると奥さんは広島テレビの隣にある鹿島建設の秘書で、昼食帯で知り合ったとか、現在は辞めて専業主婦をしているといった事を話していた。で、ビンゴの方だがまず12文字目の「ろ」で1人にリーチが、続いて13文字目の「き」で2人目のリーチがかかる。そして17文字目の「し」でビンゴが出た。運大王は広島県私立瀬戸内高校の男子チーム。これが終われば急いで表彰式を済ませ、満潮時でも沈まない盛り上がった土の所へ移動しての大抽選会が行われ、我々はそのまま会場を後にした。

 原くんとは宮島の桟橋で別れ、ここからは単独行動。広電宮島から紙屋町まで乗って、市街地の散策をする。回る所はデオデオ・ソフマップ・本屋などと、横浜と殆ど変わらない行動パターン。そして宿となるカプセルホテルを目指して歩く。すると「お兄さんどう?」とか「話だけでも」と呼び込みに声をかけられる。そこはソープランド街の真っ只中だったのである。以前曙町を散策した時よりも怖かった(でもそれを楽しんでいた所もある(爆笑))。私はそんな声をかわし切って本来の目的地へと入っていった。宿では高校の修学旅行以来のサウナと大浴場に入り、しかも一人だったのでとても気分良かった。



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