10時10分頃に前説が始まり、同20分頃に福澤アナ登場。いろいろ喋った後、代表40チームのお披露目。だが運大王の9チームの姿が無い。そして第一問が全国大会の第一問でもある事が発表された。
2問正解したチームがグラウンドに降りるが、かなり少ない。スタッフが「2問目をちゃんと計算した人」「あてずっぽで当てた人」を質問していたが、後者の方が多い。福澤アナから「あと5問しかやりません」と宣言される。3問目は圧倒的多数が正解、4問目は半々に分かれ、その後の問題は多い方が正解していった。決勝進出は各都県5チームと告げられ、YES−NOクイズの勝ち残りは山梨が1、群馬が4、その他の都県は6チーム以上。ここで福澤アナが引っ込み羽鳥アナが登場。まず敗者復活アジャストクイズで群馬から5チーム、山梨から10チームを抽選する。該当者がグラウンドにやってくるまでの間、6都県による2回戦が行われる。形式は昨年と同じ7ポイント先取の3択クイズ。まず7問目で東京が1、千葉が2チーム勝ち抜け。8問目で東京が丁度残り4チームを埋める。神奈川は9問目で4チーム抜け、10問目で3チームが7Pに到達してサドンデスとなり、16問目で決着。続々と決まる中、困ったのがもともと6チームしかいない栃木県(レベルの低いチームが抜けるのを待たなければならないから)。サドンデスになる事無く、20問で終了した。そして決勝のセットを設営している間、第2回抽選会が敢行された。
決勝はこれまた昨年と同様のルール。その中には筑駒の山下くんが残っている。クイズでは開成高校(これまたクイズ研)と出入りの激しいクイズを展開したが彼のチームが2抜けを果たし、念願の全国大会進出を決めた。だが決勝全体と通して出た問題が先日の四国岡山で聞いたものとバンバン重複している。九州のバラマキで中国の問題を流用したのと同じである(後で原くんに話すとその他のところで出た問題もあったそう)。どうせ放送されないからか、昨年に続いて本を出さないからか、何たる手抜き。
★最後の運大王決定戦★
5時10分に決勝が終わると運大王決定戦。グラウンドの後ろにはいつの間にか運大王の9チームがいる。福澤アナの「運大王 入場!!」の掛け声と共に運大王達が手をつなぎ合い横一列に並んで走りこむ。それにしても浴衣の開邦高校、看護婦の桃陵高校、そしてガチャピンの修猷館(しゅうゆうかん)高校と女子チームが目立つ目立つ。形式は言わずもがな。関東からは2チーム出すと思っていたのだが、ここでも運大王は1チームのみとのこと。ここではもし「王手(リーチではない)」がかかったら客席最前列のネットに張り付くよう指示される。まず1文字目に「ふ」、2文字目に「け」が出たので福澤アナが「フケが出たらライオンシャンプー!!」と叫んで「これも世渡りです」と締める。8文字目の「き」で最初の王手が出て、その後続々と王手のチームが続出する。そして15文字目の「も」でビンゴが出た。運大王になったのは群馬県立吉井高校の男子チーム。関東代表の表彰式では県立千葉高校の誰かが何かの問いに「林原めぐみさん」と答えていた。福澤アナには「まぁ見てないと思うけど」と返されたが、隣にいた声優好きの原くんはすかさずスタンドプレーに乗り出していた。それが済むと、すぐさま全国大会が始まる。オープニングを考えると関東の代表だけ条件が違ってくるんじゃないかと思ったが、そこにぬかりはなく、各チームごとにそれぞれ違った問題のYES−NOクイズが出題され、問題が出されると国旗10択クイズの時に流れる音楽と共にYESかNOのシートに走りこむ。9問終わると続いて、まだ撤収されていない10台の解答テーブルの上で運大王の全国大会が行われる。
★人身御供となった運大王★
タイトルは「気合充分書き書きクイズ」。形式はサドンデスのボードクイズで勝ち残れるのは1チームのみ! しかも運大王には校名プレートはなく、問題が出る度にフリップに答えと共に学校名も書き込まなければならない冷遇ぶり。まず「今年のサッカーワールドカップで優勝した国は?」という全員正解できる問題からスタート。3問目「イモリとヤモリ。両生類なのはどっち?」で、今しがた運大王になったばかりの吉井高校が失格。4問目「米の生産量世界一の国は?」で開邦高校ともう1チームが失格(正解は中国)。5問目「犬のシェパードの原産国は?」で一気に5チームが失格し、近畿の明星(めいせい)高校と九州の修猷館高校の一騎打ちとなった(正解はドイツ)。明星は何ら目立つ所の無い男子チーム。かたや修猷館はメンバー3人がガチャピンの着ぐるみを着た女子チーム。会場での好感度は一目瞭然で、みんな修猷館を応援している。ちょうど東北の決勝での岩谷堂高校と同じである。その後の2問は双方正解。そして8問目「英字のアルファベットは26種類。ではギリシャ文字は何種類?」書いた答えは明星は「24」、修猷館は「26」。そして正解は24! こうしてギャラリーを落胆させつつ運大王全国大会は幕を下ろした。問題は一般常識もあってかなり易しく、クイズの勉強をしている人ならまず間違えないレベルで、私も全問正解だった。それにしてもこんな企画をやったら運大王のありがたみが無くなるんではないか!? 昨年よりはマシだろうけど、これじゃあ高校生達はこんな目にあってまで運大王にはなりたくないと思うだろう。
※知っての通りこの模様は全く放送されず、最初から運大王は無かったかのような扱いになっていた。これは最初から、運大王をやめるための運大王だったわけだ。実際次の19回では黙って運大王をやめたのだし。言い換えればこの10チームは「Eディレクターの生贄」にされた訳だ。
福澤アナのアナウンスでは、次の2回戦は「結婚式」と「お葬式」に分かれていて、先程のYES−NOクイズに正解したチームが「結婚式」に招待される。今までの流れを整理すると、関東以外の代表40チームのうち、全国大会の第1問に正解したのは12チーム、不正解28チーム。関東代表の個別のYES−NOクイズでは正解が5チームで不正解は4チーム。明星高校はどちらのコースかを抽選で選び「結婚式」を引いた。この時点で「結婚式」行きは18チームだが、「結婚式」に招待されるのは40チーム。不正解の32チームは残り22の席をかけて、札上げ式のYES−NOクイズが行われ、4問で「結婚式」行きのチームと「お葬式」行きの10チームが決定した。
日もとっぷり暮れてもう7時30分。一昨年の関東が終わったのも丁度この時分だったろうか。これで全てが終わったと思いきや、今頃になって第3回抽選会をやると発表された。運大王決定戦も終わって人が殆ど残っていないのにそんな事やってどうする。全国大会進出チームはスタッフに誘導されてレストラン「獅子」に入りこむ。そこにはテレビカメラもあって気になったのだが、私は原くんと一緒に帰る事になり、その後の事はオンエアまで待つ事にした。果たして「結婚式」「お葬式」とは何を意味するモノなのか!? 大きな謎を残したまま西武ドームを後にするのであった。