− 第18回近畿大会(簡易版) −


 朝7時ごろ三ノ宮駅で夜行バスを下車。マックで朝のバリューセットを食べて電車に乗り、垂水駅で降りて9時前には会場のマリンピア神戸に到着。すぐ近くには開通したばかりの明石海峡大橋が見える。場内では久々に見た大画面や、本番に使うと思われる何種類ものアタック音がうるさく響き渡っている。まったくよみうりテレビも凝った事をするモンだ。いつものように情報収集を試みる。前回の九州で痛い目にあったのと、よみうりテレビはとにかくいろんな所に行きたがるので気が抜けない。程なくして、準決勝・決勝の会場、および近畿大会の番組のオンエア日時(8/30 15:25〜16:50)が分かった。見やすい場所を求めて会場を歩いていると原くんと某掲示板のアクティブ・ユウスケくんと落ち合う。

 新人の大田アナによる前説の後、10時5分ごろに福澤アナが現れる。今年の近畿はてっきり完全に福澤無しでやると思っていたのだが。いろいろやってから第一問が発表される。その際、ジャカジャカとかいうアタック音が流れる。

「その長さ、全長3991m。世界一長い吊り橋を誇る明石海峡大橋は、姉妹都市と同じように、世界で2番目に長い吊り橋と姉妹橋の関係を結んでいる。」

制限時間が過ぎてみると、圧倒的にNOの方が多い。そして参加者数が1366チーム(前回の半分以下!)であることや、面白いチームをいくつか紹介してから正解を発表する。発表方法はYES−NO両サイドから1チームずつ選び、福澤アナの合図で両チームがそれぞれのボタンを同時に押すと、赤か青の突起物がニョキニョキと伸びるというもの。その結果、現れたのは青(YES)の突起物。従って少ない方の勝ち。それにしてもこの演出はどうもマヌケっぽくて情けない。これならカラーシューターの方が良かったのではないか。解説が読み上げられた後、福澤アナが「あと5問(計6問)しかやりません」と述べると大画面には「5問限定YES−NOクイズ」と映し出され、また違うアタック音が流れる。そして勝ち抜けは各府県5チームであることも発表される。2問目以降の正解発表は「おさばきルーレット’98」と称して大画面にYESとNOが交互に表示され、止まった所が正解というもの。2・3問目ではあまり落ちなかったが、ここから調子がおかしくなる。4問目はクイズによく出る定番問題だが不正解の方が多く、5問目で一気に減り、既に和歌山・奈良・滋賀が全滅している。そして全6問終わってみれば大阪・京都・兵庫が各1チームだけ。実にもったいない。やはり1問目で落ち過ぎたのが祟った。次のラウンドに進めるのは各府県5チーム。5チーム!? 他の予選とは違った変則的な絞り方をする事が伺える。そこで残り27チームを決めるべく敗者復活アジャストクイズが始まり、よみうりテレビの脇浜アナが現れて大画面にも「読売テレビアナウンサー 脇浜紀子」と映し出され、またまた違うアタック音が流れた。

 ここでの注目を挙げてみると、まず兵庫県から灘高校が1チーム復活した事。灘といえば開成と双をなす超有名進学校だがまだ一度も全国大会へ進出していないので今年こそは全国に行って欲しいなと思った。あと京都では洛星高校が4チームも現れ、うち2チームが復活。奈良も東大寺学園が3チーム連続で現れてうち2チームが復活した。脇浜アナは早く次の会場へ行かなければならないので途中から大田アナに出題をバトンタッチ。和歌山県になってから急に問題が難しくなり、和歌山だけで18チームも抽選された。結局12時に終わり、原くんは一足先に次の会場へ向かう。そして運大王決定戦は12時45分開始とのアナウンスが流れる。まぁその間スタッフや挑戦者は昼食を摂るだろうし、運大王を見てから行っても準決勝の開始には間に合うだろうと判断した。その間にも私は一旦垂水駅で以降の会場への行き方を調べてまた会場に戻る。12時50分に大田アナが現れて運大王決定戦「名前ビンゴ」が始まる。まず8文字目の「き」で最初のリーチが現れ、以降続々とリーチが現れる。しかし大田アナが学校名やどの文字が欲しいのか1チームずつ聞いてくるので余計に時間がかかる。そして17文字目の「く」でビンゴが出た。運大王になったのは大阪府私立明星高校の男子チーム。時刻はもう1時15分。

 私はこの瞬間、ユウスケくんと別れて会場を後にし、急いで次の会場である明石天文科学館へと向かう。垂水駅から明石駅まで電車に乗り、十数分歩いて到着。外ではクイズをやる様子はないので中でやると判断。入場料を払い会場を探していると原くんと合流。そしてクイズ会場である展望台へ案内される。早押しテーブルは4つあるので府県別の対戦である事が分かるが、4つという事は…。原くんの話によると山陽電鉄の駅でクイズをやったらしい。私はJRで明石に来たので全く気付かなかった。断片的な情報だが形式は『電車でGO! 三択タイムトライアルクイズ』。三択に正解したら電車に乗り込み不正解なら電車を降りる。3問連続正解ならその場で勝ち抜け。電車のドアが閉まった時点でホームにいる各府県1チームが敗退…というものらしい。テーブルには星占いの12星座が示されており、早押しボタンも3個ずつ、つまり1人1個与えられている。そして「封印」と書かれている看板やMC席に置かれている12枚のパネル…。しかし我々が見ている所からだとガラスに遮られて音声が聞き取れない。室内のスピーカーから音声を流してくれるといいのに…。セットの後方に目をやると更に高い位置で見られそうな所がある。そこへ行くには科学館の外へ出なければならないので、2人は急いでそこへ向かう。着いてみると会場の様子が分かるがファンダクトの音がうるさくて音声が聞き取りにくい。しかも雨。どうも今年の高校生クイズは雨に祟られ続けている。でも見ていてルールは分かった。

 早押しに正解するとその人はMC席に置かれている12枚あるパネルのうちの1つを選び、裏に書かれた星座名の席にいる人が「封印」される。パネルの表にはそれぞれの星座の形(星の配列)が描かれているので星座の知識があれば狙い撃ちが出来る。ただし自分のチームの星座や既に封印された星座だった場合はハズレ。引いたパネルは消えず、そのままMC席に残る。全メンバーが封印されたチームが負けで、残り3チームが次のクイズへ進める。早押しでの誤答はその人だけ1回休み。対戦を見るが、この会場に着いたあたりから降り出した雨でまともに見られない。兵庫県の対戦では最初灘高校が押しまくるが、自分自身の星座を引いたりで上手く封印出来ない。そこへ他の3チームが揃って灘潰しにかかる。結局灘はここで敗れ、初の兵庫県代表はならなかった。奈良県の対戦もやっぱり東大寺学園の1チームが消された。見ているうちに雨が激しくなってきて、そばにある神社の門で雨宿り状態。クイズに集中できる状態で無かったし音もロクに拾えなかったのでテープ録音も途中で諦めてしまった。

 全ての対戦を終えるとちょうど雨が止み、2人は階段を降りる。すると何故かタコ焼きの屋台があってそこをスタッフが取り囲み、その隣にはマイクロバスが3台停まっていてそれぞれ「A」「B」「C」という看板がある。屋台には最後の対戦を終えたばかりの和歌山県の3チームがやって来て、この屋台でクイズが行われるようだ。音声はよく聞き取れなかったが、三択の問題が何問か出され、問題番号と選択肢に対応する部分のタコ焼きを鉄板から取り出して食べるという趣向だと思われる。得点制なのかサドンデス制なのかは分からないが、その結果によって各府県1チームずつそれぞれのバスに分乗させるようだ。これ以上ここにいても仕方ないので我々は一足先に決勝会場・淡路ワールドパークONOKOROへと向かう。

 明石駅から舞子駅まで電車で行き、そこから明石海峡大橋を走る高速バスに乗り込み、30分かけて津名港まで行く。そこから路線バスがあるのだが、歩いて行った方が早そうだったので歩く事に。時々小走りに向かっていくが、結局路線バスに抜かれてしまう。そして高校生やスタッフを乗せたバスにも抜かれる。まだ決勝は始まっていない。それにしてもこんな所まで行くからにはそれに見合った企画をやるんだろうな…と思いつつ目的地に着くと、その駐車場に番組のバスがあった。高校生の動きを見ていると遊園地の隣のオートキャンプ場に入っていったので我々もそれについていく。決勝のセットを見て愕然とした。昨年・一昨年と同じ形式である事が分かるからだ。これならどこでやってもいいだろぉ。せめて神戸ポートピアランドでやればいいのに。単に明石海峡大橋→淡路島という発想なんだろうな。結果については別のページで紹介しているので参照されたい。終わったのは7時前。今回の予選は通常の4→2→1ではなく5→4→3→2→1という変則的な絞り方で、企画の内容や演出からしてもよみうりテレビの凝り性と準キー局のプライドが伺えた。もう歩くのは嫌なので7時30分着の路線バスに乗って津名港へ。そこから三ノ宮駅までの高速バスに乗る。三ノ宮では夕食を買う為のコンビニ探しに苦労する。私は大阪で宿を取る事にし、原くんと別れる。大阪駅で近場のカプセルホテルを調べ、商店街の中にあるそこへチェックイン。風呂は電気風呂や温泉プールまであり、別料金で時間制限付きながら大満足。



高校生クイズのページに戻る ホームページに戻る