− 第18回九州大会(簡易版) −


★前日・広島から博多まで★
 朝9時15分頃に起床。軽い朝風呂をしてから時間ギリギリの10時前にチェックアウト。路面電車に乗って、2年前行きたかったけど時間の関係で行けなかった平和記念公園へ行く。原爆ドームや平和の火、平和資料館の無料企画・戦時中の国民学校生活の展示を見る。その中には映写企画もあったのだが、取り上げられた学校は母親の母校だった(当人は戦後生まれだから直接関係ないけど)。ついでに第6回FNSクイズ王決定戦の中国・四国地区予選会場だった隣の中国新聞ビルへも足を運び、標示されていた本日の中国新聞に一通り目を通し、世の中の動きをチェックする。ついでに第6回から一昨年の第一会場だった広島中央公園にも行ってみる。相変わらず何も無い。その隣のプールへも行く。でも黒幕がかかっていて中は殆ど見えなかったが、昨日とは打って変わって暑かったので無性に泳ぎたくなってしまった。あとは夕方まで昨日と同じパターンの市街地散策。路面電車に乗って広島駅に着いたのは6時前。そこでは広島テレビ制作の『柏村武明のテレビ宣言』の生中継をしているところだった。始めは鈍行で博多まで行くつもりだったが時間が無くなったので新幹線で行く事にする。近くの金券屋の自販機で切符を買い、中継の様子を見届けてから駅構内へ移動する。博多に着くと帰りのバス乗り場を下見してから広島で下調べしておいたカプセルホテルへと向かう。今度の風呂はジャグジーとラドン風呂でまたしても気分が良かった。明日早いので7時にモーニングコールを頼んでから就寝。

★そして当日★
 この日は4時頃に目が覚めてしまう。二度寝を試みるも、それも出来ぬままモーニングコールがかかる。8時頃にチェックアウトして博多駅まで歩き、9時過ぎに鹿児島本線の快速電車に乗る。この分だとクイズの開始には間に合わないかと思ったが9時半頃に会場の鳥栖スタジアムに到着する。閉鎖された会場なので、受付の様子を見てから会場の裏手で見ようと思ったが、正面ゲートには受付とは別に「一般入場口」があって、クイズに関係ない一般の人でも中に入れるようになっていた。客席の向かって左側には既にYES−NOクイズが7問掲示されているが、ここからだと1問目しか読めない。それは

「Jリーグ18チームのホームスタジアム。その合計収容人数は、ここ九州の高校生530,327人全てを収容できる。」

他の問題は分からないが、九州各県にちなんだものだろうか? まぁ後で福澤アナが復唱するだろうからいいか。向かって左側の受付では高校生が赤と青のポリ袋が手渡されている。ここでのYES−NOクイズは参加証と共に解答カードが渡されていて、それぞれの問題の答えを記入してから向こう側を横断して右側の客席に座る。つまり今回は途中での移動は全く無く、かかる時間も節約出来る。10時には受付が終わり、同15分頃に福岡放送(FBS)の浜崎アナが登場して前説を始める。叫ばせたりウェーブの練習をさせたりするがうまくいかない。でもまぁ藤村アナよりはマシだろう。同30分にFBS専務による開会宣言をして、YES−NOシート入場という前代未聞のセレモニーが行われる。BGMにのってアルバイトスタッフがシートを持ってグルグルしたりしている。同35分頃に福澤アナが登場。参加者数は1124チーム。だが最も少ないと思われた鹿児島県が109チームと4位になっている。一番乗りチームの紹介の時に述べられたのだが、鶴丸高校が昨年準決勝まで行ったのに気を良くして大挙して来たらしい。そしてウェーブをさせたり福澤アナがホースを持って高校生に向かって放水したりした。今回のルールはYES−NOクイズに通過できるのは各県4チーム。全問正解したチームは文句無し通過。もしそれが4チームに満たなかった場合は6問正解したチームにも(何問目で間違えたかは関係ない)チャンスが回る。つまり正解数上位順制がとられる。1問目の正解発表の方法は、赤青2つの巨大なサッカーボールのうちのどちらかが割れて小さな風船がたくさん出てくるといったもの。問題が復唱される。だが最初よく見えなかった注意事項「ただし、横浜マリノス・横浜フリューゲルスはそれぞれ横浜国際競技場をホームスタジアムとする」が述べられる。まずい! そこは三ツ沢競技場だと思ったので見積もりを間違えた。そして正解はYES。青い小さな風船は環境問題の関係で空には飛ばず、その場に留まった。そういえば以前読売新聞の「放送塔」で西武球場で空に飛ばした風船を亀が飲み込んで死んだというクレームを読んだ気がする。

 2問目以降は高校生がその問題の答えをどちらに選んだかを前述のポリ袋の色でアピールし、正解発表は垂れ幕で1問ずつ発表する方式(ただし「おさばきボックス」ではない)。発表は淡々と進み、11時15分頃に終わった。まず全問正解チームを所定の位置まで移動させる。そのチーム数は福岡が7、佐賀が2、長崎が0、大分が4、熊本が3、宮崎が2、鹿児島が3。残る5県も6問正解チームが残り座席数を上回った。

 11時35分頃に浜崎アナが登場し、福岡の全問正解組と5県の6問正解組による2回戦が行われる。形式はサドンデスの三択クイズ。リハーサルで浜崎アナが例題を読み上げる。「日本で一番高い山は? ホールドアップ!!」 おい、選択肢を読み忘れてるぞ。リハーサルだったからいいものの本番だったらどうするんだ。だが本番では特に滞りなく、9問で終わった。

 勝ち抜けチームをチェックしようとスタジアムから出て裏口まで歩いてみるが何もなく、結局どこの高校が勝ち残ったのかが分からなかった。仕方が無いので客席に戻る。12時35分頃、勝ち抜けチームが入場。ゼッケンは学校名と各々のメッセージが手書きという一昨年までの趣向に戻っている。準決勝「時間制限バラマキクイズ」は、福澤アナの合図と共に客席からグラウンドにカラーボールが投げ込まれ、同じ番号の2つのボールを拾ってきてステージに並び、その番号に対応した袋が開けられる。ただし袋の中にはレッドカードとイエローカード(ただし問題は入っている)もあり、レッドだと一発で、イエローだと通算2枚で「退場席」行きとなる。退場席に入れられると別のチームが退場となるまで動けない。これを30分間行う。これを聞いて「28チームもいるのに差がつくのか?」と思った。始まって間もなく最初のチームが現れた。福澤アナが「鹿児島ラ・サールです。」と紹介すると観客が一斉に反応する(でも「ラ・サール落ちろー」という声も聞こえたけど)。だが引いたのはレッドカード。更に続く2チームもレッドカードで4チーム目でやっと問題が読まれた。だが問題を聞いているとその多くが2日前の中国大会で使ったものをそのまま流用している。参加している高校生には殆ど関係ないだろうが、手を抜くなよと思ってしまう。この準決勝にラ・サールは2チーム残っているようだ。制限時間を過ぎクイズが終わるとポイント状況をチェックする。2ポイント取れたチームは無く、1ポイント取れたチームもそんなにいない。掴んだイエローとレッドの数で差をつけるのかと思いきや、これは準決勝のパート1で、パート2はこれから場所を移動して行うとの事。また会場を出て周囲を歩き回るが何も手がかりがない。そうしているうちに1時半になって浜崎アナが登場し、これから運大王決定戦を行うと発表した。

 形式はやはり名前ビンゴ。まず10文字目の「え」で私が見ていたすぐ近くの女子チームにリーチがかかる。だが14文字目の「み」で別のチームがビンゴとなった。運大王になったのは福岡県立修猷館高校の女子チームで、メンバーの一人がガチャピンのコスプレをしていたので全国放送では目立つ存在になるかも知れない。

 決勝はここでやると思い込み、抽選会の様子を横目に客席をグルグル歩いていたのだが、ふと鳥栖駅に目をやると各県の幟が見える。しまった! 決勝は場所を変えてやるのか! 急いで鳥栖駅へ向かい、そこでの調査の結果、長崎本線の肥前鹿島駅である事が分かった。取り敢えず肥前鹿島までの乗車券を買って待機。まず番組がチャーターした臨時列車が出発し、私はそれに追いつくべく駅員にダイヤを聞き、その場で特急料金を払って「つばめ」で追跡する。車内で「いったい何をやるんだろう」と思っていたら脇の道路にあった案内標識の「諫早」という文字が目に飛び込む。そうか! 決勝は有明海の干潟でガタ道クイズか! 結局30分かかって肥前鹿島に到着した丁度その頃、高校生を乗せた観光バスが出発して行った。駅を降りて地図を見ても、どこでクイズをやるか掴めない。その場に残っていたスタッフの会話から「ドロンコ」という単語が聞こえたので先程の予感が確信へと変わる。だがそれ以上の情報は掴めなかったし干潟といってもそのエリアは広大で、一応の目星(ガタリンピック会場とか)をつけてもその保証はない。おまけに長崎本線は列車の本数がかなり少なく、辿り着けたとしてもクイズは終わっているだろう。そして何より帰りの夜行バスに間に合わなくなる恐れもある。かなり悩んだが、結局そこで追跡を断念してしまった(ぁぅぁぅ、4000円ドブ(泥?)に捨てたぁ(;_;))。それにしても、どうして今回になって旧来の遠出をする企画をやったのだろう? 準決勝以降の敗者は運大王にはならないだろうとタカをくくってるのだろうか。

 その後はまた「つばめ」で博多まで乗って、しばらく周辺をブラブラしたりコンビニで夕食&明日の朝食を買い、博多駅交通センターで8時発の夜行バスに乗って帰路に。関門国道を渡る所も眺め「さらば九州。ただいま本州」と心の中で呟き、終点の新宿に到着したのは翌日の10時半頃だった。



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