− 第18回四国岡山大会(簡易版) −


 午後9時に高松行きの夜行バスが横浜駅バスターミナルから出発し、翌朝6時半ごろ、途中停車の坂出駅にて下車。だが車内ではほとんど寝つけず体の調子が悪い。近くのコンビニで朝食を買い、周辺を歩いているとピストン輸送のバスが何台も並んでいる。どうも観光バスのようだったので乗れそうもない。だが8時20分頃、会場前を通る路線バスがやって来たのでそれに乗り、8時40分に会場の瀬戸大橋記念公園に到着。目の前にはさっき渡ったばかりの瀬戸大橋がドデカく見える。近くを歩いていると石で囲われた場所が2ヶ所あり、それぞれ「緯度」「経度」と書かれた看板が立っている。入口からは見えないので水はけ口から覗いてみると何か傾斜のついたセットがあったが、それが何だか分からなかった。近くの展望台からも見てみるが、何も見えない。決勝は海に叩き落す系のクイズをやるのではないかと周囲の海や海水浴場を見てみるが、クイズをやりそうな気配はない。雨に祟られたこれまでの予選とは違い太陽が燦燦と照り輝き非常に暑い。受付近くを歩いていると、原くんと岡山朝日高校OBの小堀裕也くんに会う。小堀くんには予め作っておいた名刺を渡すと彼からも名刺を受け取る。受付では高校生に赤と青の風船が渡されている。我々は会場の広場に入り込み、岡山県の敗者ゾーンで見る事になった。どうでもいい事だが本日のヒゲのTプロデューサーは14回でのスタッフTシャツを着ている。10時30分に前説が始まる。ここで風船を膨らますよう指示される。そしてYES−NOクイズでの移動の際は、YESなら青、NOなら赤の風船を高く持ち上げながら移動するように指示される。同47分に開会宣言が、そして同50分に福澤アナが登場した。高校生たちは紅白の風船を高く持ち振り上げている。今回のYES−NOクイズは5問限定。さらに中国に続いて抽選で選んだチームリーダーの家に電話し、問題に答えられたらそのチームに1問フリーパス権を与える企画が登場。だが、電話をかけても(おそらく電波の調子が悪く)すぐに切れてしまう、この事態に福澤アナはかなり機嫌を損ね「中止だ中止」と言い出し、この企画は無かった事になってしまう。いつもの注意事項の後、第1問が発表された。

「日本で初めて英会話の教科書を書いたのは、世界を又にかけて活躍した、四国出身のジョン万次郎である。」

3人でこの問題について話し合う。私はもしYESにしようとするとマイナーな人物になるパターンで、四国だからジョン万次郎を持ってきたのではないかと思いNOと判断した。人数的に見たところ、ややNOの方が多い。制限時間が過ぎた後、参加チーム数が発表される。高知91、徳島115、愛媛117、香川307、岡山544、合計1174チーム。そして会場到着一番乗りのチームと、一昨年優勝した西条高校の高橋くんがメンバーを変えて(何故かというと、後の2人は受験勉強でそれどころではないとの事)参加している事が紹介された。正解発表は(5問とも)例のモニター「おさばき大画面’98」にYESかNOが表示されるという、1問目だけとってみても今までの予選と比べて至って淡白なもの。西日本放送の制作能力の無さの現れ? YES−NOコールと共に「いくぞっ! 正解は… 正解は… これだぁーーーーっ!!」


















YES

いきなり間違えてしまった。そして高校生たちも不正解の方が多かった。まぁこの問題ならそうなるだろうな。昨年全国大会に出た岡山朝日高校のチームもこの問題で敗れてこちらへやって来た。

第2問
「未成年者は宝くじを買う事は出来ないと、法律で決められている。」

宝くじの裏面を見た事はあるが、そんな事が書いてあった記憶はない。もしYESなら絶対に書いてあるはずだと考えてNOにする。そして正解はNOであった(解説:そのような法律はない。ただし教育上のことを考え、販売業者には未成年者に販売しないよう指導はしている)。そしてこの問題で岡山朝日高校クイズ研究部の面々は全滅したようだ。そして西条の高橋くんも。3問目を経て福澤アナは4問目の冒頭部分「NTTの時報案内」とまで読んだ所でストップする。まだ3問目の敗者を捌けきっていなかったからだが我々はその問題文の続きを想像していた。そして正式な問題文はまさしくその想像通り

第4問
「NTTの時報案内では、1月1日の午前0時になると『あけましておめでとうございます』と言う。」

これには一同大笑い。と言うのもこれ、まんまウルトラクイズの過去問。先日発売された虎の巻にも載っている。これってワザとか? もちろん正解はNO。

 5問終わった時点での勝ち残りは問題のレベルを押さえてあったので高知が3、徳島が2、岡山・香川・愛媛が5チーム以上とまともな展開に。9つ目の予選にして初めて2回戦と敗者復活の両方が行われる事になった。ここでの司会は西日本放送の岸アナ。敗者復活した3チームは全て女子チーム。続く2回戦はまた懲りずに「国旗10択ワールドカップクイズ」。北陸以来のジャマイカ国旗も現れた。北陸に行って来た原くんからこの話を聞いていたのでこの時からジャマイカが答えになる問題を考えていた。そしたら1問目でいきなりその問題は出た。映像問題だったがモロにレゲエ。当然全チーム正解。そしたらすぐさまジャマイカ国旗が撤収されてスイス国旗に入れ替わった。2問目「世界遺産の登録件数が最も多い国は?」ではチームが分かれ、岡山・香川から3チームずつ勝ち抜けて(正解はスペイン)、残り1チームを決めるために多数の挑戦者が残るまずい展開に。6問目からは「金魚のフン作戦」を防ぐため、問題が出たらすぐに参加証に選ぶ国旗の番号を書き込ませ、スタッフのホイッスルと共にその国旗の所まで一斉に走りこませる。そして12時半前に10問で決着がついた。

 1時25分に同じ会場で始まった準決勝「旅は道連れ 名前しりとりクイズ」は、電車ごっこして走る挑戦者が取ってきたお題にそって会場にいる敗者を3人「名前しりとり」をしながら連れてくる(同じチームである必要はない)。3人揃った敗者はモニターに表示される旅に関する漢字3文字を1人ずつそれぞれの文字を(例えば「漢方薬」なら「かん」「ぽう」「やく」と)同時に発声する(つまり三重音声の要領)。その言葉を挑戦者が答えられたら1ポイント。なお、正解させた敗者には運大王決定戦「名前ビンゴ」で予め1文字消せる権がプレゼントされる。2ポイントで通過問題が出され、正解すれば勝ち抜けである。スタートされるが3文字熟語クイズの方は正解率を高めるべく福澤アナがヒントを出すのだがなかなか正解が出ない。「東京タワー」とか3文字になってない言葉を答えるチームもいる。2ポイント取った後の通過問題でも正解がなかなか出ず、結局全部終わるのに1時間半近くかかった。岡山朝日クイズ研からも女の子一人が1文字シード権を貰えたようだ。

 会場では早押し機が10台設営される。それでは最初公園で見たあのセットは何なのだろうか? マイクテストで「第2会場」という声が聞こえたので使われることは確か。3時18分頃始まった決勝「世界を学べ! 責任緯度経度クイズ」は、各チーム2人が早押しをし、残り1人が通過クイズに挑戦する完全分業制。早押しで2ポイント取ると通過クイズに挑戦。問題文にある緯度・経度をもとに、緯線が書かれて経線が書かれていない世界地図と、経線が書かれて緯線が書かれていない世界地図がそれぞれ別の所にあるので1分以内で答えとなる地名を探し出し、答えるというもの。正解すれば全国大会進出となる。まず4問目で愛媛の愛光高校が2ポイント取り、最初の通過クイズ挑戦となる。

「問題。北緯23度9分、西経82度21分にあり、『カリブ海の真珠』とも呼ばれる港湾都市はどこ?」

 シンキングタイムが始まる。地図を調べている様子はちゃんとモニターに映されている。ただし解答席に戻っているか分からないようにする為に十数秒前になるとその姿は消え、モニターはカウントダウンのCG画像に切り替わる。1分経過し、挑戦者は解答席に戻っていた(戻っていなければその時点でアウト)。出した答えは「モナコ」。不正解のブザーが鳴る(正解はハバナ)。愛光は1ポイントの状態で早押しに戻る。だがここからが長かった。いつまでたっても正解が出ないのだ。問題文の後半で地図を見なくても分かる問題もガンガン出ているのに。1分間解答席で仁王立ちというパフォーマンスをやってくれないかと思っていたが最後までそれは無かった。早押しではどの県も片方のチームが一方的に押しまくり、中には5回目とか7回目でやっと勝ち抜けという、昨年の米子東の「岡田くん状態」なチームもいた。更に早押し問題も急に3択中心になっていくが、問題の難度を落とし切っていないので正解が出ない。通過クイズも変答(メルボルンを「メルボン」と答えるとか)や常識で分かるだろうという問題(「国際赤十字の本部がある都市は?」とか「ディズニーランドがあるアメリカの都市は?」とか)も答えられず、出来が悪いどころの騒ぎではなかった。この他にも瀬戸大橋の真下なので橋を渡る電車の音が非常にうるさく、その度にクイズを中断するトラブルにも見舞われた。結局終わったのは4時35分。表彰式を経て運大王決定戦へと移る。6文字目の「え」で最初のリーチが現れ、11文字目の「お」が出てしばらくしてから人知れずしてビンゴが現れた。タイミングが悪かったので福澤アナが改めて「運大王決定ーーーっ!」と叫んで仕切り直していた。運大王になったのは岡山県私立金光学園高校の女子チームで該当者は「おおもと ともよ」という、中部の「いまい まい」に続く段田男系名前ビンゴ向きな人だった。しかも準決勝での1文字消せる権を活用していたので企画が生きた。それにしてもその人は本当に最初に消したのか? 準決勝の段階でそれをチェックした様子は見受けられなかったし。リーチになってから消したんじゃないだろうな!? せめて「1文字フリーパス権(リーチになった時点でビンゴと見なす)」という名目にしとけば良かったのに。四国の番組のオンエアが8/28(金)午後4時からという事と、全国放送の宣伝をしてから抽選会。最初の賞品は福澤アナがそれまで着ていたTシャツで、当選した女子チームからタオルを借り、それで胸を隠しながらTシャツを脱ぐ仕草が大ウケしていた。もう5時過ぎになっていたが、私は6時25分着の路線バスに乗るまで何もする事がないので岡山朝日の面々と別れる。高校生クイズ用のバスに紛れ込む原くんとは一旦別れ、殆ど撤収されていた決勝の例のセットを物色する。やはり答えとなる地名がちゃんと書いてある。そして抽選会の様子を見ながら休憩し、全てのイベントが終わると公園内を少し歩いてバス停で待機(終バスだし)。定刻通りにバスが着くとそれに乗り込むが、後から駆け足で大前さん(昨年の近畿参照)も乗り込み、車内で1年ぶりに話をする事に。今日の大会はボロボロだったとお互い愚痴ったり、幾分かの情報を教わったり。坂出駅に着くと「坂出港開港50周年まつり」が行われていて、駅を目指すのに一苦労。大前さんに帰り方を聞くと高松から「サンライズ瀬戸」で帰る(せっかくだから始発から乗りたい)との事で、お互いだいぶ時間が余っているので駅の裏手に出て話を続ける事に。Eディレクターが「今年の運大王は一切作意はない」と豪語していたとか、美術スタッフH氏に「弟分が出来たなぁ」と言われたり(それって明らかに私だ。自分としてはそんなつもりはないのだが、こう話してれば弟分か(苦笑))とかまぁいろいろ。8時15分頃にこの「突発オフ」を切り上げて、取り敢えず近くのミスタードーナツで夕食。コンビニで足りない分の夕食を買い、9時を過ぎてから既に祭りが終わり交通規制が解除された駅ターミナルのバス停で同じ便に乗る原くんと合流。同25分発の夜行バスで横浜へ戻る。疲れているのでグッスリ寝られそうだと思いきや、今度は両足がガクガクで寝つけないのであった。



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