9時半に受付が始まり、BGMには『ハリウッド』が流れる(どこかのレコード会社さん、メイナード・ファーガソンの『ハリウッド』をCD復刻して下さぁーーい。出たら絶対買いますから)。前説を経て10時55分に福澤アナが登場。参加者数は1277チームと発表された。優勝旗返還が弘前高校校長によって行われたので「メンバーは誰も来てなかったか」と思ったが、リーダーの神くんがこの会場に来ているとの事なので福澤アナに呼ばれてその神くんがステージ上に現れる。そこでのインタビューによると、現在東京で浪人しており、東大を目指しているとの事。
5問限定YES−NOクイズは常に人数の多い方が正解し続けて(問題が簡単だった事もあるが)全然人数が減らず、当然敗者復活アジャストクイズは無かった。ミヤギテレビの吾妻アナが司会を行う2回戦「国旗10択ワールドカップクイズ」は各県4チームに絞るのに17問を要し、1時間はかかった。やはりこの形式は良くないと思う。その後は3人で勝ちぬけたチームをチェックする。その中には第16回で準決勝まで行った秋田高校の嵯峨くんもいる。しかし、他のメンバーが入れ替わっている。これはあのスーパー八木橋の再来なるかと心を躍らせていた。
メイン会場のすぐ隣にある野外音楽堂で行われた準決勝「外国人・私の思い分かってくーださーいクイズ」は早押しに正解すると(これ自体はポイントにはならない)アンケートクイズに挑戦。フリップに書いた答えが10人いる外国人ゲストの書いた答えと一致した人数がポイントとなり、累計10ポイントで勝ち抜け。私はこのルールを聞いた瞬間、時間がかかるなと思った。以前クイズコンベンションでこれに近い形式のクイズを企画した事があるが、なかなかポイントが入らず5ポイント先取1人抜けのルールだったにも関わらず約30分はかかり、早押しも約50問は使った…という経験に基づいての事である。しかも今回は12チームも勝たせなければならないし。まず最初の問題は誤答。次の問題で秋田高校が正解。福澤アナが嵯峨くんにメンバーが入れ替わった事について言及すると
最初の会場に戻ると決勝のセットが出来あがっている。写真を撮ったりして待っていると、メインステージに福澤アナが現れる。準決勝で余りにも時間がかかったので決勝の前に運大王決定戦をやるというかなり間抜けな事態となった。その時にはもう5時55分になっていたのだからいかにとんでもない時刻であるかお分かり頂けるだろう。それにしても高校生たちもよく残ってくれたものだ。形式は北陸・沖縄と同様名前ビンゴ。9文字目の「し」で1人にリーチ、9文字目の「あ」で大量にリーチがかかる。そして13文字目の「け」でビンゴが現れ、正式な敗者となった高校生たちはさっさとこの会場を後にした。従って決勝を見に残った高校生はごくわずか。
すっかり日が沈んだ6時半、ナイター照明の下で行われた決勝「かぶりのトラ 前へ前へクイズ」は獅子舞のようなトラのかぶりものをかぶり、その口にボールを咥えさせ、足をロープでつながれた高校生はムカデ競争の要領でコースを前進し、トラの口に咥えたボールを底に早押しスイッチが付いた筒の中に入れるという体力戦で、3ポイント先取。ここで大本命で優勝候補の秋田高校が伏兵・米内沢高校に敗れるという大波乱が起き、スーパー八木橋の再来はならなかった。その後も展開的にはとても楽しめたが、今度はボールを筒の中に入れても早押しスイッチが作動せず、出た問題が無効になってしまったりもして、意外に時間がかかった。最後は岩手県だけが取り残される。会場に残っている高校生はみんな岩谷堂高校の女子チームを応援して盛り上がったが、勝ったのは花巻南高校の男子チームだった。その後の表彰式も、近場の岩手・宮城・福島の代表チームだけで行われた。時刻はもう7時50分くらい。全てが終わるとスタッフが最後まで残ってくれた高校生に「投票は8時までです」というギャグを飛ばしていた。
「M」さんと別れ、私と原くんは榴ヶ岡駅に直行。仙台駅近くのコンビニとマックで夕食を買った後、8時33分発の「やまびこ」に乗る。原くんとは横浜駅で別れ、私は保土ヶ谷駅で降りる。時刻は11時45分。そんな時間にはもうバスなど走っておらず、30分歩いて家へ戻った。