やりたかったなぁ、スリック・カート
今日も仕事…をするつもりだったが、仕事場であるマンションの入口で呼び鈴を鳴らすが誰も出ない。鍵を取ろうとオフィスルームへ行っても鍵がかかっており、これでは仕事をやるにやれない。この会社は「年がら年中誰かしらいる」と聞かされていて、今までもそうだったのでこの事態を予期していなかったのだった。仕方がないのでこの時買っておいた弁当は近くの公園で食べる。
この際だから兼ねてから行こうと思っていた所へ行く事にした。まず川口駅へ向かい、東口から国際興行バスに乗って弥平町バス停を降り、目的地まで歩く。その場所とは、9回の準々決勝で使った「キャメルGP」と言うゴーカート施設である。歩いていくうちにキャメルGPの看板が見え「ここだな」とさらに自分を鼓舞させながら一歩一歩近づき、そして到着。…だが私が見たその場所は更地だった。ったく、ここの事を下調べした時に地図には載ってても電話帳には載っていないわけだ。それでも先程の看板と営業時間と休業日の書かれたプレートは残っていたのだった。入口部分のシャッターには今春にビルが施工される旨の標識が掲げられていた。掲示日が昨年の12月である所を見るとキャメルGPが無くなってからそれ程経っていないものと思われる。そして車両通行口は開いていたので中に入ってみる。敷地内にはキャメルGPが使っていた数台のゴミ箱、丸々1台置かれているアメ車、同じくアメ車でもバンパーとプレート部分が1つおもむろに残されている。そして「アメリカングランプリクイズ」の情景を思い浮かべながらその更地の中に足を踏み入れる。そのエリアは番組を見ていたものよりかなり狭く感じられた。土の上に残されたゴムやその他の残骸が前述の看板やアメ車同様生々しくさえ感じる。隣には「キャメルスタジオ」という録音スタジオがあり、そちらは現在でも使われている様子。しばらく敷地内をうろついている内に、先程まで建物の中にいて、帰ろうとしていた人の声がかかってきたのでこちらから近づき、ここの事について聞いてみる。キャメルGPが無くなったのは2年程前で、更地の狭さを話すと実際の建物は現在出版社の流通センターとなっている隣の建物の敷地も含まれており、広さは今の更地のおよそ2倍だったとの事。私はその人にお礼を言うとすぐにその場を後にした。それにしてもやってみたかったよなぁ、スリック・カート。もし今でもあったなら「何人たりとも俺の前を走らせねぇ!!」と意気込んで走りまくろうと思っていたのに。ところで関東にこうゆう施設は今どこかにあるのだろうか?