− 第20回特別県・和歌山大会 −


 今年の山場、2日連続で行なわれる和歌山大会と近畿大会の2連コンボ。大阪行きの夜行バスチケットを取り損ねてたので新幹線で行く。家を出たのは朝9時ごろで「開始は午後3時だから6時間もあれば大丈夫だろう」と余裕ぶっこいての出発だった。新幹線に乗ってから録音機能付きウォークマンを忘れてきた事に気付き、車両が滋賀県に入ったあたりで局長から電話。それは会場は関係者以外立入禁止との情報を伝えるものだった。もちろんそれしきの事で諦める訳にはいかないが。新大阪駅に着き、大阪環状線で天王寺駅へ行き、そこから阪和線に乗り換えるのだが、目的地の六十谷へは急行でも1時間以上かかる。そして時刻はまもなく2時。やっぱり時間配分を甘く見ていた。広島在住でこの大会に行く事を宣言しているともひこさんの携帯にかけて大会の開始に間に合わないと告げておく。それにしても大阪市から和歌山市までこんなに長いとは。六十谷に着いてからはバス停を辿ったり通行人に道を聞きながらひたすら歩いて会場を目指す。その過程で、今いる場所があの有名な園部地区である事に気付いた。そういえば2年前の近畿大会の翌朝に大阪のカプセルホテルで見たTVニュースであの事件を知ったんだっけ。でもさすがに「ヒ素御殿跡地」には行こうとは思わなかったけど(それ以前に正確な場所知らないし)。

 炎天下の園部地区をかれこれ40分以上歩いて、やっと会場の近畿大学附属和歌山高校(以下「近大和歌山」)に辿り着いたのは3時45分ごろ。警備をしている様子は無いので普通に入る。どこが立入禁止なんだか。この分だともうYES−NOクイズは終わっているだろうと思いつつ、順路に従ってグラウンドに着いてまずともひこさんと落ち合う。聞いてみたらまだYES−NOクイズの2問目の正解発表をしているところとの事だった。当然大画面やステージはなく、ただ朝礼台の上に福澤アナがいるだけ。正解発表も校舎(体育館)の屋上からYESかNOの垂れ幕を出す「おさばきボックス」方式。直後に局長とも合流し、これまで出た問題を聞くとやたら易しい。実際片方に数チーム、もう片方に残り全チームが行くという「金魚のフン」パターンがずっと続いている。YES−NOクイズの通過枠は5チームで、次が決勝なのが容易に分かる。展開としてまず5問目で1チームが勝ち抜け、12問目で3チーム、13問目で最後の1チームが決まった。ところで大前さんが今回来てないと言う。局長の携帯に今金沢にいると当人から番号非通知で連絡が入ったそうだ。仕事の都合だろうか?

 YES−NOクイズが終わったところでよみうりテレビの大田アナが敗者復活を要求し、それに対して福澤アナが出した条件は「大田アナが嫌いなよみうりテレビの先輩アナウンサーの名前を言う」。誰と叫んだか忘れたが(爆)、とにかく福澤アナは敗者復活を認めた。その敗者復活戦は名前ビンゴ。決勝へ進んだのは近大和歌山4チームと日高高校。そして復活チームも近大和歌山。この時点で少なくとも代表枠1つは近大和歌山が確保するという嫌過ぎる展開。

 決勝のルールは、メンバーの一人が水の入ったおもちゃのダンベルを両手に持って、いち早く一定回数上げ下げすれば解答権。両手首にはヒモが付けられており、沖縄の「エイサー早押しクイズ」のセットを使っているのがバレバレ。正解すればその人が抜け、3人抜ければ全国大会進出である。ただし敗者復活チームは1チーム抜けてから入る「空席待ち」。ちなみに解答テーブルは会場が会場なので学校用の机。
目指せマッチョ(違)!!

私を含め、ウォッチャー組はみんな日高高校を応援! ここでの我々の思いは「日高勝ってくれ! ダブル近大和歌山を阻止してくれ!!」の一点に集約されていた。途中日高が2人抜けて大いに期待がかかるも、結局日高はあと一歩届かず。つまり会場となった学校のチームが2つの代表の座をせしめるという最悪の結末でこの「特別県大会」は幕を下ろした。ハッキリ言って東京のダブル開成よりタチが悪い。このチームのどちらかでも決勝へ進んだらホーム&アウェーが完全に破綻するじゃないか。果たして北海道でも同じ事が起こるかどうかという興味も沸いてきた。これでますます北海道へ行かない手は無い。どうでもいい事だが大会終了後、福澤アナらスタッフは北陸大会用の出場者募集告知CMの撮影をしていた。わざわざそんなCMを作らなければならないほど北陸の集まりが悪いということか。

 会場を去った一行は、「高Qグルメ・和歌山編」を敢行すべく、まず近くを走る路線バスで和歌山市駅へ行き、電車で和歌山駅(注:この2つの駅は別物。横浜駅と新横浜駅のようなものか?)へ移動。改札を出ると、すぐそばにいた福澤アナを発見して皆騒ぐ(福澤さんゴメン)。15分くらい歩いたところにあるラーメン屋で和歌山ラーメンを頂いたら1000円以上の切符代を払って一路局長邸へと向かう。

 局長邸は大阪市の某マンションの5階にあるのだが、エレベーターは無く階段で昇らなければならない。ただでさえ疲れ切った体には非常に堪える。部屋はきちんと整頓されていて、彼の几帳面な性格が伺える。だけど風呂とトイレが同じ部屋ってのには抵抗を感じる。当の局長はクラッシュした自分のマシンをリカバリーすべく、HDDを持って友人宅へ奔走。よって今夜は私と自主規制神さんの2人で留守番を兼ねる事になった。近くの店でたこ焼きを食べ、コンビニでドリンクを買い、ゲーセンでDDRを始めるも数ステップ踏んだところで突然電源が落ちて筐体に蹴りを入れるモーションをかます(もちろん寸止め(笑))などしてまた局長邸に戻り、二人で先日関西テレビローカルで放送された深夜番組『秘密結社QQQ クイズ至上主義』のビデオを鑑賞。司会の伊集院光によるお笑いマンガ道場風コント(と言うのか? ちなみに私は「源頼朝」が一番ツボにきた)から番組は始まり、『渋谷でチュ!』以来に渡辺鐘を見て「ジャリズムのもう一人はどうした?」と言うと放送作家になったと神さんがコメント。そしてゲストの長戸勇人・永田喜彰両氏が登場。そこで長戸氏がクイズ専門の企画会社を設立した事実を知り、これで完全に道蔦岳史(ある時は宮沢律久)氏と肩を並べる存在になったことに驚くと共に「日本の二大クイズ作家、東の道蔦・西の長戸」の時代が到来したのだとしみじみ。まぁイメクラ嬢を出しての想像クイズとか全体的にバカバカしいノリで、大阪での楽しい一時を過ごすことが出来た。見終わった後、テキトーにチャンネルを合わせてたらサンテレビのお色気番組(タイトル不明)に直面したりもしたが。もう1時を過ぎており、神はベッドで、私は床で枕と布団を拝借して翌日の近畿大会に備えて寝る事にした。



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