笠原弘子強化月間

01/02/01 未来派LOVERS

 忘れられかけていることかもしれないけど、古葉は声優歌手・笠原弘子のファンをやっている。
彼女のおっとりした声、マスク、人柄などに惹かれてCDを買い集め、出演作品をビデオで借り、
かれこれもう7年が経過した。その間にファンクラブに入会したり、コンサートにも一度参加したりした。

が、最近はちょっと彼女から離れがちかもしれない。理由は笠原弘子嬢の出演作品が減っていること、
新曲の発表がスローペースであることの他、彼女の後輩である坂本真綾ちゃんに魅入っていること
などが考えられる。

とはいえ今でも「一番好きな声優は?」「一番好きな歌手は?」などと人に問われたら「笠原弘子」
と回答したいところだし、今月は彼女の誕生日にも合わせるつもり(19日)でいっちょう強化月間を
催してみることにする。


何をやるか?例えば、彼女のCDを紹介したり出演作品を挙げてみたり…、
それだけなんだけどね。



アルバム「スローガラスの輝き」 1988年・ワーナー

 彼女が出した初のアルバムCD。確かこのときは18歳ぐらいだったのかな、ジャケットの中の写真は
すごく「少女」っぽさが感じられるものばかりだった。また、写真の他には彼女をイメージしたのか
「少女」のイラストを三名のマンガ家(?)から寄せられ、カットとして用いられている。その中には、
あのゆうきまさみ氏の名前も見られる。
 当時は「パトレイバー」がOVAとして発売され、サンデーでも彼の連載が開始されたあたりだったか?
笠原弘子は声優で参加しなかったものの、主題歌やイメージソングを「パトレイバー」では歌いまくった。
このCDの11トラックあるうち、3曲がパトレイバーのために作られた歌だったりする。

 「未来派LOVERS」はOVA「パトレイバー」の主題歌で、今の彼女を見ては考えられないほど、
とても明るくハイテンポな唄であった。そして当時の彼女の高く響きわたる歌声がなんとも印象に
残る一曲である。ちなみに作曲したのは「究極超人あ〜る」「アッセンブルインサート」といった、
同じゆうき作品でも一緒に参加した田中公平氏である。





01/02/04 アッセンブル・インサート

 「アッセンブル・インサート」は、ゆうきまさみ原作の痛快アクションコメディマンガで、
知吹愛弓(ともぶきあみ)の監督でアニメ化もされた作品である。

 知吹氏はアニメーターとして、一部では落語家の春風亭柳昇師匠の実息としても知られている。
また、OVA「アッセンブル・インサート」の製作は事前にゆうきファンを楽しませていた「究極超人
あ〜る」の企画が大きく影響していた。「あ〜る」はOVAもなされていたが、それよりも前にCDで
ドラマも発売するなど、なぜかメディアミックスに踊った作品だった。

 「あ〜る」の監督も知吹氏だった。そういや、同作には「春風高校校長柳昇(やなぎのぼる)」という
キャラクターがいたな。当然CDドラマで彼の声をあてたのは柳昇師匠だったが。

 その録音時の話である。「あ〜る」で主人公・R田中一郎役を演じている故・塩沢兼人氏の隣で
ヒロイン・大戸島さんご役を演じていた弘子姫。原作者のゆうきまさみはこのとき笠原弘子の声を聞き、
「南風まろんの声は弘子ちゃんがいいな」と知吹監督にもらしたそうである。

これがOVA「アッセンブル・インサート」の製作される発端となったのだ。

↑どこからの話だったかは忘れたが、ひょっとしたら俺がとまと氏との
対話を取り違えたのかもしれない。参考:とまとあき氏の文章より

ゆうき「僕ね、まろんにぴったりの声を発見したんだ。その声を前提に
     作るアニメだったら、見てみたいんだよね」
とまと「それ、笠原弘子ちゃんのことでしょ。いいな、それ完璧」
ゆうき「でしょ?」




 ゆうきまさみ原作にしては珍しいヒロインもの(?)。
まあ、マジカルルシィ、鉄腕バーディ、それからこの前サンデーGXで前後編の読み切りやった
作品もそうだったけど、血の気の荒い女性キャラは多いんだけどね。



 出門凶三郎博士が率い、パワードスーツ(人工強化服)を用いて世間のお騒がせとなっている
「デモンシード」という犯罪組織に盗難行為、強盗行為などやられ放題で世間からの非難に
さらされる警視庁。同庁対デモンシード特殊工作課の服部課長は酔った勢いで提出した
「オーディションで正義の戦士を選考する」案を経て、馬鹿力だけが取り柄な中学生の女の子・
南風まろん(なみかぜまろん)と出会う。
 服部は出門博士のライバルである下河辺良平博士の協力も得て、まろんを対デモンシードの
切り札として実戦に投入するが……。



 というところが、OVA前編のシナリオである。多少美化して書いた。

 関係ないけど、特殊工作課の面子は面白いな。服部課長は小説家の火浦功がモデル。
三人の部下はそれぞれ、ゆうきまさみ、出渕裕、河森正治、米田裕らがモデルになっているんだから。
 声は課長が若本槻夫、部下は松本保典、二又一成、山寺宏一、山本正之といった黄金メンバーが
顔を揃えている。そして下河辺博士や出門博士は他の作品でも登場しているが、永井一郎、
大塚周夫が声を担当している。(各敬称略)ちなみにパワードスーツのデザインは出渕裕。

そういったメンバーの中で、ちょこんと笠原弘子が主役をはる。
(一応、まろんの芸能ライバル・園場かぎり役は川村まりあだったけどな)
想像してみるとなんともファンタスティックな光景が浮かぶ。


 基本的にBGMは「あ〜る」からそのまま参戦の田中公平氏が務めた。どうも山本先生は声優として
だけの参加らしい。笠原弘子ファンとしてはその筋で有名な、たかの氏に譲ってもらった既絶版な
サウンドトラックのジャケットを見てわかったが、作品全体を通しパロディ的な音楽が多い。
 デモンシードが町を暴走するシーンではパトレイバー調の曲がかかり、公平さんは某川井憲次氏に
電話をかけて「使わせてもらったからね」と言っておりました。
という文章で妙に納得してしまったり。
 次に、まろんが芸能界で活躍する日常を描いたシーンではロンドンの有名なミュージカル映画
「マイ・フェア・レディ」のテーマをアレンジしたBGMも流れた。これは「マイ・フェア・ガール」という
タイトルがついたので容易に想像もつくが。
 他にもパニック映画のテーマやクリスマスソングなどが適当にアレンジされて劇中に用いられている。
ジャケットにはフ○"テレビの選曲さんが喜びそうと書かれるくらい、確かに「アッセンブル・
インサート」や「機動警察パトレイバー劇場版」のサウンドトラックからセレクトされてテレビ番組の
ジングルやBGMに用いられるケースは多いよな。


 が、古葉が特に問題としたいのはボーカル曲の方だったりする。アッセンブル・インサートは
ボーカル曲がすげえ多いのだ。30分ビデオがたった二本出ているだけなのに、笠原弘子ひとりで
7曲も歌っている。川村万梨阿も挿入歌を一曲歌っているので、全部で8曲あることになる。

曲と詞は姫を長きに渡ってプロデュースし続ける松宮恭子大先生がつくり、田中氏が編曲を任される
パターンがほとんど。OP主題歌である「アッセンブル・インサート」もそのひとつであり、元気な
女の子が歌ってスカッとする感じの一曲である。

カラオケではX2000に4年ほど前から登録されているのを確認している。
将来、自分に娘ができようものなら覚えさせてみたい。そんな歌である。





01/02/08 鳳凰寺風 (魔法騎士レイアース)

 「声優の笠原弘子って、何やってた人?」

という質問があった場合、多くの人は

 「マジックナイトレイアースで風やってたよ」

と答えるだろう。

 それほど鳳凰寺風(ほうおうじ・ふう)は彼女を代表する役であった。
魔法騎士レイアースは男にも絶大の人気を誇る女流マンガ家グループ、
「CLAMP」の原作から日本テレビ系列で放映されたアニメーションだ。

 東京から異世界に送り込まれた三人の少女がレイアースというロボットを操って異世界の危機を
救う――みたいなストーリーだったと思う、多分。ありがちと言えばありがちな展開だったが、
どうしてそんな人気作品になったのかまでは古葉竜史の知る由も無い。

 作品にはメインに三人の少女が登場する。獅堂光、竜崎海、鳳凰寺風。
光の担当は当時バリバリの声優だった椎名へきる。
海の担当は吉田古奈美、そして風の担当が笠原弘子だったわけだ。


 正直言ったところ、なんでこの作品が笠原弘子の代表作となったのか、
答えはあっさりとしているのかもしれない。
「知名度のある作品におけるレギュラーがレイアースの風しかなかった」ということである。

今までアニメや洋画吹替えで数々の役をこなしてきた笠原弘子。しかしその役柄のほとんどを
見てみるとゲストキャラクターやOVAのヒロインが多いような気がしなくもない。

こちらも確かなデータがあるわけではないが、TVシリーズのレギュラーは、「宇宙漂流バイファム」
「お兄様へ…」「無責任艦長タイラー」と「魔法騎士レイアース」しか思いつかない。

 彼女ほどのキャリアがあれば、ガンダムのレギュラー、ジブリ作品のヒロイン、ルパン三世
スペシャルのヒロインくらいの役どころがあってもよさそうなもんだが(無くてもいいけどもしも
ルパンのヒロイン役やったらそのビデオは永久保存版だな)
、そういった履歴がちっともない。

 だから、「声優の笠原弘子って、何やってた人?」という質問をした人に

 「ああ、知ってるよ!」

と言わせるためには「マジックナイトレイアースで風やってたよ」と答えるしか無いようなのである。

「無責任艦長タイラーでアザリンをやっていた」という返答でもいいかもしれないけれど、
いかんせんテレビ東京系列での放送だったので地方の人は作品自体知らないことが多い。

OVAならば非常に多くの役を演じているが、わざわざOVAを手に入れて見るほどの人が
笠原弘子の名を知らないはずもないだろうと私は思う。



 さて、レイアース関連のCDは過去に数枚発売されている。作品BGMを担当したのが
"すぎやまこういち"氏なのでドラクエから信者となっている人達はきっとサウンドトラックとか
手に入れているのではなかろうか。

 そんな中、古葉はボーカルのCDを二枚所有している。「鳳凰寺風」の歌曲だけを納めた
マキシシングル(一応、CD-EX)と、レイアースの歴代主題歌とイメージソングをまとめた
ボーカルアルバムである。

「そよ風のソナチネ」という歌は鳳凰寺風の代表的なイメージソングで、
一部のカラオケにも登録されているが、恥ずかしすぎて私には歌えない。





01/02/09 バーニングレンジャー

 「バーニングレンジャーは私にSEGAの力を見せつけた作品である」


 古葉竜史はビクター製のサターンを所有していたものの、ゲーム本数はさほどの数にならなかった。
笠原弘子姫本人も楽しんでいたとされている「グレイテストナイン」を長期にわたってプレーした他は、
「バーニングレンジャー」というソニックチームのソフトを遊んでいたくらいである。


 セガサターンやプレイステーションが普及した当時からはゲーム業界において声優の需要が急に
高まってしまった。キャラゲーにおいてボイスは必須とされる時代が来てしまったのだ。
 そのころがひとつの転機だったのか、笠原弘子はアニメーションよりもゲームで声をあてる仕事が
多くなった気がする。
(とはいっても、彼女の仕事でメインとなっていたのは既に「歌うこと」であったかもしれない)

主な出演作は「エメラルドドラゴン」「ボイスファンタジア」「フォトジェニック」「ネクストキング」「精霊召喚」
「バーニングレンジャー」「ずっといっしょ」「双界儀」「悠久幻想曲3」「悠久組曲」といったタイトルが
思いつくところだ。(ちなみに緑字は古葉竜史が所有していることを示す。)

中には「モニカの城」や「ルナ・ウイング」のように声をあてながらも未だ発売されていないゲームが
あったりするんだが。



 「バーニングレンジャー」とはSEGA・SonicTeamがボイスシステムを上手く活用した
救助活動ゲーである。近未来の災害救助活動チーム、バーニングレンジャーズは建造物
火災などで逃げ遅れた人を探し出し空間転移装置を用いて安全な場所へ送って保護するという
民間のヒーローである。フォワード4名に隊長が通信を使ってオペレートする体制を取っており、
プレイヤーはここでフォワードのひとりを演じる。

 建造物はまるで迷宮のようになっており、隊長の指示を頼りに動くことが必要になってくる。
そこで隊長・クリス=パートンを演じるのが笠原弘子だ。

ゲーム中、所々で「そこを右よ!」「上がって!」などプレイヤーが進むべき道へ導いてくれるのである。
あさっての方向へ向かうものなら「どこへ行くの!?」と怒鳴られたりもするのである。

クリスの表情自体はゲーム中のアニメとエンディングの止め絵でしか
見られないが特に問題ではない。まさに笠原弘子マンセーのゲーム。





01/02/10 空へ…

 「歌手の笠原弘子って、何唄ってた人?」

という質問があった場合、多くの人は

 「『ロミオの青い空』で主題歌唄っていたよ。」

と答えるだろう。

 それほど「空へ…」と「SiSiCiao」は彼女を代表する曲であった。言うが早いか、一般人
相手では声優・笠原弘子も歌手・笠原弘子というのも無名な存在であることは仕方ないのだ。
しかしアニオタ関係無くそこそこの視聴者を稼いでいたハウス名作劇場シリーズ(フジテレビが
日曜19:30から放送していたアニメシリーズ)
で主題歌を歌っていたという事実は貴重で、
笠原弘子の名を知らずとも曲くらいを覚える人はそれなりに現れたのだ。

 オープニング曲「空へ…」、エンディング曲「SiSiCiao(シィシィチャオ)」、実際に作品の最初と
終わりにアニメーション、スタッフのテロップと同時に曲が流れるわけだが、放映当時私は結局
作品の中身を見ることは一度も無かった。笠原弘子は声優として作品には参加していなかった
からだ。もちろんハウス名作劇場シリーズなんて絵もシナリオも対象年齢低めに設定されている
ものだから、私が見ないということも当然と思えるでしょう。

 「空へ…」の方は確かに多くの間に知られるようになった。多分、大体のカラオケには登録されて
いるじゃないの?別に古葉は確認してないけど。高校当時、漫研メンバーとX2000の店に入った
時は度々歌わせてもらった。弘子嬢の曲にしては男の俺でも歌いやすい、珍しい一曲なのである。
彼女を代表するアニソンに、もうひとつパトレイバー後期OP「コンディショングリーン」があって、
俺は好きなんだけどサビで声が出ないのよね。


アニメ放送だと歌のほうは一分程度のショートバージョンでしか聴くことはできず、当然好きな人は
CDを買ったりする。普段アルバムでしかCDを購入していなかった古葉竜史も「空へ…」のSCDは
手に入れていた。

プロデューサーがいつもの松宮恭子さんではなかったし、タイアップものはアルバムに収録されない
傾向があったのでSCDが必要と判断したのだ。もっとも、その後に「Memories3」というCDに
「空へ…」は収録されたが。



この「ロミオの青い空」、主題歌のプロデューサーが「岩崎琢」氏
当時はこの縁が後に影響を及ぼすとはあまり予想できるものではなかった。





01/02/13 ネクストキング 

 「ネクストキング 〜恋の千年王国〜」(バンダイ/SS・PS)

 古葉竜史が生まれて初めて購入したプレステ専用ソフトである。

一国の4名の王子が次期王位を争うというすごろく式ギャルゲーである。投票権を持つのは王国内に
住む12人の女性。(ガキから熟女まで)プレイヤーは王子のうちの一人となって与えられた一年間の
うちに女性キャラを冒険に連れてったりプレゼントをしたりして好感度を上げる。しかし王様が
次期王の決定と同時に王子達の妃も決めてしまうというものだから、そのつきあいもただ投票して
もらうためだけにとどまらない。プレイヤーは次期王に選ばれるか?意中の女性を嫁に貰えるか?

そんなゲームである。
始めたときはギャルゲーを「すごろく」で実現したゲームデザインに感動した。すごろくだけれども、
運だけではなく時には駆け引きや経験が物をいうシステムになっていることも特徴だろう。
しかも、経験を積むことで強くなったプレイヤーはゲーム中ではほぼ無敵な存在に等しく、
ストーリーを楽しみつつストレスを解消する遊び方ができる。



 笠原弘子はこの作品でフェンネルという役を任されていた。
ヒロインという位置にいるキャラではなかったと思うが、CDジャケットや販促ポスターのイラストを
見るかぎりでは12(13?)人の中で特に優遇されていた。

フェンネルは幼少に教会の司祭に拾われてシスターとして育てられた17歳の女の子だ。
温厚で子供好きな性格から、子供達に親しまれているという。

ネタバレとなるが、ゲーム後半に彼女の正体が天使の娘であることが判る。天からの命で
彼女は帰郷することになるが、天に通じると言われる塔の最上階から、プレイヤー王子に
見送られて去ろうとする直前に天界を追放されたモンスターの妨害にあってしまう。王子は
塔から叩き落されてしまうも、翼をつけたフェンネルにかろうじて助けられる。しかし人間の
落下を止めた彼女の翼は傷つき、真っ赤な血に染まり二度と天には戻れなくなってしまう。

単純なアニメシーンではあったが、さすがにインパクトがあったのでこれを初めて見たときは
ゾッとしたな。いや、単純に俺が笠原弘子好きということもあるんだけどな。

 イベントはいい扱いされているキャラではないかな。やや残念に思える点があるとすれば
たまに下らないギャグをかますところである。弘子姫が「許してチョーネンテン」だとか
「さよオナラ〜」とか喋ってると考えてみると少し悲しい。


このゲームの戦闘はプレイヤーの王子とパートナーの女の子が組んでモンスター単体か、
あるいはやはり二人組の王子達が相手となる。サイコロの出目がダメージの基本値となり、
互いに一ターンしか攻撃できないので一撃における打撃力は重要なのだ。そのため、
王子の持つ攻撃修正値・防御修正値やパートナーの攻撃力は常に気になるところだ。

ところがフェンネルがパートナーの場合、見た目の通りヒーラーなので戦闘ではかなり
役に立たない。彼女の攻撃力はサイコロの出目「1」というのがほとんど。酷い場合は
プレイヤーが投じるサイコロの数を減らしてしまうことすらあるのだ。

ただ、ときおり回復術をかけてくれたり、アンデッドモンスターと戦うときは
やたら強いなど、短所ばかりではないところを古葉は魅力的に感じている。
ゲームに慣れると彼女を毎週パートナーに誘うことも苦にはならない。






01/02/18 約束…?

 笠原弘子の曲タイトルにありがちな「約束」。

「約束」は「マクロス2」のエンディングテーマだったっけな。
「約束」は「代アニ」のキャンペーンソングだったし。
「約束(ぷろみす)」という曲もあったな、1stアルバムに。
「約束の土地へ」は「パトレイバー」劇場版のイメージソング。
「約束の旅へ」は「エメラルドドラゴン」のエンディングテーマか。

一番新しいのは「バイファム13」の「約束」という曲だそうで。


ちなみに、後輩・坂本真綾の代表曲が「約束はいらない」なんだよな。





01/02/19 一曲三千円

 ■新潟県出身の有名人■というネタサイトがございます。ここでは新潟県出身の有名人に
関するデータを取り扱っておりまして、管理者さん独自の調査と閲覧者の投稿でデータが
蓄積されていきます。ここにも古葉竜史の名はあります。ただし、「笠原弘子」の項や
「笠原留美」の項に協力しただけですが。これで俺も立派に新潟のオタクです。ウツダシノウ。


 でぇ、もうその弘子姫の誕生部ではないか。**歳の。


 そうだね、一曲三千円の話をしよう。言葉の意味ですが、もちろん
ひとつ聴きたい曲があるだけで入手してしまった3000円CDのことね。

企画物CDやサウンドトラックに多いです。こういうのは。例えば、好きな歌手がドラマやアニメで
主題歌歌っているんだけど、本人がシングルにもアルバムにも収録してくれない。(まあ、歌手
本人の意志ではない部分もあるが)でも番組のサウンドトラックには収録されていたりする。

そんな場合、あなただったらサウンドトラック買っちゃいませんか?
歌っているドラマやアニメの好き嫌いにもよるんでしょうけど。

笠原弘子にはこういった、本人のCDには未収録の一曲三千円ソングがとても多く存在します。
1.アニメのイメージソングを歌っている場合もあれば
2.男性ボーカルのデュエットゲストで呼ばれることもあり。
3.ときによってはドラマCDの主題歌を歌っていることもあったかな。

「レイアース」や「パトレイバー」、「あ〜る」に「タイラー」。山本正之と夫婦演歌をデュエットすれば、
松野太紀と木綿のハンカチーフを唄う。これを全て買っている人を俺は本当に尊敬している。
無論のことだが。

古葉は金の無い学生であるため、一曲三千円は気に入ってる作品関係でないと手が出ない。
あ〜る、パトレイバー、タイラーのCDはまず、音楽が川井憲次、もしくはゆうきまさみ原作という要因が
あるので私は購入する。松野太紀のCDアルバムは松野氏が気になっただけで買ってしまったが。



 しかして一番「思い入れ」のある一曲三千円CDはなんだったか。
やはりるろうに剣心のボーカルアルバム第二弾だろうな。

あれは三年前。古葉がまだオタクの卵(生卵でなくゆで卵)で純真な受験生だったころの話だ。
当時人気作品だった「るろうに剣心」というアニメに弘子姫がワンクールの間ゲストキャラクターの
声を担当するという情報が舞い込んだのだ。ピカチュウ赤青点滅事件が発生する直前のことよ。

そのころ「るろう〜」の原作に追いついたアニメ版はオリジナルストーリーが初めて試みられた。
その第一弾、「島原編」で主人公達の敵役・天草翔伍の妹であるマグダリア小夜を彼女は演じた。

作中、レギュラーの相楽左之助といい仲になるが、病気で危篤だったマグダリアは、最期に
自分を診ようとした医者をかばって撃たれちゃう。まあ、なんだ。悲劇のヒロインってヤツだ。
受験そっちのけでアニメ放映翌日にはコイツとかアイツとかと感想を言い合ってたもんだ。

そう言えば、彼女と知り合ったきっかけってこの作品だったけかな。

考えてみたら短い話だったけど、俺に与えた影響は大きかったんだな。



 その後、「るろう〜」がオリジナルシナリオも長持ちせず放送終了。しばらくしてイメージソングを
集めたCDが発売された。ボーカルCD自体はそれ以前に一枚出ていたらしいのでこれが番組では
二枚目だったようだ。当然、マグダリアのイメージソング、つうか弘子姫の歌った曲もある。

一曲三千円。他の収録曲には一切興味無かった。でも買ってしまった。

曲名は「悲しみに試されても」
プロデューサーがね、「空へ…」の岩崎琢氏だったのよ。

でも「空へ…」と比べられないほどに素晴らしい歌だと思う。俺はそのCD、その一曲のトラックだけを
何度もリピートして聴いた。失礼ではあるが、確かにその一曲に3000円つぎ込んだ価値はあったのだ。

笠原弘子と岩崎琢のタッグ。
「ロミオの〜」しか知らない人は今すぐこの曲を聴くべきだ。
あるいは…





01/02/25 aria

 '98年秋に笠原弘子が出したCD、Nostalgia(ノスタルジア)は「松宮先生のアルバムでもある」と言う
ファンもいる。その通り松宮恭子のプロデュースとしては集大成といったような感じもある一枚であった。
松宮恭子が手がけた最後のCDであると同時にワーナーからの発売も最後のCDとなってしまったの
だが当時の私にはなんのことかはわかっていなかった。'99年1月、古葉としては最初で最後となるで
あろう弘子姫のコンサートに出席する。あの夜は色々あって忘れようとして忘れられる日ではなかった。

 '99年秋、弘子姫は「SPE Visual Works Inc」という会社からアルバムを出すことになる。
プロデューサーが岩崎琢氏だったのだ。CDタイトルは「aria」。インストゥルメンタル一曲を
含む全11トラック。ひとことで言うと「恐いくらいカッコイイ」てなイメージ。

それまでの松宮プロデュース作品では「暗すぎる」「短調な曲」というイメージを持ってしまったが、
このCDでは「暗いけれどカッコ良い」「短調だけれどノリがいい」「そして微妙に暖かい」感覚を
得られたりする。

ここでも書いたが、笠原弘子を「空へ…」でしか知らないのは勿体無い。
そんな人には松宮先生プロデュースの曲を聞かせてみるよりは、
同じコンビでここまで表現できるということで、この「aria」を聞かせたい。





01/02/27 ラジオと笠原弘子

 アニメ出演の減った弘子姫はメイン活動が歌でもなくラジオ番組への出演になってきたような
気がする。特にここ数年は「ラジオたんぱ」のお抱え声優みたいな存在であったようにも思える。
 '97年あたりの企画だったかと思うが「銀河パトロールレンズマン」というラジオドラマが収録され、
主題歌を彼女は歌った。同時期に「たんぱ」で「笠原弘子のMyPrayer」という番組も始めていたと思う。
最初は弘子姫がひとりで喋るだけの番組だったがしばらくしてDJ-NOBUTAKE氏と組んでトークを
したり、やがてはふたりでユニットを組んで歌うようにもなった。
 結局、「MyPrayer」関係で4,5枚ほどCDを出したのだが、お世辞にもどれもいい曲とはいえない
感じだった。詞がすごいショボく聞こえたのだ。

「たんぱ」系のCDは一応「徳間ジャパン」が発売元となっていた。
PS用ソフト「精霊召喚」の主題歌CDも徳間から出ていたがこれはこれで曲の方は良かったような
気がする。ただしゲームの評価は悪いと聞くが。


 「YAG VOICE VOYAGE」というラジオ放送があった。松野太紀氏とのコンビが印象的で、
FM富士だったかという甲府から発信されている電波を私は親に無断で
電話から聞いていた。これは古葉が大学一年のころがピークだったから、'98年の話である。
とりあえず「リスナーメイキングプログラム」というコピーだっただけあって投稿が生命線といえる
番組だった。ハガキが読まれる際は投稿者の所在都市も読まれ、やはり東京と大阪に偏る傾向に
あった気がする。しかし大阪での受信も困難な気がするが…。彼ひとりの成果ではあるまい。
 投稿者のペンネームを聞いていてやはりと言うべきかあっせんぶるの常連の名は目立っていた。
「新潟で放送を聞いている」という内容で古葉も一度だけ投稿した物が採用されたことがあった。
自分自身は当然採用されたことを嬉しがったが(しかもオープニングでの紹介)、あっせんぶるの
掲示板にて他のリスナーさん達からも採用を祝う書きこみをいただいたことが私の幸福感をより
いっそう高めてくれた。笠原弘子ファンをしていて本当に良かったと思ったときだった。

 現在、弘子姫はAM KOBE、ラジオたんぱ などで「おかわり自由」という番組を持っている。
食べること好きな彼女らしい番組タイトルではあるが古葉は未だに放送を聴いていない。
一応、主題歌CDは購入しているがタイトルが「おかわり自由」「おかわり夢の中に」
「しあわせのおかわり」「おかわりのしあわせ」とおかわりばかりなので、もうお腹いっぱいです。

でもまあ、先日発売された「しあわせのおかわり」はおかわり自由に比べジャケット写真が
まともに可愛い
のを見て、企業説明会の帰りに背広姿で来ているにも関わらずアニメイトで
CDを即買いしちゃったのでやっぱり自分は彼女の「容姿」も好きなんだなあということを再認したり。





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