シュミカセ C8−EX トップページ へ戻る

1. 遮光、合焦ノブ、フード、ガラスクリーニング


遮光

   C8のノーマルタイプとの違いは、EXタイプは補正板のコーティング
   が良く、透過率が高いことと、鏡筒内側の黒塗装が良質で
   内部反射が少ないことにあるようです。
   これに植毛紙を貼ってさらにどれほど効果があるかわかりませんが、
   気持ちの問題で、ベタベタに貼ってみました。
   (ノーマルタイプなら是非とも貼って下さい。効果歴然らしいです)

   まず、補正板を外すわけですが、このとき、現状の取付け方を
   しっかり憶えておくこと
です。
   補正板の縁にマジックで小さな点でマークをつけて、その取付け
   方向を憶えておきます。
   補正板の下にコルクのスペーサーが入っています。どの位置に
   どのコルクが入っていたか、憶えておきます。
   以上のことは、あとで組み立てたときに、調整が楽になります。

   鏡筒の内側に植毛紙を貼ります。
   接眼部へ導くバッフル内部はネジ山と黒塗装で遮光効果を出
   しているようですが、これにも植毛紙を貼りました。
   そして、バッフルの外側にも植毛紙を貼りました。
   補正板を通過してきた光は、全方向植毛紙の中を通過して、
   アイピースまで辿り着きます。


合焦ノブ

   焦点を合わす時は、主鏡を押し上げる方向(回すのが重たい)に
   回して合焦点で止める癖をつける
ことです。そうすることで、
   合焦後に主鏡が動くのを少なく出来ます。

   400倍となると、合焦ノブを摘む指に自分の手の震えが伝わって、
   像が揺れて、焦点を合わせにくいです。
   そこで、ツマミを摘まずに、回転させる力だけが加わるように、
   ツマミに枝棒を付けました

   材料は100ボルトコードを束ねるビニルバンドです。
   硬さを増すように、プスチックの細板を沿わせて接着してます。
   この枝棒を優しく押すようにして焦点を合わせます。
   余計な方向の力が加わらず、像の震えが無くなりました。


フード

   鏡筒先端にガラスレンズが付くシュミカセは迷光を拾いやすく、
   フードは必需品です。フードは長いほうが、遮光効果が上がります
   が、風で揺れやすくなります。
   以前は薄いアクリル板に植毛紙を貼って25cm長さで使っていまし
   たが、けっこう夜露が着きましたし、巻いて持ち運びするのですが、
   割とかさばりました。軽い点では良かったですが。
   で、折り畳み式の長いフードを作りました。
   細かい発砲スチロールボードを8枚の細長い板に切り、幅広テープ
   で間隔に少し余裕をもってつなぎ合わせます。
   そして、内側に植毛紙を貼ります。
   鏡筒への取付けはマジックテープを使っています。
   この50cmフードで遮光効果が上がり、夜露に悩まされることも
   無くなりましたが、少しの風で揺れるのが困りものです。
   ヒーター線は筒内気流を発生させやすく、なるべく使わないように
   しています。


ガラスクリーニング

   補正板上の少しのホコリはほとんど影響は無いようですが、
   汚れて曇ってきたら掃除しなくてはなりません。
   カメラレンズ用のクリーニング液を使うと拭き残しの跡がつき、
   なかなかスッキリしません。
   私は自動車フロントガラス用の油膜取りスプレーを使っています。
   泡が吹き出るタイプのものです。
   補正板を取り外して、油膜取りスプレーを吹きかけ、
   5秒ほどしたら水で流します。
   跡形も残らず、スッキリします。


他に、

   天文ガイドで改造パーツ販売している、
   鏡筒を延長し、補正板を前に移動させ、コマ収差を無くす方法
   があります。写真を撮るなら試す価値ありそうです。
   眼視派としては副鏡を支えるスパイダーの光条が目障りで、
   惑星模様のコントラストを落とすことでしょう。

   私は鏡筒内部に植毛紙を貼りましたが、遮光環をつけるほうが
   効果的だと思います。ただ、光路と鏡筒内径の間に
   それほど間隔の余裕が無いので、設計がタイヘン。
   フードをひとまわり大きな直径で作り、その内側に遮光環を
   つける方法も聞きました。想像だけで効果ありそうですね。


シュミカセ C8−EX トップページ へ戻る