ご質問 すきっぱ、と上唇小帯について


お答え  上唇小帯とは、上顎骨と上唇をつないでいる「ヒモ」のことです。もし、なければ、上唇はブラブラしてしまいますね。(ヒモがあるから、あの位置で留まっているわけです。)

 さて、ご質問の内容についてですが、上唇小帯が、

1)高位付着だけなのか?

2)小帯が短くはないか?

3)固くて上唇が動きにくくないか?

などいろいろな場合が考えられます。

 (写真は、上唇小帯の高位付着の例)

 前歯の隙間の問題だけなら、先送りでもかまわないかもしれません。これは、後からでも矯正治療で何とかなる、という意味です。

 考えなければいけないのは、機能的な問題です。摂食(捕食)、発音(構音調整)に上唇はけっこう働きます。使うことによって、その機能は発達します。

 上唇の動きを見て下さい。食べにくそうだったら、一度近隣のお医者さんに相談してみて下さい。

 機能の発達の観点からは、障害がある場合は早めに処置したほうが良いと思います。傷などほとんど残らない手術ですので、必要性があれば躊躇するものではないでしょう。とはいえ、やるかやらないかの最終的な判断は、ご両親にして頂きますが。

 あと、もう一点。前歯と上唇の間のスペースが少ないために歯ブラシが入らない、あるいは溜まった食べかすが出てこられない、この2点から前歯唇面(表側)の虫歯ができやすいことがあります。虫歯を作らないためにも、手術をお勧めする場合があります。


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