ご質問 矯正治療で顎関節症が治りますか?


お答え  咬み合わせが悪くて顎関節症になる、ということもありますが、放っておいても治るものがあります。昔は「咬み合わせが悪い=顎関節症になる!」という時代がありました。

 しかし、今では、

 1)咬み合わせが悪いということが原因のひとつになる可能性(偶然)もあるわけですが、
 2)他の要因(不良習癖、ストレス、姿勢など)の結果で症状が出る場合で、咬み合わせの異常は結果(必然)として出てきたにすぎない、

というように考えております。

 いろいろな要因に対して、体の抵抗力(年齢、鍛え方で変わる)や関節自体の異常があれば症状が出やすくなります。

 大切なのは診断(原因のみきわめ)です。昔の考え方で歯をいじくりまわして、かえっておかしくなる例もよく見聞きします。歯を削ったりするような不可逆的な治療(元に戻せない治療)は、なるべく後回したほうが良いと考えております。


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