ご質問:マウスピース矯正で隣接面を削るのですか?


お答え  

 歯の大きさと歯のはえる場所(顎の大きさ)がアンバランスな時にとる道はふたつあります。

1)歯を細くする

2)顎を広げる

 歯のエナメル質は切縁に近い部分では1o以上ありますから、その範囲であれば削っても痛みは出ません。マウスピース矯正に限らず、歯科矯正治療ではたまに使用される方法ですが、マウスピース矯正では度を超したケズリ方を見ます。

 2)の歯列の拡大ですが、成人の場合安定しない場合が多いです。(確実性がない、ということ) まあ、ほぼ100%戻ります。

 で、1)歯の隣接面のケズリ方ですが、昔はダイヤモンドを塗ったブレードを使って手でギコギコやってました。今では、専用の往復運動するハンドピース(10万円近くする)と専用のダイヤモンドをコーティングしたブレイド-(刃)=スライサーを使います。

 しかし、大馬鹿者はおりまして、タービンで削ったあげく、仕上げ研磨もしない輩がおります。歯を削る時にタービンのキュイーンという音を聞いたら、すぐに逃げてください。絶対に歯科矯正のシロートです。)証拠写真は以下。矢印の部分がタービンで削られてます。これぐらい削られると凍みます。(エナメル質の厚みを超えている。)

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