ご質問 矯正治療の料金は、なぜ高いか?
お答え これは、あんまり表立って書けない話ではあります。
日本の保険治療に使われる医療材料の値段は、実は市場価格では決まっていません。すべて厚労省の手によって決まっております。
アメリカで20ドルのモノなら、日本では60ドル、だいたい3倍になります。そのカラクリを説明しましょう。
厚労省の認可を受けるためには、
1)まず許認可の申請書を提出します。この申請書なんですが、経費節約のために自力で提出するとすごくまた割れるそうです。厚労省の天下り先の会社を通すとすんなり通るそうです。
2)で、その申請書ですが、その機器の英語の説明書があれば、すべて日本語に訳したモノが必要になります。ここでも、その日本語訳作成の会社に天下りの人間が居ると通りが良いそうです。
3)さらに、製造工場の視察が許認可には必要で、厚労省の役人を現地(アメリカならアメリカ、ヨーロッパならヨーロッパ、)っまで連れて行かないといけないそうです。交通費接待費もバカになりません。
つまり、機器の材料代の他に、上記の1,2,3が上乗せされるわけです。結果現地価格の最低で3倍ぐらいになります。
安く済ませようと考える医師や歯科医は直接輸入しようと考えるわけですが、税関で止められます。海外の通販会社は最初から輸出してくれないとこともあります。
患者さんの身体に直接触れるモノですから、厚労省のお墨付きが必要なのはある程度理解出来るでしょうけど、それを逆手にとって天下りだとか、申請料という名の手数料を取ったりしているわけです。いわゆる利権というやつです。
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