ご質問　ブラケットを付けたくないのですが。　

(なぜ、ブラケットを付けるのか？)

お答え　歯科矯正の金具はブラケット(Bracket)とか、ブレース(Brace)と呼ばれます。ウチの患者さんは、「矯正の金具」とか言ってます。

　ブラケットの色は、銀色だけではなく、少し目立たない白、透明、金色などがあります。
　ブラケットを付けないで治す方法としては、取り外しのできる装置を使う方法がありますが、治療の精度や確実性が落ちてしまいます。（私は、使いません。）

　なぜブラケットをつけるのか？ ブラケットには溝が付いています。この溝に針金(ワイヤー)を通して歯を動かしてゆきます。電車の車輪とレールを頭に描いてください。レールに沿って歯を滑らせて歯を動かしてゆくイメージが分かりますね。レールのない取り外しのできる装置では、そのような治療は不可能です。できるわけがありません。マウスピース矯正の宣伝を多く見ますが、治療の精度、後戻りのリスクはブラケットを使った歯科矯正と勝負できるレベルにはない事をご承知おきください。


　本当に治したいと思うのでしたら、しばらくの間、ブラケットがついているのを我慢してください。慣れるまでに時間がかかりますが、時間が経てば、体の一部のようになり、気にならなくなります。

　「ブラケットを付けないで治して欲しい。」というのは、「何もしないで、治して欲しい。」と言っているのと、同じように（私には）聞こえます。ブラケットなしで治せる「超能力」を私は持っていません。(^^;

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