ご質問 矯正治療と顔貌の変化について
お答え 矯正治療は、顔貌を変えることが目的ではありません。矯正治療の目的は、「良く噛める歯並びで健康になる事。」です。ただ、その際に2次的に顔貌が変化する事があります。また、機能美という言葉がありますが、きれいに並んだ歯並びは美しいものです。
ただ、治療効果については、患者さんの治療への協力度や担当医(術者)の腕(技術)が関係しますので、誰でも同じように変化するわけではありません。
以下に例をあげておきます。参考にして下さい。この患者さんは、矯正治療を22歳7ヶ月で始めました。治療期間は2年2ヶ月でした。上下とも左右の第一小臼歯を抜歯し、前歯を最大限後方に移動してあります。
実線が治療前、点線が治療終了後です。
上顎前歯で約6ミリ、下顎前歯で約7ミリ後方に移動しております。
この結果、上唇が約4.5ミリ、下唇が約6ミリ後方へ移動しております。
考え方としては、前歯の上に口唇がのっているわけですから、前歯の位置が下がれば、口唇の位置も下がるわけです。
下の側貌写真をご覧になるとわかりますが、横顔がすっきりしますね。人によっては、「いつも文句を言っているようなふてくされた顔が治った。」とおっしゃいますね。
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