ご質問 歯科矯正治療の料金は高いか?(朝日新聞の記事についての私の意見)
お答え 他人の収入について興味があるのは、ゲスな朝日新聞の記者さんだけなんでしょうかね? 読売新聞、毎日新聞、産経新聞では見かけません。新聞記者の給料の特集もやってもらいたいもんです。(笑)
モノの値段は、学校の社会科の教科書で、皆さんも見たいことがあるでしょう。白菜が多量に出回れば値段が下がり、流通量が少なければ値段が上がります。需要と供給の量的な関係で決まるのが自由主義経済です。時には採算ラインを割るような値段になり、生産者が泣く場合もあります。
医療の場合は、こうはいきません。サービスとしての採算ラインはきちんと守らないといけません。医療機関が潰れてしまうと、迷惑をこうむるのは患者さんですから、最低限つぶれないように料金を決めていかないといけません。
経費としては、テナント代、駐車場代、電気ガス水道代、通信費(電話、Internet、郵送料)、材料費、人件費、借入金の返済、固定資産税、町内会費や祭りの寄付など近所づきあいにかかるお金、雑費(文房具代、花代など)があります。これだけで、百万円ぐらいすぐにいっちゃいます。都心の一等地で開業していれば、ウチの最低3〜数10倍はかかるはずです。そうそう、自分の給料も必要です。霞を食って生きているわけではありませんから。(汗)
あと忘れていけないのが、開業時の借入金の返済です。テナント開業であれば保証金、治療椅子など医療をするために必要な機器、内装工事費等々がかかります。これらで、数千万円。就職時にスーツ2〜3着を買うだけでほとんど元手のいらないサラリーマンとは違います。(自営業者の方ならわかってもらえますよね。)
入ってくるほうのお金は、患者さんからいただく料金(報酬)だけです。院長の家族が餓死しても百万円以上の売り上げがないと矯正歯科医院はつぶれてしまうんですね。借金が棒引きになるようなこともありません。
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