ご質問  外国での歯科矯正治療


お答え  歯科矯正治療は、誰がやっても同じかというとそうでもありません。いろいろな治療テクニックや流派があります。極端な話、ドクターひとりひとりで全員違うと考えてよろしいと思います。同じような症例でも、治すドクターにより治療法が異なると思ってください。日本人のドクター同士でも意見が合わないことが多いのですから、アメリカ人のドクターとはおそらく合うほうがおかしいと思います。

 原則的には、一人のドクターが最初から最後まで治療するのが理想です。治療が二人三人のドクターによるものですと、治療の統一性がとれません。そのため、余分な時間と出費が強いられます。その欠点を理解して治療を開始されるのであれば、それはそれでよろしいと思います。(患者さんの自己責任の問題だと思います。)

 コミュニケーションの問題もあります。日本人同士のほうが意思疎通が確実です。アメリカ帰りの患者さんが何人かウチにもいらっしゃいますが、情報交換が上手くできていない方が多いですね。

 また、日本人の歯は、日本人の歯科医が一番知っています。白人(Caucasian)と日本人の歯の形は全然違いますよ。一番の違いは歯の根っこの硬さです。アメリカ人はPowerで何とかしようとする国民性ですが、パワーで無理な治療をすると、歯根吸収が起きて、日本に帰ってきてから大変なことになります。(そういう患者さんもウチにいらっしゃいます。)

 治療途中で日本に帰国され、歯科矯正治療を継続使用とする場合、日本では初診相談料、検査料、診断料、技術料とUSAで支払った金額をもう一度払わないといけません。もし、Braceが特殊なものであれば、Braceの付け直しになりますが、その場合は装置料もかかります。簡単に言えば、料金が二重にかかるわけです。


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