ご質問:理想の咬合状態?


お答え  理想は理想です。現実には、かなり実現が難しいモノであります。

 正常咬合については、歯科矯正の教科書的の一番最初に上げられております。

 有名なのは、HellmanとFrielによる定義でしょう。

1)歯面接触

 ・Over-bite(上下中切歯の垂直的な距離=上の波賀下の歯を覆う距離)は、+2〜3mm

 ・Over-jet(上下中切歯の水平的距離)は、+2〜3mm。

 ※Over-biteがマイナスになるのは、開咬。Over-jetがマイナスになるのは反対咬合。

2)咬頭頂と窩との接触(歯の頭と噛み合うくぼみの関係の意味)

3)隆線と歯間鼓形空隙との接触(歯のへりが合っていること)

4)隆線と溝の接触(歯の盛り上がった部分と噛み合う溝の関係のこと)

※2)〜4)のチェックポイント138ポイントがある。

5)適当なスピー湾曲があること。(スピー湾曲=歯列を横から見た時のカーブ)

 ウチの患者さんですが、写真のように上下中切歯の正中が合って、全部の歯(下顎の中切歯を除く)が2対1のかみ合わせになることが理想です。

 


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