ご質問:E-lineとZ-Angleって、何?


お答え  症例の難易度や治療の必要性を説明するために、また、治療の効果や影響を調べるために、歯科矯正に限らず、検査方法や診査方法が考案され、それに対する標準値や基準値が設定されております。

 E-Line(Esthetic Line)やZ-Angle(Naso-labial Angle)もそういった評価方法のひとつです。以下に説明します。

☆E−Line(イー・ライン、英語ではEsthetic Line)

 左の図の赤い直線のことです。鼻尖(鼻の頭)とオトガイを結んだ直線です。上下の口唇がこれより前に出ないほうが、カッコイイとされております。鼻が高く彫りの深い顔ほど、まだ上下口唇が出ていないほど、カッコイイわけです。

 

☆Z-Angle(ズィー・アングル、英語での別名はNaso-labial Angle)

 左の図の黄色い曲線で示されている角度のことです。つまり、鼻の下の部分の接線と上唇の接線によって作られる角度のことです。よって、鼻が上を向いているほど上唇が出ているほど、角度は小さくなります。治療前後で比較すると、一目瞭然ですね。

 

 歯科矯正治療の診断では、最初の資料(レントゲン写真写真、模型など)から、このような計測値をつかって、最終的な状態を考え予測してゆくわけです。左の写真のような症例では、小臼歯抜歯を行って歯並びだけでなく、顔貌の改善をも達成しております。非抜歯治療だからと言って、エライわけではありませんよ。(非抜歯治療のほうが上等な治療のような宣伝がされておりますが、そうでもないことがわかるでしょう。)、

 


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