歯科矯正専門医のよい点

直線上に配置

診断の重要性

 旅行に行く時に、予定も立てずに出かけるのは、何が起こるかわからず、スリリングで面白いかもしれませんが、治療をするにあたっては、行き当たりばったりでは困ります。診断は、旅行のための予定表みたいなものです。どれくらいの時間がかかり、どのくらいの費用がかかるか。必要な持ち物(矯正治療ならさしずめ装置でしょうか?)もチェックしないといけません。
 何よりも、旅立ちの決心を確かめないといけません。安易な気持ちで始めると、旅行を途中でやめてしまう可能性もあります。最後までやり遂げなければ、中途半端な旅行(治療)になってしまいます。
 診断には人間の体を理解するための知識と治療技術、そして臨床経験が必要になります。
 セファログラムという頭部を撮影したレントゲン写真を撮影するのは、基本中の基本です。なぜこれが必要かというと、顔の表から見えない部分(骨格)の状態を的確に判断するためです。(下の写真がセファログラム)

 このレントゲン写真は、ただ撮影すれば良いというものではありません。先に述べた知識、技術、経験に基づいて、的確に診断されないと、まともな治療が行われません。
 レントゲン写真だけでなく、他の資料からも情報を的確に収集し、重要性を判断し、最適な治療法を選択しないと治るものも治りません。この一連の思考作業が「診断」というものです。知識も技術も臨床経験もない人間に、はたして可能なんでしょうか?

 歯科矯正治療を始める前には、ちゃんとレントゲン写真を撮り、現在の状態を担当医より説明してもらい、十分に納得されてから、治療を開始されてください。「まあ、やってみましょう。」などという見込みのないいい加減な話からでは、始められません。

直線上に配置

専門医トップにもどる