ウチで初診相談した時によく聞く話のまとめです。
その5: 「手術で治すのは嫌です。」
歯は骨に植わってます。上下の骨の位置関係からズレて不正咬合になっている場合、歯を動かすだけでは治りません。
こういった場合、上下の骨の位置関係を正しくするために手術で骨をずらす治療があります。
でも、手術をするというのはかなりの覚悟が必要ですから、ここで逡巡する患者さんが多いです。どちらかという親御さんの方が反対する場合が多いですね。
骨格性反対咬合なら、長くなった下顎骨を短くする手術であったり、後ろに後退した上顎骨を前方に移動したり、あるいはその両方を併用したりして治します。 顎の曲がりがあれば、それも修正します。
私が大学の歯科矯正学教室に残った頃(1985年=昭和60年)当時は、外科矯正治療は健康保険適用ではありませんでしたから、トータルで200万円ぐらいかかりました。
現在では健保適用ですから、総額で3分の1です。
また、高校生までなら月500円で治せます。
制度的にはかなり恵まれた時代になってます。
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