前歯部反対咬合の歯科矯正治療

症例5:成人における前歯部叢生+前歯部反対咬合

骨格的な異常は少なかったので、小臼歯抜歯によって歯の移動スペースを作り、マルチブラケット法で反対咬合の改善を行いました。

初診時:上顎左側の6番目(第一大臼歯)はありません(欠損歯)。ブリッジで補綴されています。この部分は小臼歯抜歯を行わず、欠損歯である第一大臼歯のスペースを利用しました。
第一小臼歯を3本抜歯して、治療開始。

上顎中切歯にもブラケットが付きました。

下顎の前歯を後ろに下げながら、下顎を下後方に回転させます。
治療終了時
歯科矯正治療による側貌(横顔)の変化

治療前の口元

治療後の口元

治療前後の重ね合わせ(鼻で合わせてあります。)下口唇が後ろに下がり、唇も薄くなっているのがわかります。

上顎の左側第一大臼歯の欠損部分(スペース)は歯科矯正治療のついでに閉じてあります。よって、この部分のブリッジは不要となりました。ブリッジの平均寿命は10年前後ですから、この患者さんは平均の歯寿命までもったとしてあと3回分の作り直しがあったはずですから、その分の医療費が節約された計算になります。

 あと、前歯で麺類がかみ切れるようになったのは嬉しいみたいですね。顔貌の改善にも満足されております。


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