ぎいちの戯言 その1:審美歯科って...


 歯学部の学生の時から提出物(インレー、クラウン義歯など)の仕上がりが美しいかどうかというのは、非常に重要なチェックポイントでした。使えることは、まず一番大事なことですが、加えて美しくあることが要求されます。

 表面がツルツルであることは、口腔粘膜への刺激や異物感が減るだけでなく、汚れも付きにくく、長持ちするようになります。

 また、歯(特に前歯)は公衆の面前に晒されますので、形や色の美しさにも注意しなければなりません。

 歯科医であれば、使えて、なおかつ美しいものを作るのが基本だと思ってます。当然意識してやることなんです。ですから、ことさら「審美」を謳うようなものを見ると、怪しさを感じてしまいます。「中身はなくて、見た目だけ。」というように感じます。反対咬合を補綴だけで治して全然噛めない患者さんを見ると泣けてきます。使えなくても見た目だけ良ければ、2週間の治療で150万円頂けるんですね。ウチらの歯科矯正治療ですと、3〜4年ずーっと診て、半額です。


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