ぎいちの戯言 その4:矯正歯科専門開業は儲かるか?
医療というものは真面目にやると儲からないもんです。滅菌消毒をやり始めたらきりがありません。一番混んでいる時に合わせて人員配置をすれば、人件費は高くなります。歯科衛生士という有資格者を雇えば、人件費は上がります。
良心的にやろうとすれば、20〜30分に一人のペースでしか患者さんを診られません。1日20人が限度です。それ以上診ると、治療が荒れます。きれいに治りません。
はたから見れば、お金の出入りは大きく見えるでしょう。でもね。開業時の借金がまだ、数千万円残っています。
朝日新聞に、歯科矯正の治療費が高いかどうか、という記事がありましたが、彼らも就職する時に3千万円ぐらい朝日新聞の株を借金して買って仕事を始めれば良いと思います。年収1千万円もらったとしても(新聞記者の給料は40代でそれぐらいらしい)、その2割は税金で、1割は社会保険で消えます。そして、借金の元本や利子返済もしなくてはいけません。新聞記者なら、業績の浮沈が少ないと思いますが、自営業はそうはいきません。波がすごくあります。
あと、我々自営業はボーナスはもらえませんが、従業員にボーナスを支払わなくてはなりません。7月と12月に急激に売り上げが増えるわけではありませんが、払わないとおそらく誰も来てくれないでしょう。
700兆円借金があっても、潰れないような所に就職するのが一番かもしれませんね。