ぎいちの戯言 その9:日本歯科医師会政治連盟について


 よくわからない人もいらっしゃると思いますので、まず組織の成り立ちから説明しましょう。

 日本全国の歯科医師を束ねる組織として、日本歯科医師会という法人があります。こちらは、利益などを求めず、歯科医療をよくすることを目的とした組織です。

 これに対して、政治連盟という「政治」を扱う組織が別個にあります。こちらは、自民党など政党に献金して、政治活動しております。

 でも、この2つの組織のトップが同じ人なんです。(今回逮捕された臼田さん。) お金に関係なく、治療技術や学問的なことをやろうという組織と、金に物言わせて(?)政治を買おうという組織2つのトップが同じなのです。変ですよね。清濁あわせ飲む、ですかね?

 今回問題となっているのは、その金がどこから出てきて、どこに消えたのか?です。中医協の収賄事件は、そのうちのひとつでしかありません。現在わかっているものだけでも、国会議員への政治献金の記帳が合わない、IT疑惑などがあります。

 あと、別の問題としては、これらの犯罪行為は身内からの情報提供がなければ、見えてこない問題ですので、誰が教えたのか?ということです。歯科医師会内部の反臼田勢力がそうなんでしょう。この人たちの罪もかなりのものだと思います。組織をぶっ壊して、国民の信用を貶めたわけですから。

 オープンに議論して、改革してゆけなかったものでしょうか? まあ、それができなかったから、こうなったわけですが。

 歯科矯正専門医は、保険治療に関係するものとして、口蓋裂の歯科矯正治療などがありますが、こちらは、昔どおりの安い初診料再診料です。1時間説明しても「かかりつけ初診料」が算定できない決まりです。


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