ぎいちの戯言 その17:患者さんの囲い込み? 抱え込み?
「囲い込み」という商売のやり方があります。一般歯科医や小児歯科医が、小さな子供のうちから、虫歯を見ていって、矯正治療の必要性を説き続け、治療を勧めるというものです。
治ればよろしいですが、治らないと「抱え込み」になってしまいます。問題抱え込んで、にっちもさっちも行かない状態になって転医されてきても、私も困ります。歯科矯正の専門教育を受けた人なら、どういった症例が難しいかどうかわかりますが、一般歯科医ではほとんど判定不可能です。
学校歯科健診のページでも書きましたが、不必要な治療や的はずれな治療をしたら、お金と時間の無駄です。
慣れ親しんだ環境のほうが楽かもしれませんが、治療はナアナアで済ませられない部分が大きいわけですから、必要と認めれば、専門医を受診された方が良いと思います。よ〜く勉強して、質問してみましょう。治療の費用と時間をかける価値があるかどうか、試験する必要はあるでしょう?
専門医がやっても難しい症例を、ムチャクチャやられると、立て直すだけで、それまでの治療期間と同じだけの時間がかかります。立て直した後で、本来の治療が行われるわけですから、長期間の治療になる可能性が高くなります。「最初から、専門医を受診すればねえ...。」と、いう例が多いのです。
アルバイトの専門医は、その場限りの付き合いです。アルバイトがいない時に、装置が壊れたら、どうするんですか? 次に来るまで放っておく? シロートの院長が治す? いずれにしても、治療期間にロスが出ますね。装置が壊れたら、1分でも早く治すことです。
あ、専門医でも、無理な非抜歯治療というのもありますね。この間いらした方は、「奥歯が、噛めません。」って、泣いてたなあ。