ぎいちの戯言 その23:歯科矯正治療の認知度


 「歯科矯正治療という歯医者の仕事がある。」ということは、ある程度認知されてきていると思います。ブラケットを付けている人をよく見かけますからね。

 しかし、その内容まではよく理解されていないように思います。(だから、こんなHP作っているわけですが。)

 学校健診に行っていると、「何?この治療??」というのがあります。例を挙げておきます。

1.診断がされていない。

 反対咬合といっても、下あごが出ているのか、上あごが出ているのかで、装置の選択は異なります。

2.適切な装置が入っていない。

 何でも、拡大装置。って、馬鹿の一つ覚えでもあるまいし。

3.やっても無駄な治療をやっている。

 前歯だけ並べても、八重歯になるのは確定しているのに、前歯だけブラケットを付けている。

4.装置の調整がされていない

 リンガルアーチの弾線が飛び出しているのを見ると情けなくなります。ウチの患者さんだとすぐに電話来ますけど。「すぐに直します。」って、お話してありますけどね。我慢大会ではないのだから、我慢してもえらくありませんよ。

5.乳歯の矯正治療

 抜ける歯をいくらきれいに並べても、ほとんどの場合、無駄ですね。(例外もありますよ。)


 金儲けだけなら、装置を入れてお金をもらったほうが儲かりますけど。実のない治療をやると、患者さんと親御さんに不信感が生まれます。それは歯科矯正治療という治療自体に向けられることになります。「歯科矯正治療は、治らない治療である。」と。お金も無駄ですね。必要でない治療にお金使ってどうします?

 また、時間の無駄ですよ。通院時間、治療時間。他にすべきことを犠牲にすることはありません。 


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