ぎいちの戯言 その28:デーモンシステムについて


 「材料屋さんが新聞広告を打って宣伝に力を入れている。」という話を聞きましたが、、、、(他の材料屋さんの話) 実際に売っているほうでは、「東京の何とか先生がやっているだけ。」と、素っ気ない返事でした。まあ、どちらでもよろしいですが。

 ひとつだけクリアにしておかなくてはいけないのは、これは所詮材料(ブラケット)のお話しなのです。担当医の診断能力とか、治療経験とか、治療技術の評価とは全く関係ないものです。

 非抜歯でやるべき症例を抜歯して矯正治療してしまう、あるいは抜歯ケースでやるべき症例を非抜歯でやってしまう、そのような場合(要は、診断未熟)は、治療期間は長引きます。どんなに良い材料を使ったとしても関係ありません。

 「金で買えるスコアはクラブだけ。」という格言がゴルフにあります。良い道具を使うと下手な技術をカバーできる可能性があるということです。歯科矯正治療の場合、ブラケットがさしずめそのクラブなんでしょうけど、反対方向を向いて玉を打つような人には無駄ですよね。あと、こういった「ほにゃららシステム」とかいうものは、マニュアル(手順書)が付いてきたりするわけですが、歯科矯正治療はマニュアルどおりに進むことが非常に稀なちりょうですので、症例に応じて変えてゆかないといけません。シロート矯正であれば、マニュアルを理解できるかどうか、というところから問題が始まるかもしれません。

まとめ

 歯科矯正治療において、道具は治療のごく一部でしかありません良い材料(別にデーモンブラケットが良いとは思わないが)を使ったからといってそれが治療効果に直結するものではありません。

よぶん

 「冬のソナタ」という韓国のドラマを電通という広告会社が仕掛けて、大ブームを作り出しました。前回の衆議院選挙でも、ブッシュのイラク戦争開始前の煽りもマスメディアを利用した宣伝です。膨大な宣伝広告費をかけて、世論をつくってゆくマスコミの力は恐ろしいものですが、流されないように冷静な自分を持っていることですね。歯科矯正の業界内では「OCAなんとか」も同じですねえ。あのシステム云々よりも、担当医がちゃんと治すかどうか、ですね。こんな事書くと、また掲示板荒らしが増えるんですがあ。

追加

 デーモンブラケットの患者さんの評判は、必ずしもよくありません。「大きくて目立つ。」という苦情が多いため、半分だけセラミックというのが最近出ました。でもやはりデカイ。宣伝に乗せられてつけて、大きさに驚かないようにしてください。


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