ぎいちの戯言 その38:転医症例から感じること
他人様の悪口を書くつもりはありません。
が、おかしいな?と感じること。それはおそらく患者さんも感じていることではありませんか?
1)お〜し〜なんとかで、治療された方
「最初は院長が診ていたけど、その後は若い先生が何人も入れ替わって針金変えてた。治療内容に疑問があって質問すると、その時だけは院長も出てきて、『よく治っている。』と、言い続ける。でも、かみ合わせがしっくり来ない。」
→ アルバイトの研修医が、ストレートワイヤーテクニックで何も考えずに、ワイヤー交換するだけの治療。歯は並んでいるように見えるけど、咬めない治療。院長は認定医かもしれないけれど、実際の治療はアルバイトの研修医がやっていれば治療のレベルは落ちるわけで。。。
やり直しの治療でブラケットを付けたところ。針金がグニャグニャになっているのは、歯のポジションの悪さの証拠。前歯のかみ合わせが深いので、下顎が横にずれることができない噛み合わせなんですね。(だから、御飯がかみにくいわけ。) 日本人は臼磨運動といって、奥歯でお米をすりつぶすように食べるので、下顎が横にズレないと気持ち悪いと思いますよ。
2)「自分で抜歯部位決めて下さい。」と言われた方
上顎前歯の唇側傾斜による上顎前突症(出っ歯チャン)で、大臼歯部はAngle Class T。この症例に、7番抜歯と上下4番抜歯と上顎のみ4番抜歯の3つを言って、「どれかを選んで下さい。」だそうです。診断以前に、常識がない。あ、これは、東京から当地にアルバイトに来ている先生(?)だそうです。
3)お〜し〜なんとかで、治療された方(その2)
出っ歯チャンだけど、「この犬歯は動かない。」とのたもうて、当然上顎前歯も下げずにえんえんと4年通われたようです。「あまりにおかしい。」と、感じられて、来院。普通に治療したら3番動いて、出っ歯チャンも治りました。
左の写真の上顎の犬歯が動かない? ふ〜ん。
あと、お掃除を来院ごとにやって欲しいな。犬歯の歯肉側の茶色いシミは、ブラケットを付けた時の接着剤のバリが長期間放置されていたからですね。
それから、写真左の側切歯のかみ合わせが開いているのがわかりますか?これも治してあります。治療後は、前歯がしっかりと噛み合ってます。