ぎいちの戯言 その42:学校歯科健診を終えて(感想1=う蝕、虫歯について)
虫歯を持っている子供は減っています。一人当たりの本数も減ってます。これは事実だと思います。
しかし、ひとりで多くの虫歯を持っている学童がいるのも事実です。
我々歯科医としては、問題の無い学童児童が増えるのは喜ばしいことですが、そうでない学童児童がいるのが困ります。
乳歯で虫歯があるということは、少なくとも口の中には虫歯を作る原因菌があるわけで、こういった場合、
1)まず、住み家になる虫歯の穴を修復物でふさいであげなくてはいけません。早期治療の本当の意味はこれだと思います。「イヤダ。イヤダ!」と言っていると、虫歯は進行して、より治療が大変になり、痛く長く高くなります。
2)食生活を見直すチャンス。虫歯を作る食生活をしているのは、確実なんですから、変えるか、工夫することが必要です。寝る前に、お菓子を食べてそのまま寝ると、睡眠中は唾液の分泌量が減りますから、虫歯が当然できやすくなります。
3)専門家の手を借りる。歯を固くする薬(フッ素)、歯の溝をふさぐ(シーラント)、早期治療(フッ化ジアミン銀塗布、充填処置)を歯科医院でやってもらう。
4)小学校や幼稚園で、フッ素洗口やフッ素塗布をやってもらう。(なかなか難しいですが、行政や歯科医師会にご相談ください。)
虫歯を作っても、たくさん作らない。そういったことも大事です。もちらん一本も虫歯を作らないということも大事です。