ぎいちの戯言 その45:無駄無謀と思える矯正治療
残念ながら、シロート矯正以下のものが見られます。歯科矯正治療に関する基礎的な知識、技術が明らかに足りない。
・スペースが無いのにブラケットをつけて無理矢理並べようとしているもの。
・上下顎の4番(第一小臼歯)にバンドを入れてリンガルアーチを入れ、これと6番の間にオープンコイルを入れて、6番(第一大臼歯)を動かそうとしているんだけど、6番のほうが強くて、4番よりも前が唇側傾斜している子。上下前歯が唇側傾斜して、口元が鳥のくちばしのようになっている。鼻よりも口のほうが出ていておかしいと思わないの?
・上顎前突症で、上顎の第一大臼歯にバンドを巻いて、リンガルアーチ。これに舌突出癖を治そうとしているのか、タングクリブを付けてある。(おいおい。大変なことになるよ。)
・固定源を考えず、前歯だけにブラケットをつけても、治りません。
・矯正装置を入れたら、歯磨き指導しましょうよ!!
・上下第一大臼歯の位置関係がアングルV級なのに、連続抜去している・・・。(治せる自信あるのかな?)
・小学校5年生でマルチブラケット終了しそうな症例。(歯根は大丈夫か?)
・歯の全面にポッチ(リンガルボタン)を付けて、ワイヤーを装着せず、ゴムだけがかけてある症例。「醜いあひるの子」の時期なのに。(無駄だよね。)
・明らかに抜歯症例であるものを床矯正装置で拡大している。。。(広げても戻りますよ。)
・明らかに骨格性反対咬合なのにリンガルアーチを入れて上顎前歯を前方に押し出しているんだが、まだ反対咬合のまま。(無駄な努力です。)
いくらでも、ありますよ。お金と時間の無駄と思える治療が。あと、リスキーな治療、無謀な治療も。