ぎいちの戯言 その60:最近思うこと1
東京の知り合いの矯正歯科医とメールのやりとりをして考えたことをまとめておきます。
項目 |
個人的な意見 |
1)患者さんは一円でも安い治療費を望むが、「安かろう、悪かろう。」という言葉を知っているか? | 自信のない治療ならば、低額に設定するのが当たり前だと思います。 歯科矯正治療の診断に用いる器具、たとえばセファロ写真の撮影装置(レントゲンの機械)を買わないで歯科矯正治療をやればそれだけ安く料金設定をできます。 |
2)どうして、歯科矯正専門開業でないところで「様子をみましょう。」を疑わない?(萌出遅延の患者さんが結構おります。) | 治す技術のない歯科医は、「治せない。」とは言わないで、「様子をみましょう。」と言う場合が多いような気がします。で、治療のタイミングを逃すと、「手遅れです。」と、言います。 |
3)週に1回とか、月に1回のアルバイトの歯科医師で大丈夫? | 装置はいつ壊れるかわかりません。壊れた時に修理できるのは、矯正を専門にしている歯科医です。 |
4)「歯を抜くのが嫌なんですが。」 | 感情的な嫌悪感はどうしようもありません。どうしても嫌なら歯科矯正治療をあきらめたほうが良い場合があります。私なら、非抜歯で良い結果が得られないと思われる症例で抜歯を拒否された場合、歯科矯正治療をお薦めしないことがあります。(だって、やっても戻っちゃうんだもん。時間とお金の無駄ですよ。) |
5)拡大すれば歯を抜かなくても済むんでしょ? | 拡大して安定する症例もありますが、拡大しても戻る症例もあります。全部が全部、ご希望通りに行くとは限りません。 先日、「拡大治療に15万円払いました。」という患者さんがいらっしゃいましたが、装置の使用指示が全くされておらず、時間的にもルーズにただ入れているだけでした。それじゃあ、治らないよ。→その歯医者、モノを入れて金を取るだけの商売だと思ってんのかね? |
6)前の所で「これで終わり。」と言われたが、納得がいかない。 | 前医と十分、ご相談ください。 治せる範囲は、担当医の経験や技量によります。 |
7)手術してまで治したくないのですが。 | 手術でしか100点満点に治らない症例というのがあります。60点で良ければ、手術無しで治せる場合もあります。また、手術しないのなら、治療しないほうが良いという症例もあります。 |