ぎいちの戯言 その62:1歳半健診に行ってきました
歯科医師会に入っていると、乳児の歯科検診(1歳半、3歳)や妊婦健診など地方自治体の健診事業のお手伝いにかり出されます。はい、自分ところの診療を休みにして、です。歯科医師会に入らないと(非会員といいます)、こういった仕事は回ってきません。
地域医療のために、働けるのは非常に名誉な事であると思っております。
さて、今回健診(1歳半です)に行って気がついたことを何点かあげておきます。
1)お菓子は、あまり甘くないものを。
兄姉がいる窩底では、上の子のお菓子(彼らはすでに甘いものが好き)を取って食べる例が多かった。1歳半には、年相応の優しい味のおやつにしてほしい。
時間も決めて、ダラダラと与えない。
ジュースは、まだ薄めてあげる時期だよ。
2)おしゃぶり
前歯部開咬(前歯が上下でかまない)の子供がいたので、聞いてみたら、おしゃぶりの使用がありました。おそらく原因はコレです。
おしゃぶりを食わさせておくと静かで楽、という話も聞きますが、前歯が咬み合わさらないだけでなく、嚥下(ゴックン)も発音もおかしくなりますよ。
3)乳歯列反対咬合
論文によりますと、第二乳臼歯(2歳半頃はえる)の萌出によって自然治癒する場合、前歯が永久歯にはえかわる時に自然治癒する場合、指しゃぶりなど他の要因で直る場合、等々があるようです。
1歳半の段階では、わかっていても治しようがない(手が出せない)時期ですの、心配しても仕方がないので、考えないでください。3歳児健診の時に、健診担当医と相談してください。